見出し画像

深遠の彼方 -折々 Single Origin- 2024/2023

そうそれは愉しみ。
解りたいのではなく、深遠の彼方を只々堪能したいだけ。
悠久の刻を経た知恵と勇気が孤高にして佇む豊穣に漕ぎ出す。香酸酷風、伝えたくとも追いつかない言葉とともに。

Kenya Karatu @Le Premier Cafe on Sep. 5th,2024

チョコ、ブラックカラントの風味。黒蜜のような甘み
by POUR-OVER
👉☆☆☆初訪。メニューの10種からPeru El palto/Guatemala Latenaと迷って”黒蜜のような甘み”に惹かれ。
昔ながらのカップ&ソーサーはやや広口、POUR-OVERでのスッキリさが見える。
立ち上がる香りからはしっかりめの味わいと果実を感じ、その予感通り、口の中にはチョコとカシスの風味が拡がり、そして甘みが。風味の余韻がその後も…
“バランスでの美味さ”は及第点も、”最も好きな美味さ”には少しだけ控えめな果実感であれば。惜しい!

ブラジル ハイーニャ @小川珈琲本店 on Sep. 4th,2024

ローストアーモンドのような芳ばしい香りとブラウンシュガーのような甘さ
by FRENCH PRESS
👉☆☆初訪。流石の小川珈琲、12種!ものラインナップ、抽出はPOUR-OVER/FRENCH PRESS/AEROPRESSの選択肢。「少しコク寄りでのバランス」を求めてこちらで。
bodumのpressで供され、砂時計の残り分を待ち自身でノブを押下し淹れる暫しの至福。仄かに香る芳ばしさ、程よく拡がる甘みとコクを味わいつつ、幾度か口中に含むうちに心地よい酸味も表れ徐々にバランスを形づくる。美味い!まであと僅かも、コクをしっかり感じるためのFRENCH PRESSの選択は奏功。

COLOMBIA EL TESORO TABI @VERVE COFFEE ROASTERS YEBISU GARDEN PLACE on Aug. 15th,2024

ザクロや白ブドウの透明感のある爽やかなフルーティーフレーバーが波紋のように幾重にも広がる。厚みのある甘みとシロップのような質感はなめらかに舌を包み心地よい。酸味と甘みのバランスは秀逸、余韻はこの甘みが長く続く。
by POUR-OVER
👉☆☆☆初訪。再び「フルーティーとコクとのバランス」をリクエストし、今朝の7種から薦められた3種のテイスティングでピッタリ(おぉ甘みもある)のこちらを。
広口のカップでサーブ、近づけるとじんわりと果実の香りが優しく。一口啜ればジューシーさと甘みがまず拡がり、追って柔らかなコクがしっかりと感じられ、これは美味い! ジューシーさとコクはそのまま心地良く舌に留まりずっと余韻を感じていられる。それは冷めてきてもちゃんと続く。
価格帯はこれ迄より少し高め、そやからこそ出逢えた味わいなんか… ただ、これ迄の価格帯でも産地や焙煎度の違いからの”バランスでの美味さ”は探索したい。”最も好きな美味さ”も併せて。

RWANDA Nyarusiza Lot.1 @ONIBUS COFFEE 中目黒 on Jun. 19th,2024

ルワンダ南部ニャマガベ地区にあるニャルシザウォッシングステーション。肥沃な火山灰土壌で育ったチェリーは湧水を使って精製し、なだらかな斜面を利用し均一に乾燥が施されます。選別工程も多く、クリーンな味わいを表現しています。
by POUR-OVER
👉☆初訪。浅煎りの7種から、「フルーティーなだけでなく少しコクも感じられるバランス」をリクエストし薦められたこちらで。
いったんサーバーに落としてから広口のマグでサーブ。先ずは甘い香りが仄かに。やや甘みのある柑橘系のフルーティー感が広がり、柔らかなコクの後味は控えめに。刻の経過でジューシーさが少し現れてくる。広口だからか心なし冷めるのが早い。
浅煎りで”コクとのバランス”リクエストに応えられるものは中々の難題。今回もだが、そんな時には固執せず”そのお店で美味しそうなもの”への切り替えが肝要か。

CABALLERO HONDURAS @LIGHT UP COFFEE 吉祥寺 on Jun. 14th,2024

みかんの果実感を赤りんごの印象が支え、マカダミアナッツの優しい甘さがクリーミーな質感と共に膨らむ。余韻にはキャラメルや和紅茶の香りが心地よく伸びる。
by POUR-OVER
👉☆☆ 初訪。選択肢は7種、「甘みを感じたい」で薦められた3種からフレーバーノートの”クリーミー”に惹かれて。
柔らかで優しく甘く香り立つ。みかんのジューシーな酸味、包み込んでくる甘い後味はまろやかでクリーミー。刻が経つと全体の柔らかな質感はそのままでジューシーさは徐々に緩やかに、酸味のキビシさはない。いつも、季節に関わらずホットでオーダーしてしまうが、これもアイスでの愉しみを試せそうな風味。
次には違った”甘み”に遭遇してみたい。期待大!

Ethiopia Kayokamino Farm Honey @QUAYS pacific grill on May 24th,2024

フローラルなアロマに包まれ、心地よい酸の余韻とはちみつのような甘さ
抽出時:フローラルな香りとほのかに黄桃のような甘いアロマ
5分後:ブラウンシュガーやバニラのようなフレーバー
10分後:メイヤーレモンのような酸やはちみつのようなクリーミーな質感
by SIPHON
👉☆☆ “ハンマーヘッド・ロースタリー”併設の同店、珈琲目的では初。デカフェを除く5種から少し迷って、バランスのグアテマラより酸味の魅力を優先。
サイフォンからマグにサーブ。仄かに優しい香り、柔らかで心地よいフルーティーな酸味に程よいコクが続く。刻が経つに連れフルーティーからジューシーへと主張し始めるが、味わいの変化としてそれもまた愉し(めるようになった)。この果実風味はアイスでも試す価値ありか。ただ、期待のはちみつが自身には感じられず終い…
次の機会にはコク優先で選び比べてみたい。

BRASIL CHOCOLA @glin coffee ROASTERY U_PLACE店 on Feb. 16th,2024

PROCESS:Natural
LOCATION:1000-1100m
FLAVOR:Chocolate,Nut
by POURSTEADY(Melitta fully automatic hand-drip machine)
👉☆ 初訪。ブレンドを除く2種から今回は浅煎りではなく中深煎りを。
たっぷりのマグ。香りは仄かにナッツ,チョコ、口に含んだ刹那の酸味はすぐに消え、ドッシリまではいかない安定したコクがしっかりその後を占める。暫く経つと軽く立ち上がった酸味も口中に拡がりコクと溶け合った風味に変化。想定と違う訳ではないが、もう少しの酸味の主張での”旨さバランス”があれば。

ETHIOPIA Tamiru Tadesse Anaerobic Natural Sarutahiko Private Lot. @猿田彦珈琲 The Bridge 原宿駅 on Jan. 7th,2024

猿田彦珈琲のために作られた特別ロット!
サングリアを思わせるたっぷりのフルーツと甘く香るスパイス
温度帯での変化も楽しめる甘く複雑な味わい
by POUR-OVER
👉☆ 初訪。選択対象は3種も1つはBarrel Agedのため実質浅煎り2種からで、敢えてゲイシャではないほうの猿田彦専用ロットを。
少し甘くジューシーな香り、柔らかい酸味で優しげな柑橘系風味の余韻があっさりと。スッキリ美味しいが物足りない、やはりしっかりした余韻が欲しい。プレスだったら違いはあるか⁇
冷めると酸味が…キビシイ

SAN SEBASTIAN VILLALOBOS @MI CAFETO アトレ吉祥寺店 on Dec. 26th,2023

Premier Cru Caféビジャロボス
グアテマラ アンティグア サン セバスティアン農園
凛とした佇まいの中にも躍動感に溢れる極彩色の味わい
クリスピーなフレーバーにマイルドかつ染みわたる酸はサン セバスティアン農園にしか成しえない秀逸なバランス
by POUR-OVER
👉 ☆☆ 初訪。5種から選択、フレーバーノートの表現では違いが解りにくかったが酸味とコクがバランス良く旨そうなもので。
ペーパードリップだからか個性の際立ちはあまりなくスッキリとした飲み心地、程よい酸味と続くコクがしっかり感じられバランス良し。
次はペーパーでも個性が現れそれを舌で感じられるもので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?