ときどき日記(454)ガソリンは水と同じぐらい大事だから
ガソリン価格の高騰が止まらないことで、補助金支出が続いている。
巨額の財政支出に結びついていることで、補助継続に疑問を投げかける声も出ている。
どうしても補助金という仕組みを使っているからか、補助対象を絞れ、バラマキだ、原資は税金だぞ、富裕層や好調な企業にも恩典を与えるつもりか、などといった声がつきまとう。
ガソリンは商品ではないという認識を改めて確認したい。
ガソリンは水道水と同じである。水道水が止められてしまえば死を招く。ガソリンを買えなくて生活が立ち行かなくなる者も多い。同じだとは言わないまでも、極めて近似している。
ガソリンで、ガソリン業者が儲かった儲からなかった、国民が損した得したという認識になるのは、それが商品だからだ。
水道水で儲かった儲からなかった、損した得したという発想を持つ者はいない。
水道水と同等といえるものを企業の儲けのネタにしているからこんなことになる。そして、生命を人質にして価格を設定されてしまう。
ガソリンをはじめとする石油製品の製造販売は国営にすべきだ。
国営にすれば、歳入歳出全体の中で運用できるため、国際情勢による価格変動のリスクを軽減できるし、補助金を打っているその会社が民間企業であるため、つまびらかにその経営努力を確認できなかったものが、国民の監視が利くようになる。また、経営者以下全員が公務員になるため公務員の給料だけで済むようにもなり人件費を抑制することも出来る。
奇しくも脱炭素の流れもあり、販売量を抑制せざるを得ず、企業の業ともいえる拡大は望めない。
定常経済に移行せざるを得ない。儲けることができなくなれば、あるいは、公務員になってしまったら士気が下がってしまい効率経営が出来なくなると先入観を持ちがちだが、そう考えるのは極めて不見識であるとも言えよう。
私がかつて地方公務員の頃、ごみ収集事務所の事務方として勤務したことがあるが、職員は極めて士気も高く優秀であったのに驚かされたものだ。
毎日毎日が儲けるためでもなく、かつ、定常的な業務であるにもかかわらず、一日たりともいい加減な日はなく、頑張ってくださった。
儲けられなくても社会のためとなれば、士気高く頑張れるのであるから、石油製品の製造販売がたとえ国営になり定常業務になろうとも士気高くガソリンなどを提供してくれるはずだ。
ガソリンは水と同じ生存に必須のものだから、国営にして政府が価格をコントロールすべきだ。輸入価格が高騰したら歳出の何かを諦めれば済むだけの話だ。
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