この世には「読むと魂が汚れるテクスト」が存在する・・・内田樹が「SNSの荒野」を歩くときに必ず守っていること【気になった記事のメモ】(36)

※5/23(木)10.17配信プレジデントオンライン

○「SNSには人の命を奪うだけの力がある『呪いの言葉』が書かれていることがある。こうしたテクストには絶対に触れてはいけない」

○ナースには「特殊な能力」を持つ人がいる
 魔女の系譜を引き継ぐ呪術的な医療者

○修羅場となった救急病棟で医師が質問したこと
 「この患者屍臭してる?」⇒トリアージ
 できあいの計測機器では検知できない感覚入力を感知できる敏感な感受性を持っている人がいる。

○「一瞬の悪意」
 微細な足取りの変化、息づかいや体臭の変化として現れる。
 子どもたちにとってこれを感知するのは、危険な環境を生き延びるためには、たいへん重要な能力。
 太古の時代、生活圏に様々な危険あり、異族や野獣と遭遇してから逃げ始めても間に合わない。
 子どもに大人を倒せる戦闘能力や野獣に走り勝つ走力を求めるより、「悪いことが起きる予兆を感じる能力」を育てる方がはるかに効率的。

○「ざわざわする」能力の育成をやめてしまった
 「かくれんぼ」
 「邪気」とか「殺気」とかを感じ取れる能力は、体力的に弱い個体が生き延びる上では死活的に重要。

○現代社会においても「呪いの言葉」は人の命を奪う
 文明社会にもさまざまな「異族」や「野獣」
 SNSの心ない書き込みで自殺。
 現代社会においても「呪いの言葉」に人の命を奪うだけの力があることを示している。
 「呪殺」 いまでも呪いは十分に有効。
 だから、呪いの言葉を他人に投げつける人は多くが匿名を選ぶ。
 呪いが相手にうまく届かないと、それは発信者に戻ってくることを知っているからです。

○SNSの荒野では
 「こっちへ行くと、何か悪いことが起こりそうな気がする」
 ディスプレイに並ぶ文字列を一瞥「これは読んではいけない」「読むと生命力が減殺されるテクスト」そういうテクストにあふれている。
 できるだけ近づかない。
 遠くから感知してアラートが鳴る設定にしておく。(自分をそういう設定にする)
 

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