見出し画像

ときどき日記(551)お泊まりデイサービス

齢91歳のおふくろは、こたびの介護保険更新で要介護4にワンランク重たくなった。
要介護だけで言えば、5段階中の上から2番目に重たい判定だ。
少しずつ重たくなってきたので、いよいよ要介護4になって・・・言葉が見つからない。

たしかにそうか。杖は必需だし、さらに伝え歩きか手を取ってやらないと歩けない。
床から立ち上がることはできず、椅子からも立つには手助けが必要だ。
つまり、おふくろをひとりにして家を空けることはできない。妹では、もし、おふくろが床に座ってしまった、あるいは、尻もちをついてしまった場合には立たせることができないから、私が外出できるのは、デイサービスに出している間か、妹が居るときの数時間が限度だ。

やっぱり、要介護4は妥当だと思う。

かつて、私が地方公務員であった頃、介護保険を担当する課に配属されたことがある。平成で言うと16年頃だ。今、平成に換算すると36年だから20年ぐらい前だ。当時は制度が始まったばかりで、認定にかかる判定に対してトラブルも多く、認定審査会も足りておらず、頻繁に〝認定が遅れる〟旨の通知書を発送した覚えがある。
おふくろの認定は期限前に判定されたし、先述のように、十分に満足のいく判定だった。隔世の感がある。

要介護4の認定を受けて、早速、サービスを見直した。

週6日デイサービスに通わせて月1回程度の3泊4日以内のショートステイに入れていたのを手厚くした。
ショートステイでは、よく直後に熱を出したり、直近のステイでは重症の神経痛になって立つこともできないぐらいになって帰ってきたので、不信を抱くようにもなり、見直しを考えていた。

近隣で「お泊まりデイサービス」なるサービスが始まったことがわかった。
ショートステイでは、日中のデイサービスには参加できず、もっぱらステイだけになっていたものが、ステイしつつデイサービスに参加できるものだ。
大きな希望を見いだし、デイサービスを週7日、つまり毎日に拡充し、ショートステイをさせたい曜日が週末に多いことから、月~木は今までの施設に通わせ、金~日はその「お泊まりデイサービス」ができる施設に通わせることにした。朝起きればまたいつものメンバーに会えるというのも安心材料のひとつだ。

もちろん予算的に足は出てしまうが、あふくろの年金の範囲でなんとかなるので、全くもってOKだ。

人間がどんどん衰えていくのは摂理みたいなものだ。それを補ってもらえる。

感謝感謝。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?