見出し画像

「自閉症の症状がなくなりました」に思う

「支援級息子の自閉症の症状がなくなりました」という記事が、インスタに上がってくる時代になりました。

自閉症の症状が消えたとはどういうことなんでしょう?





発達過程で消失した自閉症の症状

息子さんは支援級に6年間在籍していました。でも、療育には通わなかったことが記事には書かれています。

のり☆ 発達ゆっくりさんママ さんは、「成長」「学び」という言葉で症状がなくなった経緯を説明されていました。

年長のときについたASD(自閉スペクトラム症)の診断ですが、小6の検査時には症状が見えない、と医師から言われました。

自閉スペクトラム症は治るものではないのて、今後も診断名は消えません。

でも、支援級でのやり取りや本人の成長によって、症状がやわらぐこともあるんだな、と実感しました。

我が家は小学生時代、療育には通いませんでしたが、支援級の先生が熱心でソーシャルスキル的なものも教えてくれていたようです。(学校や先生によるので、必要なら療育に通うのもいいかな、と思います)

当時は診断名がでてショックでしたが、成長や学びによって変化していくのですね!

そうなんですよね、発達過程で自閉症の症状は消失するんです。

いつの間にか消えていた…を経験している自閉症の子の親御さん、ご家庭って結構いると思うのです。でも、消失した、軽減した、治った…というママの記事には、これまでなかなか出会えませんでした。

のり☆ 発達ゆっくりさんママ さんのように、経験を語るママ記事が、ネット上で増えるのではないか?と実はすごく期待しています。

いや、増えてほしい。

有益な情報は互いにシェアして、皆さんの知見として広めていって欲しいと思います。

自閉症の症状がなくなった3つ


では、どんな自閉症の症状なくなった のでしょう?

記事では3つあげられていました。

  • 頭を打ちつける行動(自傷行為)

  • コミュニケーション

  • あいまいな言葉の理解

頭を打ちつける自傷行為

これは、自閉っ子によくみられる行動です。それを防ぐために薬を処方されるのですが、息子さんはその症状がなくなった…といってます。

これは本当に素晴らしいことですし、ご家族も嬉しいですよね。私も嬉しくなりました。

コミュニケーション

幼少期がどれくらい苦手だったのかがザックリしてますが、今は「口下手」程度だそう。

普通に問題なく交流が持てる、とあったのには驚きでした。

あいまいな言葉の理解

あいまいな言葉の理解も周囲に合わせられるようになった、とありました。

通常、混乱するとパニックになる子が多い。本当にすごいな、と記事を読みながら思いました。

「自閉症の症状がなくなりました」に思う

のり☆ 発達ゆっくりさんママ さんの自閉症の症状が消えた記事。

どの症状も自閉っ子を育てる親御さんが、苦労している症状なだけに、記事を読みながら嬉しくなりました。

では、療育に通わずにどう育てたのか?何をやったのか?なんですよね?

支援者なくとも、自閉っ子は育つ的思考

2015年に発売された本「支援者なくとも、自閉っ子は育つ/著・こより」の「生活のなかにこそ、発達を促す動きがある(p25)」の中で、身体の使い方についてのエピソードがあります。

読んだ当時の私は、身体の使い方についてピンっとこなかったのですが、体の動きが心身に大きく影響することを今は理解できます。

今の療育に作業療法が入っているのも、そういう側面からですよね。

のり☆ 発達ゆっくりさんママ さんのInstagram記事には、今のところ身体の使い方については書かれていないのですが、私は、「生活の中で体の使い方をマスターしたのではないか?」と思ってます。

それは、ザックリ言えば自閉症が神経発達症だからです。

詳しいことはまた、次の機会に。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?