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遺言二十三

秋深まる11月。
いや、これはもう冬かもしれない。

地元にいると冬の香りがしてきたものだ。
ここでは冬の香りがまだ感じられない。
もう少し待とう。

今宵も平尾誠二さん、山中教授の「友情」を寝床で鑑賞。
その前にやはり書きたくなる。

ユーミンの「ノーサイド」を何度もリピートしながら。

ユーミンもいつもすぐそこにあった。
だからこそ、改って選曲していなかった。

ノーサイドを聴きながら平尾誠二さんと山中教授のことを語らずにいられない衝動。

そう、これは誰も読んでいない。
どこにも引っかからない。
目立たない。
ありがたいことに「♡」も一つくらいつくくらいである。

だからこそ、こうして勝手なことを書ける贅沢。

平尾誠二さんはたくさんのファンがいる中で
ちょっとドラマを見たくらいで語るなと言われる心配もない。

「理不尽を味方に」できたかな平尾さん。

あなたが現役の時をわたしは知らない。

ラグビーの盛んな地域ではなかった為にテレビで放送もなかった当時。

でも、あなたの名前は知っていた。
ラグビーのルールさえ知らなかったわたしがW杯をテレビで見ましたよ。

釜石にも行きましたよ。
「鉄とラグビーの町 釜石」とありました。

神戸には行ったことがないけど、同じ香りの場所でしょうか。

今更ながら。
あなたがいなくなってから7年だと山中教授が言っていました。

今更ながらわたしはあなたを検索したり、著書を注文したり。
まもなく届きます。

しばらく堪能させていただきます。

今更ながら
あちらでもラグビーを楽しんでるのでしょうか。

わたしの心にはまた一つ「いいこと」が刻まれました。

去り際には何も持っていけないと詠った芸術家がいました。

しかし、わたしはどうしても持っていきたいものがあります。

去り際には唯一あなたの本を持っていきます。
その本にサインしてください。
もちろんサイんペンも持参します。

いのち短し
去り際に平尾誠二を知れた喜。

いのち短し。
楽しみをもらえた喜。

いのち短し
吐き出す喜。

いのち短し
やはり油性を持参しよか。

いのち短し
死化粧はあいつに頼も。

いのち短し
寒い夜を楽しむ喜。

いのち短し
最期の1秒まで生き抜いた男を見れた喜。

いのち短し
いのち短し
いのち短し

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