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詩「それから」

今が過去に流れていく 

「それから?それから?」
急かされるように今日も過ぎてゆく

いったいいつから
誰に
急かされるようになったのだろう

鏡を見つめる

いくつ歳を重ねても
変わらない何かがある
くすぶる灯心を揺らしながら
絶えぬ想いは命と共に

ゆっくりと目を閉じる

「それから」の続きはいつだって
まっすぐに未来に向けられている
出会った人の数だけ
夢と憧れを詰めこんで

目を開けると少女がいた
その眼差しは輝いている
微笑みながら、期待しながら
わたしはわたしを待っていた


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