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【障害者歯科】知的障害のある人の全身麻酔抜歯は大がかり-#2

娘が大学病院の障害者歯科で全身麻酔抜歯をしました。
術後一ヶ月、経過は良好で、以前と変わらない日常を送っています。
今日は記録#2です。


ハードだった抜歯術前日

抜歯術前日の14時に入院した娘。2泊3日の始まりです。

大学病院の病室は、コロナの影響で入れないと聞いていましたが、知的障害者と知っての配慮なのでしょうか。「お母さん、手続き済みましたら中に入れますよ、ご一緒にどうぞ」と看護師さんが病室に招き入れてくれました。

成人になってからの娘の感覚過敏はだいぶ落ち着いています。でも、初めての大部屋で一人で対処できるのか?が、どうしても気なっていました。(修学旅行とは違うしね)

初めての場所で初めての大部屋で初めての看護師さん…どうだろう?

そう考えるのは、これまでの医療機関でのトラウマ体験が私に大きく圧し掛かっているからです。(出入り禁止になった医療機関もあったので)

でも、普段と変わらない娘をみてホッとしました。(←こういうところは知的障害のある子の親アルアルかもしれませんね)

荷物を整理すると、看護師から外来と麻酔科へ行くよう指示されました。

外来での歯科掃除と担当医との最終面談、麻酔科の担当医との面談などで夕方5時までのハードスケジュール。

入院したら翌日の抜歯術に備えるだけだと思ってたので、その後のハードさにぐったりでした。

大学病院、広すぎる(笑)

抜歯前日になって聞いた「拘束」

歯科掃除を終え、抜歯術の流れを聞きました。

その時、担当医から「(大学病院内の)精神科と連携を組んでます。落ち着かない場合には、リラックスしてもらうために投薬(精神の薬)もあります。ただ、危険で支障が出る場合は拘束もあるのでお願いします」とサラっと言われました。

ちょっとショックでした。抜歯術の流れを聞くのは実は2回目なんです。同じ流れを説明された後、拘束については初めて耳にしました。なぜ、今の段階でそれ言うの?って。

受け止め方はそれぞれだと思うのですが、直前に言われると「うっ」てなりました。危険な場合、仕方がないことだと理解してはいますが、更に「今の説明で気になるのであれば(抜歯術を)辞めても大丈夫です」と言われると、こっちとしても決断が揺らぐ。

娘は、やる気でいるので拘束についての説明もどれだけ頭に残ったのか、いや、拘束自体、あまり理解していなかも…と思うと、私は不安になるばかり。

麻酔科担当医の説明で

歯科医の術前説明で、不安になりながら麻酔科へ。

全身麻酔って、意識がなくなる状態ってことなんですよね。だから、リスク、副作用があることを承知の上で、全身麻酔抜歯術を選んで私たちは抜歯することに決めました。

ただ、あまりに不安材料、リスクばかりを説明されても正直、怖いんです。麻酔科担当医は、知的障害のある娘の言葉にも耳を傾けて安心させてくれました。

その医師の対応に、私が安心しました。

病室前で娘と別れたのが夕方5時すぎ。長い一日が終わったと思って自宅に戻りました。

つづく…


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