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地球、最も暑く

地球のため、全人類、夜は戒厳令(207)

「地球、最も暑く」

いきなり余談だが、ちなみにその余談が8割を占めそうなことを予めお断りしておく。

いまどきのお風呂はそんなことないと思うが、沸かしたときかき混ぜないで入ると下の方が冷たい。かき混ぜない限り均等にならない。鍋やヤカンでお湯を沸かすときは下から火をあてるから中でお湯がグルグル回っているのが観察できる。

かつて、地方公務員だった頃、廃棄物関係の仕事に携わった。市が収集したゴミは、焼却工場で焼却して体積を小さくした焼却灰にして埋立用の埠頭に搬入した。埠頭とは言うものの実際は大きな池のようになっていて、水中に投入する。夏のことだったが、その埋立池が異臭を放った。硫化水素が発生したのだ。温泉でもないのに辺りは温泉地のような匂いに包まれた。数百メートルもいけば住宅が密集するところで、住宅は夏の南風の風下にあったから慌てた。ヤカンのように下から温められれば水が循環してくれたのだが、処分池は夏の太陽で上から温められて循環が止まった。結果、水が酸欠になり嫌気性細菌が繁殖して硫化水素が発生した。と化学職の先輩に教えてもらった。

上の方が温かいときは水が循環しないのは外でも一緒だった。

近年、琵琶湖では逆に冬に上の方が暖冬のため冷やされなくなり、全層循環ができなくなって水質が悪化したと聞いたことがある。

この法則は、海洋でも同じだと思う。底の方はいつまで経っても冷たいままのはずだ。

その海洋「水深2000メートルまでの海水の温度も史上最高だった。」(2024/1/13日本経済新聞夕刊3版3面総合面)という。冷たくなければならない海洋深層の温度が史上最高だったのだ。

地球は大気ばかりでなく、海洋も温まってしまったのだ。水は空気よりも温まりにくく、ましてや海洋深層はもっと温まりにくい。それが史上最高。

「23年の地球気温は20世紀の平均に比べ1.18度高く、次に暑かった16年の気温を0.15度上回った。NOAAのチーフサイエンティストのサラ・カプニク博士は『二酸化炭素排出がゼロになるまで記録は更新され続ける』と述べた。」らしい。

地球ヲワタ。

温暖化の原因である資本主義経済を諦めない限り、早晩人類の多くが死ぬことになる。

いま、消費が人類のアイデンティティになっている。この根性をたたき直すしかないとも換言できる。

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