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【ギフトシネマ会員インタビューvol.13】芳賀大輝さま

途上国の子ども達に映画を届けるNPO法人World Theater Project(以下、WTP)は、団体発足以来、多くの方々に支えられ活動を続けてまいりました。どのような方達がどのような想いで支えてくださっているのか。 活動を支えてくださる大きな存在である「ギフトシネマ会員」の皆さまに、お話を伺っていければと思います。
第13回目のゲストは、芳賀 大輝(はが・ひろき)さん。WTPのイベントでギフトシネマ会員制度を発表した時に一番に会員になってくださった芳賀さん。会員になってくださったときのお気持ちや、芳賀さんの日常、防災に対しての想いについてお話を伺いました。

(聞き手:星野瑞映、取材日:2024年3月9日)


ー本日はどうぞよろしくお願いいたします。さっそくですが現在はどのようなお仕事をされているんでしょうか?
 
現在は札幌で旅行関連の仕事をしています。具体的には旅行サイトの運営だったり、インバウンド向けの営業だったりですね。元々東京生まれ東京育ちなのですが、2020年8月に仕事で札幌に転勤してきまして、札幌と相性が合うなと感じました。以来、札幌内で転職したりして、ずっと札幌に住んでいます。
 
ー札幌での生活、憧れます。札幌のどんなところが気に入られたのでしょう?
 
ゴキブリがいないところですね(笑)。これまで仕事の都合で仙台や熊本、福島などで過ごすこともありましたが、北海道ではゴキブリを一度も見たことがないんです。

ーまさかの回答でした(笑)。北海道の地で、お休みの日はどんなことをして過ごされていますか?
 
ジムに行ったり、銭湯に行ったりしています。ストレス解消方法が大きなお風呂に入ることなんです。あとは料理を作ったり。最近では生姜焼きを作りました。おうちでは基本ゆっくりして過ごしています。

雪国と芳賀さん

ーなんだか理想的な休日の過ごし方です。では次に、WTPを知ったきっかけについて教えてください。いつ頃からWTPを知ってくださっていたのでしょう?
 
WTPが前進のCATiC(キャティック・Create A Theater in Cambodia)という名前で活動していた時代からですね。2013年の春頃で、僕は大学を卒業して、橋を設計する会社に入社する前という時期でした。吉祥寺のカフェで開催された国際協力系イベントに参加したのですが、そこで小織さん(創設者の教来石)と出会ったことがきっかけです。
 
イベントに参加している皆さんがハキハキしている中で、小織さんだけ違うベクトルで(笑)。とにかく小織さんの印象が残っていて気になりました。
 
ー小織さんの違うベクトル(笑)。なんとなくおっしゃりたいことわかります!大学生の頃にはすでに国際協力に興味があったのですか?
 
大学の在学中、国際協力系団体で活動していたこともあり、イベントに参加もしていました。具体的には、NPO法人かものはしプロジェクトの学生団体の”ゆるかも”で、1年間くらい学生に向けて活動紹介、イベントを開いて広報のお手伝いをするなどの活動です。
 
高校生の頃、JICAの青年海外協力隊に行きたかったんですよね。そのために専門知識をつけようと東京農業大学に進学しました。土や肥料の知識を習得したんですが、結局英語の壁があって、挑戦できなかったんです。
 
ー英語の壁、とても共感します。高校時代から興味があったことを、大学生、社会人になってからボランティアという形で携わられたのですね。
 
そうですね。社会人になって、様々なボランティアに参加していましたし、イベントを開くときの集客、イベントの運営協力なども行っていました。CATiCでもイベントがあれば参加していて、小織さんも僕が関係するイベントにも参加してくれていたので親しくなりましたね。
 
特に映画が好きというわけではない僕がCATiCに興味を持ったのは、小織さんに興味が沸きまして。小織さんのキャラクター、周りが助けてあげなければと思うような、人を引き寄せる貴重な存在、新しいリーダー像に関心が深かったからですね(笑)。

ー私も同じです!小織さんの人を引き寄せる力と、周りを動かす力は本当にすごいと思っています(笑)!団体の活動の意義や理念には当初より共感いただいていたのでしょうか?
 
そうですね。当時からCATiCの活動理由と意義には共感していました。何故映画を届けるのかの理由が、カンボジア農村部の子ども達の職業の選択肢が少ないからそれを広げるために、みたいなのはめちゃくちゃいいなっていうのは思いましたね。
 
その活動を小織さんみたいな人がやっているんだと思ったら、さらに興味が沸いた記憶があります(笑)。
 
ー小織さんの魅力にがっつり引き寄せられていますね(笑)。確かに、団体の代表の方はもっと力強い方、パワフルという印象がありますよね‥!小織さんから、支援制度が始まった当初、芳賀さんが一番に会員になってくださったと聞いております。会員になってくださった理由についてお伺いしても宜しいでしょうか。
 
支援制度ができる前から、支援制度やるんだったら応援しますよという風に小織さんには伝えていて。実際に始まったんだったら、やりますよという流れです。別にこれ!といった理由はなくて、当たり前のように会員になりました。
 
ーそうでしたか。その後もずっとご支援くださっていて、本当にありがとうございます。だからこそ聞いてみたいのですが、今日までに寄付を辞めるなど考えることはありましたか?
 
ないですね。ただ純粋に、寄付金額が負担ではないので、続いてます。コロナで一旦移動映画館をストップさせたのは知っていましたが、小織さんが活動をやめることはない、さぼることはないだろうと思ったので、寄付を止める理由はなかったですね。
 
小織さんの情熱、熱さを知っているからこそ、活動が休止している期間であったとしても、活動をさぼることはないだろうし、カンボジアにいけないなら違うことをやるだろうと思ったので、特に寄付をやめる考えはなかったです。
 
ー本当にありがたいです‥!!感激です。次に芳賀さんの子どものころの夢やこれからの夢について教えてください。
 
子どもの頃は、先生になりたかった記憶があります。理由はあんまりはっきりとは覚えていないんですが、魅力のある先生がいたとか、そんな影響があったんだと思います。
 
これからの夢は二つあって、一つが「防災で事業を立ち上げる」、もう一つが「町おこし・地域おこし」ですね。
 
防災ボランティアに関わったり、イベントを主催したりする中で、いつかは防災で事業を立ち上げたいと思ってきました。
 
防災に興味を持ったのは、友人が自主制作で作った東日本大震災を題材にした映画がきっかけでした。その映画の上映会を行う際にお手伝いをしていたことなどが相まって、作品の中に登場する防災の専門家の方とご縁をいただくことができ、本業として個人秘書について学ぶことができたんです。
 
そもそも防災って何!?と思われるかもしれませんが、簡単に説明するとハード面とソフト面があって、ハード面が津波の防波堤を作る、地震がきて倒れない家をつくるなどで、ソフト面が防災啓発、家具を固定をしてた終えれないように備えましょうとか、どこに避難するなどの啓もう活動です。
 
僕がやりたいことのイメージは後者の啓もう活動が近いですね。ボランティアで活動されている方は多いですが、事業として行っているのがなかなかないのが現状です。
 
もう一つの夢、町おこしや地域おこしについてですが、仕事で地方に行く機会も多く、その度に、その町のいいところを見つけていました。
生まれ育った地元の方は、「ここはなんにもないよ~」と皆さんおっしゃるんですけど、めちゃくちゃいいところだなって思うことが多くて。美味しい食べ物や美しい景色など、外部から越してきたからこそ感じる、その地の素晴らしいことをPRできればなんて思っています。

アレクサに驚くオチャメな芳賀さん


ー思考もアクティブですごいです。外から入ってきたからこそ分かる、その場所の魅力ってありますよね。では最後になりますが、芳賀さんの思い出に残っている映画や好きな映画を教えてください。
 
思い出に残っている作品は『千と千尋の神隠し』です。映画作品というよりも、”映画を観る体験”が記憶に残っています。小学校低学年で、地元の映画館(下高井戸シネマ)に行ったら、いつもはそんなことはないのに、『千と千尋の神隠し』では満席で、立ち見で観たという記憶ははっきりと覚えています。
 
好きな映画作品は、『グリーンマイル』ですね。中学生の頃に一度観たのですが、その時はおぼろげで。社会人になり、同僚と映画の話になった際、おすすめされたので、もう一度観たら、とても感動してしまって泣いていました。大人になって理解できることが増えたからかもしれません。
 
実は、映画館の音のボリュームが苦手なので、気になる映画があっても一旦映画館での上映はスルーするんです(笑)。サブスクが出てから観るスタイルをやっています。家だと携帯を見たり家事をしたくなるかなと思いましたが、意外と誘惑に負けず映画に集中して観れています。あとは、映画館などで泣き顔をみられたくないのもありますね(笑)。
 
ー映画で涙を流されるの、意外でした。今日は初めてお話しましたが、芳賀さんの不思議な魅力、とても素敵でした。インタビューにご協力くださりありがとうございました!


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