教育職女オタから見た女子地下アイドルの世界―興味を持ったきっかけ―
私は興味本位で友人Aくんについて行き女子地下アイドルの世界に足を踏み入れました。
最初の頃、ライブの前に神田の星野珈琲で色々と話した気がします。
どんより曇った寒い日で雨も降っていて、店に入る時に傘から水滴が垂れていました。
私は精神疾患を公表しているアイドルさんが何人もいるのに驚いて
「アイドル活動は接客もライブも大変でメンタルに負担がありそうなのに、なぜわざわざやろうと思うんだろう? 休んだ方がいいのでは?」と言ってしまったんです。
彼はその時遠慮がちに「アイドル活動の中に自分の居場所を見つける人もいるのでは?」みたいなことを言っていた気がします。
ファンとの交流やライブでの自己表現が心の支えになったり、生きる希望になっていたりする、ということらしいんです。
Aくんは猛烈な読書家で哲学的オタクなので、フラフラしている割に徳が高く時々やたらいいことを言う。
やたらいいこと言うAくん↓↓↓
私はそれを聞いてはっとしました。
私は芸能活動している人にあまり会ったことはなかったし、自分と生き方が違うのを感じていました。
私はごく平凡な経歴ですが十代の時に少し頑張ったことといえば勉強くらいで、友人とあまり将来の夢なんかは話した覚えがありません。
高校生の頃は話題といえばどこの大学狙っているか、どこの塾がいいか、とかそんなことばかりだし、悩みといえば第1志望がC判定から全然上がらないこととか、浪人はすべきかどうか、という感じでした。
女オタは誰でも1回くらいは冗談でアイドルやりなよ、と言われるのですが、歌もダンスも接客も絶望的に適性がないのを感じて苦笑いしていました。
もし1年間猶予があったとして私が頑張れそうなのは大学院入試とか資格試験とか、そういう方向性だと思います。
アイドルさんは貴重な若い時間を活動に費やしているわけなのだから、色んな理由があってアイドルになった訳だし、活動にすごくやりがいも感じているのだろうと思った。
きっと普通の女の子として生きていたら出来ないような経験をたくさんして、普通なら一生かけても出会えないようなたくさんの人たちと出会って人として成長したんだと思う。
私は彼女たちがどういう気持ちなのか知りたいと思ったんです。
それが物見遊山で1回きりのつもりで行った地下アイドルの世界にはまったきっかけだったように思います。
私はそれからアイドルについても本を読んで学んだり、色々考えようと思いました。
(以下の記事にまとめてあります↓↓)