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ソフトエネルギー社会

地球は温暖化が進み、気候変動を招くに至った。地球の量的限界、機能的限界を超えたからだ。温室効果ガスなど細かな原因が語られているが、あらゆる事柄の量的・機能的限界とか、過剰な資本主義経済と言った方が正しい。

日本と同じような暮らしを世界中でしようとすると地球が3個必要だという研究結果がある一方、途上国も日本のように豊かになりたいと考えるのが人情だ。既に限界を超えているのに世界中が経済的拡大を目指して止まない。経済を動かせばその分、食糧や資源・エネルギーを絶対に消費する。もうGDPの世界総和はこれ以上増やす事はできないどころか削減が必須だ。

温室効果ガスの削減は当然だが、世界のGDPの総和の削減や分配も本気で取り組むべき課題となろう。日本なら差し詰めGDPは3分の1だ。

方法はそんなに難しくない。

まず、資本主義経済的な考えを改める。無限大に儲けること、儲けの独占を許さず、地球の限界を考慮して、儲けよりも分配を優先させる。無駄な経済も止めたい。特に戦争経済は絶対に止めたい。ぜいたくな経済も止めたい。工夫次第で経済はコンパクトにできる。コンパクトになった分、温室効果ガスは削減できるし、もちろん温熱の排出も、廃棄物の排出も減る。

仕事が減るという素朴な疑問にも答えられる。

温暖化を考慮すれば、温室効果ガスも温熱も削減したいので、世界はソフトエネルギー社会に転換せざるを得なくなる。主に自然エネルギーやバイオマスエネルギーなどで暮らしを支えるもので、化石燃料や取り返しの付かなくなる核燃料は排除する社会だ。

日本はソフトエネルギーが存在する陸地と海洋が相当の面積になり、エネルギー大国になる素養を持っている。気象が比較的温厚であることも幸いしている。

一方、所与の条件として、気候変動や世界情勢により食糧や資源・エネルギーが途絶える可能性があること、GDPを削減すること、これにより相当数の労働者を捻出できることがあげられる。

ソフトエネルギーは自然界に存在する。食糧も自然界に存在する。エネルギーの存在場所と食糧の取れる場所が重複する。捻出できた労働力を農林水産業に投入し、ソフトエネルギーの採集も兼業させることで、一石三鳥にもなる。

ライフスタイルも見直したい。

資本主義経済に唆され、誰もが儲けたいと四六時中奪い合っているのを改める。ソフトエネルギーは夜は薄くなる。

恨みっこなしで、全人類、夜は戒厳令だ。

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