見出し画像

2023/9/27 〜 9/28 トレッドミル運動負荷試験図検査からのアップルウォッチ外来

これは問題ないと言われた原因不明の動悸が不整脈と診断されるまでの経過を書いていく記録です。

9月27日

トレッドミル運動負荷試験図検査を受けるためEクリニックを受診しました。

通常心電図検査は横になって安静にした状態で検査します。その場合動いた時に症状が出る狭心症や不整脈の人は症状が出ない事があり、問題なしと判定され病気が見つからない事があります。そのような人の病気を見つけたり運動時の心臓の機能が維持されているかなどを判定する検査です。

まず、体に心電図の電極とコードをつけました。服装は動きやすいものでと言われたのでTシャツとジャージ、運動靴にしました。ちゃんと動悸が起きるだろうか?と緊張しました。

心配だったのは気温や湿度で発作が起きやすくなる私にとって病院の中はエアコンで温度管理されているので発作が起き辛い状態になってしまうという事です。実際炎天下の中を歩いた時に動悸が起きた時は、休むために涼しい店内に入ったら動悸がすーっと引いて落ち着いた事がありました。逆に暑さを感じただけで動悸が始まった事もありました。

検査室へ案内されルームランナーのようなトレッドミルの機械の前に行き腕に血圧計をつけました。体につけた心電図のコードと機械をつないでベルトコンベアの上に乗りました。
「2、3分ごとに徐々に上り坂になって歩く速度も速くなります。辛くなったり症状が出たら言ってください。目標の心拍数になったり、症状が出たり、心電図に異常が出たら検査を終了します。」と説明を受けました。
目標心拍数は152と言われました。動悸の発作が起きた時は一瞬で到達する心拍数だったのですぐ終わっても困るな、と思いました。

トレッドミル運動負荷試験図検査は本当にきつい

検査が始まってゆっくり動くベルトコンベアの動きに合わせて歩き出しました。まだ少ししか歩いていないのに心拍数が120に上がって検査担当の人がびっくりしたように言いました。
「心拍数が上がるのが早いね。」
「いつもの事です。」と私は言いました。何人もの検査を見ている人が驚くという事は普通の人では起きない異常な事なのかもしれないな、と何となく思いました。動悸の発作が起きる時は120拍/分を超えると一気に140、150拍/分と上昇するので身構えていましたが動悸は起きませんでした。これは動悸が起きずに検査が問題なしになってしまうんじゃないか、と嫌な予感がしました。その後の心拍数は思うように上がってくれず150まで上げるのがこんなに大変なのか、と驚きました。

この検査を受けた人のブログや体験談などを読むと「きつい」「しんどい」「辛い」というワードが並びますが本当にその通りでした。傾斜角度がどんどん上がっていってベルトコンベアのスピードもどんどん速くなって最後は落っこちないように必死に走りました。
「終わりましょう。」と言われた時は何も考えられないくらい疲れていました。汗だくで息苦しくて早く休みたかったです。最高心拍数は183、最高血圧は153/77、最高負荷は12.1METsでした。私はこれだけ動けるんだ、と思いました。

検査結果

診察室に呼ばれて結果の紙を見せられました。
「動悸は起きなかったね。病院の中で安心したかな。検査は問題なかったよ。」

「自律神経の影響かなー。普段から脈が速いし自律神経が刺激を受けやすい体質なのかもしれないね。1日中心拍数が高い場合は薬を出したりできるんだけど夜はしっかり下がっているから薬出せないんだよ。」

「運動不足だと心拍数が上がりやすくなったりするから運動するといいよ。自律神経を整える事にもなるし、ジムに行ってみたら?」

「また何かあったら来てね。」と先生は優しく言ってくれました。

動悸が起きた時の心電図をとりたくてここまで来たのに動悸は起こりませんでした。そして検査で問題は見つかりませんでした。そしてまた自律神経のせいだと言われました。同じところに戻ってきてしまいました。
問題ない頻脈の次はストレスでストレスの次は運動不足。私って必要以上に問題を大きくして大騒ぎしている人みたいだなと笑ってしまいました。

検査中に発作が起きず、大きな病院へ不整脈疑いで紹介状を書いてもらうという計画は失敗に終わりました。けれども、この検査は大事な事を気付かせてくれました。
心拍数を150拍/分以上に上昇させるためには上り坂を走るぐらいの負荷が無ければ達成する事が出来なかったということは2秒で1歩のゆっくりした速度で歩いているのに140〜150拍/分まで心拍数が上がる、運動していないのに立っているだけで心拍数が130拍/分という状態はおかしいという事です。検査結果とは裏腹に私は不整脈ではないかという確信を強めました。

ただそれを証明するものや手立てが私にはありませんでした。完全に行き詰まってしまいました。

餅は餅屋

9月28日は休みだったのでインターネットで色々と調べました。可能性のある不整脈、症状や治療法、検査や病院、考えても考えても良い案が浮かびませんでした。私にはもう何もないと絶望しました。
その時アップルウォッチでとった心電図が頭に浮かびました。

9月12日動悸が起きた時にアップルウォッチでとった心電図

私にはまだこれがある!そう思いました。今まで診てもらった医師達の中でアップルウォッチに詳しそうな人はいませんでした。Bクリニックの医師は問題ないと言いましたが、アップルウォッチの心電図に詳しい医師が見ても問題ないと言うのでしょうか?

それは単純な好奇心でした。この心電図は何なのか知りたいと思いました。インターネットでアップルウォッチの心電図をみてくれる循環器内科を探しました。通う事が出来そうな場所で探したところ、アップルウォッチでとった心電図を添付してメールで相談出来るF総合病院が見つかりました。

もうこれ以上医師に否定されたくない、辛い、そんな気持ちもありましたが、好奇心が勝ちました。返事が来るまで時間がかかるかもしれないけれどそれでいいと思いました。メールに症状が起きた時の状況と心電図を添付して送信ボタンを押しました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?