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地球『12万年ぶり暑さ』

地球のため、全人類、夜は戒厳令(192)

「地球『12万年ぶり暑さ』」

標題の文言で見出しが打たれた新聞記事があった。(2023/7/31日本経済新聞夕刊3版1面)
サブタイトルは「7月平均気温、温暖化に警鐘」

「世界気候機関(WMO)と欧州連合(EU)の気象情報機関『コペルニクス気候変動サービス』は、2023年7月の世界の平均気温が観測史上で最高となる見通しだと発表した。観測記録のない太古の気候を探る研究者は『地球の平均気温はおよそ12万年ぶりの最高気温を記録した』と温暖化の進行に警鐘を鳴らす。」

「『地球は過去80万年間、およそ10万年の周期で温暖化と寒冷化を繰り返してきた』」とか言う話があると、時として、地球の振幅の範囲内だから、今を指して、温暖化ではないとする者もいるが、「『過去10年間の年間平均気温は毎年のように最高記録を更新した』」し、「気候モデルによると、今年6月に世界の平均気温が工業化前の平均気温を1.5度以上、上回った。」

そして、12万年前は決して大丈夫だったわけではない。

人類の類いが生存できたとしても、それは住めるところに住んでいただけで、現代のように技術をもって生活できている者が大部分である地球とは意味が違う。

12万年ぶりとは言え、12万年前を大きく上回ったわけではないので、範囲内かもしれないが、万年単位で変化するものが100年やそこらで変化してしまうのは、どう考えてもおかしい。

人間も含め生物は万年単位の変化には、ついて行かれたかもしれないが、100年単位の変化にはついていくことはできない。特に植物は深刻だ。自分の力で移動できないからだ。

アメリカでは「アリゾナの象徴ともいわれるサグアロというサボテンが枯れたり、折れたりするなど、今まで見られなかった被害が出ている。」(2023/8/5日本経済新聞夕刊3版3面総合面)「このサボテンは最長で200年も生育する植物だが、十分な水分を保持できずに枯れる事態になったという。」

おそらく変化があまりにも急激だったのだろう。サボテン自体が進化の過程で体得してきた変化を超えてしまったのだ。

サボテンのような強い植物ですら厳しい環境になってきているのだ。

食料だけは安泰だという根拠は全く無い。

「事態はさらに悪化する恐れもある」(7/31記事)。「大気中のCO2濃度がここまで高いのは350万年ぶりだ」というから、350万年ぶりの地球高温もあり得るというのか。

温暖化ガスは、経済量に比例して排出される。

だから、そもそも、温暖化ガスの抑制を経済でなんとかしようとすること自体、ムリゲーでありナンセンスだとも言えよう。
地球上で展開される資本主義経済は、生きていくために必須の経済も、生きていくことには全く無関係で必要もない、あるいは有害でさえある経済も、糞味噌一緒状態だ。

人類が存続するためには必須の経済をメインにして経済全体をコンパクトにするしかない。

おそらく人類はかなり暇になるだろうから、「地球のため、全人類、夜は戒厳令」にして活動は日中に集中すべきだ。夜は全員寝ろ。

地球は沸騰した。沸騰したヤカンを火にかけ続けるのはバカだ。経済活動という火を止めないと、生きていくための水も枯渇し、いずれ地球というヤカンも壊れる。

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