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【発達凸凹】「社会性がないと困る」は本当?

発達凸凹っ子を育てる親は、学校や福祉、病院などの支援者に「社会性を身につけて…」と言われてきました。

SSTがあるのも社会性を育てるためですよね?

でも、本当に社会性がないと困るのでしょうか?

今日は、「 社会性がないと困る は本当?」というテーマで考えたいと思います。


発達凸凹っ子が本当に困っているのは、「社会性ではなく身体感覚だと思う」に同感

浅見淳子さんのkindle本「合理的配慮と発達保障」の中で 「発達凸凹の人たちが本当に大変そうなのは、社会性ではなく身体感覚」に、思いっきり頷きました。

感覚過敏のある子を育てて思っていたのは、 感覚過敏による日常生活の不便さ。将来働くなら社会性は必要だ(と思っていた)けど、身体感覚の不便さは暮らしの場面で、年々重症化しているように思えていたのです。

身体の不便さは、生きてゆく上で生活に制限がかかる、と思いました。

なので、浅見さんのkindle本を読んだとき、うん、うん。わかる、わかる、となったのです。

社会性はないけど働いているASDは多い

県に就労コーディネーターが配置され、就労しやすい環境が整ったのが10年前。今では、ほとんどの中軽度知的障害(+ASD)のある人が障害者雇用で働く時代になりました。

親の会でも、お子さんたちが特別支援学校在学中に内定をもらい企業就労で働いている在籍9年目は割といます。また、福祉的就労と企業就労を繰り返しながらも働き続けている中軽度(+ASD)の方もいます。

私の肌感覚ではありますが、緩やかながらも自分の道を進む中軽度知的障害(+ASD)のある人は多いと感じています。

では、その人たちに社会性があるか?と言えば、残念ながら「社会性がある」とまではいかないのかもしれません。

でも、実際に働き続けているんです。

支援者の「社会性がないと困る」に振り回されていませんか?

学校教育は、「社会性」に注目しすぎです。
そして「働ける障害者=健常者」を目指しすぎます。

この2つをセットで考えているところに実は、とても疑問。

親の会では、学校や支援者の「社会性を身に付けて」を信じて厳しく躾けた結果、事件に巻き込まれたり、行動障害や引きこもってしまった中軽度知的障害(+ASD)のある人の親御さんの相談がとても多い。

社会性がなくても働いている中軽度の知的障害のある人がいる、そして社会性がなくても大丈夫。働けてますよ、と私は皆さんに伝えたいのです。


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