【3部作】芸能事務所のオーディションを受けた話(後編)
みなさま、こんにちは。
長く続いてきたオーディションのお話もついに後編。
最後まで、楽しい記事を提供するので読んでいってくれ!
↓ちなみに前回書いた記事はこれね。
ワイ
ついに僕の順番が回ってきた。わけではなくGがギターを部屋の外でチューニングしたいと言って、Gと俺の順番が入れ替わったのだ。
僕の試験内容は滑舌と男性台詞。
プロフィール用紙にはモデルや俳優などがある中で声優志望に丸をつけた。だから声優っぽい試験をチョイス。
というか声優の欄もあったことに驚いた。
幅広い事務所なんだね!(全く調べてない)
話を戻して、結果について語ろうと思う。
どっちも噛まずにすんなり言えたけど、声が小さかったかなぁって感じだった。
本気で挑んだわけじゃないけどちょっと悔しい(笑)。
面接官は声が小さかったことが気になったのか、
「ラクダンゴは照れ屋さんかな?」って言ってきた。
俺「そうかもしれないです〜(笑)」
やっぱり声が小さいことはバレてたか…。
なんとか試験が終わり、僕も面談に案内されるかと思ったらディレクターが迎えに来ないのなんの。
その間にGが試験をする。
その後はなぜかGが先に案内されて、面接官と2人きり。
気まずい…とはならず、早く帰りたいと思いながら背筋を伸ばして無表情でボケーっとしていた。
そしたら、面接官が話しかけてきた。
またしても話のネタとして使われるAが少しかわいそう。
マジか。小学生の子供が2人いるのに会社辞めて、芸能界を58歳になって目指し始めたのか。
いくら退職金が多くても家族はそう簡単に受け入れられないだろ。
奥さんもどう思ってるのやら。
これからの学費とかはどうするつもりなんだろう。
こんなことをめちゃくちゃ考えてしまった。
ちなみに僕がGの子供だった場合、死ぬ気で止めに入ると思います。
面接官「もう少し待っててな」
そう言って急に部屋を出た。
しばらくするとドアが開いた。俺はドアに一番近い席だったから反射的に振り向いた。
ついに来たかと思えば、面接官だった。
あなたじゃないです!!!と思いながらも会釈をすると面接官は
「そんな緊張しなくて良いから笑」
と笑いながら俺の肩を叩いてきた。
俺「あはは〜笑(また触ってきたこの人!しかも力強くね?不快ですねぇ!)」
面接官「君は一番好印象だよ」
やべぇ。絶対受かりたくないのになんか好印象与えちゃってる。
なんとかして次の面談で印象を下げなければ。
その後も会話は続き、韓国のKPOPを目指してうちの事務所から頑張ってる人がいるとか色々話した。
そうしてると入室してから1時間半も過ぎていた。
もうそんなに経ったかと思っていると、ようやくディレクターが来た。
部屋を出る時に、面接官に「頑張ってな」と言われて背中を叩かれた。
妙に触ってくるなこの人。
面談が始まった。
ちょっと傷つくアイドリングトークを済ませて本筋の話に入る。
この面談で印象を下げないと合格と言われかねない。
そう思ったので、素直に質問に答えた。
・友達とのノリでオーディションを受けた。
・たまたま見つけたのがここだったから受けた。
・就活の練習として、大人と話す機会が欲しかった。
こんなことを言った。
受け答えもこんな感じで、当事者意識がまるでなかった。
コイツ大丈夫か?とか思われてもおかしくなかったと思う。
面談の最後に「何か質問ある?」と言われて、俺は究極の必殺技を繰り出した!
「合格した場合、辞退することはできますか?」
こんなこと言う奴にやる気なんてあるわけがない。
俺のやる気のなさを表した最強の質問をして面談を終わらせた。
ちなみに合格しても辞退はできるらしい。
無事に?面談が終了。
1時間半ぶりに友達と再会した。
事務所を後にして、友達とお持ち帰り専門でめっちゃ安い海鮮丼を買って食べた。
「バレンタインデーにオーディション受けて、チョコじゃなく海鮮丼買うってわけわからんな(笑)」
とか言って笑い合ったなぁ。
その夜に僕は声優の生配信を見た。
配信内で声優は、
「皆さんはチョコ買いましたか?」
と視聴者に質問してきた。
俺が「海鮮丼買ったなぁ」とコメントしたら、読んでくれた。
めちゃくちゃ嬉しくて、ダルかったオーディションのことなんて一瞬で忘れた。
はい。キリがいいので今回はここまで。
ほんとは合否発表もここで書こうとしたんだけど、
「ここで締めたらめっちゃキリいいやんけ」
となったので、次に書きます!
ということで、
芸能事務所のオーディションを受けた話(結果発表編)
でお会いしましょう!
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