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書く習慣1ヶ月チャレンジ Day24 今日1日にあった印象的なこと

今日の一番印象的だったことは、
NHKのBS1で放送されていた番組
「スイーツ頂上決戦2023 チームJAPAN 世界一への挑戦」の内容だ。

この番組は、2023年1月20日(金)、21日(土)に行われた「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」に出場した、3人の日本人に密着したものである。

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー (Coupe du Monde de la Pâtisserie)」とは、世界を代表するパティスリーのコンクールである。2年に一度、フランスのリヨンで開催される。

今日では、50を超える国で予選が実施され、各大陸予選を勝ち抜いた世界22カ国のパティシエたちがその腕を競う最高峰の場として広く知られています。
その競技内容は、飴細工、チョコレート細工、チョコレート彫刻、そしてシェア・デザート、レストラン・デザート、アントルメ・グラッセ(氷菓)という、パティシエの技能、英知が発揮されるすべての項目を網羅し、世界を代表するパティシエによって厳正な審査が行われます。
並はずれたレベルのペストリーはもちろん、その会場や雰囲気が大会を特別なものにしています。熱気ある会場で観客の前で繰り広げられる競技は、製菓の枠を超えてパティシエによる壮大なショーとなり、年々、さらに多くの国際的なメディアに取り上げられ、多くのプロフェッショナルのパートナーを増やしています。

クープ・デュ・モンド日本実行委員会

印象的だった部分は大きく3つある。

1.スイーツの大会なのにスポーツの大会みたいなところ

競技は飴細工・チョコレート・氷の彫刻などの3部門に分かれ、各部門ごとの作品を同時進行で審査員の前で10時間もの時間をかけて制作するらしい。

10時間もぶっ続けで作品を作って、サーブ(給仕)して、また作ってを繰り返すなんて、これはもはや、スポーツだ。めちゃくちゃ体力が必要だ。
しかも、失敗が許されないという緊張がこれまた10時間も続く。精神的にも強くなきゃやってられない。

審査員はいつもパティシエの様子を審査している。常に見られているのなら、パティシエは気を抜くことができない。長時間、様々なプレッシャーに晒されるわけなので、心を強く持たないといけない。

作品の素晴らしさだけが審査されるのではなく、間接的に人間としての強さも審査される。この大会は、まるでオリンピックみたいだ。

最後の最後まで優勝国がわからないので、NHKの番組を見ているはずがスポーツ中継を見ているような感覚に陥った。

2.作品の芸術性

まず、日本代表チームの作品を見てもらおう。

飴・チョコレート・氷彫刻のピエスモンテ
アントルメ・グラッセ “Fluid(流体)”
木頭ゆずのフローズン・ロリポップ “Plume(羽)”
シェア・デザート “Wind (風)”
レストラン・デザート “Windmil (風車)”

美しい。

スイーツの基本「見て美しく、食べて美味しい」の究極形はこういうものなのだと知った。これが世界の最高峰のレベルのスイーツなのだ。
どれも本当に精巧な作品だ。しかも、作品ひとつ一つに多くの技術と思いが詰め込まれている。
しかし、本当の美しさは動画で見なければ伝わらない。そこが少し残念だ。もう一度再放送してほしい。


今回の大会のテーマは「気候変動」だった。
大会のテーマが気候変動って何だ?!
スイーツの大会のはずだが、気候変動のスイーツって、何だろう。難しすぎる。

それでも、日本代表チームは全体のテーマに「再生エネルギー」を掲げ、全ての作品に風車のモチーフを反映して制作を行った。

上記の3種類のピエスモンテは「鯨」をモチーフにしているらしい。
特にこの飴細工の鯨は、「飴でできてるの!?」と目を見張ったし、この哺乳類らしい着色の技術も驚いた。

気候変動という難しいテーマをどう解釈して作品に落とし込むか。そこにはパティシエの思想が宿る。もうこれは芸術家の仕事ではないか。
作品の美しさももちろん、テーマから作品に至るまでの軌跡をたどるのも、この大会の醍醐味なのではないだろうか。

↑ こちらのサイトから画像をお借りしました。


3.優勝したこと

日本代表チームは、今大会で、強豪フランス(2位)、イタリア(3位)をおさえて見事1位、金メダルを獲得した。日本の優勝は1991年、2007年に続き3度目、8大会ぶりの快挙だ。

しかし実は、2007年の優勝以降、日本代表チームはなかなか優勝できず、ここ数年は長く2位が続いていた。

優勝回数8回のフランス、優勝回数3回で前回大会優勝のイタリア、優勝回数2回の日本の、3チームによる熾烈な優勝争いが繰り広げられる中で、
「果たして日本は強豪フランスとライバルのイタリアに勝てるのか?」
番組を見ていても最後の最後までわからなかった。

今日の午前中、野球の世界大会・WBCの試合が行われて、それもテレビで見ていた。
日本VSメキシコの準決勝の試合は日本の劇的なサヨナラ勝利だった。
今日の午後に私が見たこのスイーツの大会も、最終的には日本VSフランスの一騎打ちだった。強敵フランスを破った形になったので、日本の逆転優勝のように見えた。

今日、この二つの大会を見て、気づいたことがある。

日本人の強みは、
どんな状況でも諦めず、最後まで粘り強く戦うこと、
自分たち以上の強敵と戦うときに実力以上の力が出ること、
コミュニケーションを欠かさず、チームワークがしっかりしていること、
ではないか。

このスイーツの大会では、
鯨の飴細工の作業中に、飴が割れるアクシデントがあった。それでも、冷静に対処して無事に展示台に乗せることができた。

氷彫刻は、トラブルに見舞われて作業開始時間が大幅に遅れてしまうというアクシデントがあった。それでも、集中力を発揮してたった1時間で躍動感あふれる作品に仕上げていた。

極限状態のときは、この最後まで諦めないということが大切で、これができるかどうかで、結果は変わってくる。今日ほどこのことを強く思ったことはない。

私はただの一視聴者だけど、WBCもスイーツの大会も自分には関係のない世界だけど、今日二つの大会を見て、受け取るものが何もなかったわけではない。「最後まで諦めない」を忘れないようにしたい。




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