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読書感想文

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元司書が選ぶ、読んでみて良かった本
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記事一覧

2024年8月に読んだ本の感想―今月の1冊は「ぼくの哲学」アンディ・ウォーホル

毎月この記事書いてると「今月も早かったなあ」「あまり本が読めなかったなあ」って思う。 「…

なお
1か月前
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2024年7月に読んだ本の感想―今月の1冊は「近畿地方のある場所について」

そんなに冊数は読めなかったけど重めラインナップな7月。イヤミスは好きなんだけど、心霊系は…

なお
1か月前
26

2024年6月に読んだ本の感想

6月は風邪が長引いてしまって、長編を書こうとしていたこともありあまり本が読めませんでした…

なお
3か月前
26

2024年5月に読んだ本の感想

5月は短編小説もいくつか書けたし、けっこう色々できた気がします。 とにかく文学フリマ東京に…

なお
4か月前
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文学フリマで買った本の感想①―アイドル&いろいろ編

文学フリマ東京で買った本の感想第一弾、でございます。 行って良かった! アイドル編 「ネ…

なお
4か月前
33

2024年4月に読んだ本の感想

桜を見ると悲しい気分になる。 桜が咲いている頃って疲れ果てていて、いつの間にか葉桜になっ…

なお
5か月前
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読書感想「東京都同情塔」―犯罪者に同情することはできるのか?

写真は作品内にもよく出てきた国立競技場。 生成AIを駆使して作られたと話題の芥川賞受賞作「東京都同情塔」を読みました。 この作品は中編にも関わらず独特の世界観にいくつものテーマがぎゅっと盛り込まれており、なおかつどれかひとつが深堀りされるわけではなく絡み合いながら美しく構成がなされています。 その様子がまるでこの作品のシンボル「東京都同情塔」を表しているように感じるんですよね。 なんか変な気もしますが、自分なりに図にしてみました。↓↓↓ あらすじとしては、主人公・建築家の

「地下アイドルとのつきあいかた」を読んで考えたこと―オタク同士の人間関係

ロマン優光さんの著書「地下アイドルとのつきあいかた」の感想と自分が地下で感じたことを書い…

なお
5か月前
26

地下アイドルに関する読書リスト―実用書、エッセイ、小説など

私は他人の人生感じるのが大好きなので、地下に行ってから地下アイドルというのはどういう職業…

なお
6か月前
23

「夢十夜」夏目漱石

何か、私が日常の話をすると常に暗くなってしまうので、 たまには趣味とか好きなことを話そう…

なお
8か月前
7

読書感想「友人の社会史」石田光規

この本は数年前に読んだのですが、少しきっかけがあります。 だんだん学生時代の友人と疎遠に…

なお
7か月前
5

読書感想「リアルワールド」桐野夏生 テラウチさんの憂鬱(INFJ?)

私は作家の桐野夏生さんが好きなのですが、中でもこの「リアルワールド」が1番好きかもしれま…

なお
7か月前
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読書感想「女の子は本当にピンクが好きなのか」堀越英美

この本は中高生の時に読んでおきたかったな、と痛切に思っています。 若い女性、女の子を育て…

なお
7か月前
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読書感想「真珠とダイヤモンド」桐野夏生―バブルをめぐる若者たちの光と影―

「まるで夢から醒めた人が、何で起こしたんだ、俺は夢の中に戻りたいのにどうして起こしたんだって、怒ってるみたいな感じなんだよ。呆れるよな、勝手に甘い夢見やがってさ」―望月くんの台詞より 新刊追い付けてなくて久しぶりに読みました。 相変わらず、桐野さんの本は面白過ぎて3日くらい現実に戻って来られなくなりますね。 私はバブル時代全く知らないけど、そういえば私の両親の結婚式ってバブルの象徴赤坂プリンスだったかも。 この曲↓が合う気がして聞きながら読んでました。YouTube見つ