エホバの証人の母と不倫クズ父の元に生まれると高卒で、すぐ働かされることになる

高校はそれなりに楽しかった。
高1からバイトを始めた。
エホバの証人の集まりがない曜日と言われていたけど、シフトをわざと入れたりして少しずつ集会には行かなくなっていた。

私がバイトをすれば、欲しい物は自分で買うようになって、家計も楽になるのか集会を休むことに関してうるさく言わなくなった。
調子がいいもんだなと思った。

高3になって、進路を決めなければいけなかった。
私が行った高校は地元の中では堂々と学校名が言えた学校だったので、進学する子も今の時代ほどではなかったけど、多かった。

私は母から
「高校までは出してあげるから、卒業したら
家から通える会社に就職して家に月3万円入れなさい」と言われていた。

ちなみに夫は
「有名じゃなくてもいいから、とりあえず
大学までは出ておきなさい」と言われて
いたそうだ。
天国と地獄過ぎやしませんか？

毒親育ちの記事を書いている方の中に、
『大学生の時』にとか「大学時代に」とか
書いてあると、大学に行かせてもらえてたなら、
私より幸せじゃんと思ってしまう。
読み進めると、毒親レベルが相当な方もいたけど、
そう思うくらい、行きたかったし学びたかった。
専門学校なら、身につけたいこともあった。

入学当時は勉強も頑張っていたけど、
ある日「このまま頑張ったところで、就職というゴールは同じなんだからもうどうでも良くない？」と自分の中で諦めてしまって、勉強はほとんどしなかった。
諦めの達人だ。

ほぼ頑張ることなく高3の進路決めになり、
私より成績の悪かった友達が進学することが
わかって、中3の時にみんな単願で私立に決まって
しまった時と同様にやさぐれた。
やっぱり完全に生まれてきた家を間違えた。
猛反省だ。

専門学校に進む友達に連れられて学校見学にいくつか行った。気に入った学校があったので、
母に楽しかったと言ったら、
「あら、良かったわねーでも何校見学に行っても
うちには行かせるお金はありませんから諦めてください」と敬語でパシャリと跳ね返されて終わった。
もう言うのはやめにした。

就職先の希望を聞いてもらえるのも、
ほぼ成績順なので、諦めの達人だった私は
後ろの方だった。
母は「家から通える会社ね。あと、集会（エホバの集い）に間に合うように残業がなくて土日休みね」

出たー浮世離れおばさん。
そんな会社みんな入りたいに決まってるのに、
大丈夫か？
希望は出したけど、落ちてしまって
母に「そんな希望に見合う会社なんてないし、あっても採用されない。別に働くことに変わりはないんだからフリーターでいいでしょ？」とキレてみたら、社員であればシフト制とかでもいいと
偉そうに言ってきた。

就職に強い高校だったので、それなりの会社に決まったけど、なにも嬉しくはなかった。

もうあと数ヶ月で社会に放たれてしまうんだなと
思ったら悲しくなった。

私も女子大生ですとか言ってみたかったし、
キャンパスとか言ってみたかったし、
サークルとかも言ってみたかったし、
ゼミがーとかも言ってみたかった。
コンパでーとかも言ってみたかったな。

実際に「サークルで知り合った彼と今度デートする」
とか言って浮かれてる友達には心の中で
『振られてしまえ』と念を送った。

ここまで読んでくださっている方の中にもし、
大学に行きたかったなら働きながら行けばいいじゃんと思ってる方がいるかもしれません。
私も就職してから、やはり学校行きたいなと思って母に言ったことがありました。
母は「行きたかったら行けばいいけど、学費は
１円も出せないし、家には毎月今まで通り必ず入れること」と言われ諦めました。

高卒の給料で働きながら入学金と学費プラス家に3万
普通出来ませんよね、諦めました。
風俗にでも行かない限りは果たせそうに無かったです。
結婚してから学校に行って資格を取ってみようかと思ったけど、
お金は子供の為に使いたいし、子供を優先に生活したかったので、
出来ませんでした。
子供も大きくなったし、これから興味があることにチャレンジしたいなと
思っています。

言いたいのは、高卒が悪いとかじゃありません。
私は選択させて欲しかった。
選べない人生が本当に辛かった。

私の親は我が子のやりたいことを何一つ応援出来ないのです。
もう、子育てから卒業したかったのかもしれませんが、今思えば母はまだ40歳くらいでした。
もう少し頑張って欲しかったなと思います。

せめて、「学費は出してあげられないけど、
これからは自由に生きなさい。」と言ってくれてたら、
私の心も自由だったかもなと思いました。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。