この時期になると
この時期になると思い出すのは息子が不登校になってからのこと。
息子は3年前、小学校1年生の5月で学校に行かないと決めた。
早っ!?
えー!!不登校、早っ!!
これが一番最初の正直な感想。
不登校って、中学生くらいからとおもてた…
息子は何か「不登校」とか、そんな社会との隔たりみたいな危うさみたいな雰囲気を幼稚園の時からプンプンにおわせていた。
だから、いつかそんなことが起きるだろうなと一抹の不安はあったが…小1て、早っ!!
おもてたより早かったなぁ…
何故無意味に重いランドセルを背負わないといけないのか。
何故休憩時間は短いのか。
あんな短い休憩で何を休めるのか。
何故算数をしなさい、国語をしなさいと指図されないといけないのか。
何故こんな不快極まりない制服を着ないといけないのか。
そもそも、何故学校に行かないといけないのか。
息子にとって、小学校は「何故、何故」祭りの不快感極まりないパラレルワールドだった。
私達はとにかく焦った。
怒鳴ったり、泣いたり、なじったり、親のくせに我が子に同情を買ったりして、無理矢理引っ張って学校に連れて行こうとした。
そして最も最悪なのが、息子の何故に対しての回答だ。
「みんな、そうしてるやん!」
最悪。
ゲロ吐きそうな言葉。
多分息子は絶望しただろう。
息子に言われた言葉から分かる。
「そんなことしてまで僕生きていかなあかんの?」
それでハッと冷静になった。
この子、今死のうと考えてる…。
それから学校に行かそうと躍起になるのをやめた。
もちろん今も元気に学校に行っていない。
そして私達も学校に行かせようという気がない。
そして、そして学校の先生たちも学校にこさせようという気はない。
これだけ聞いたら、とんでもなく無責任だ!なんて親だ!なんて教師だ!と憤慨される方もあるだろう。
そりゃ、そうだ。
それが「普通」だわい。
健全たる「普通」だわいわい。
でも、あの苦しみ抜いた日々を経て今はとても穏やかな風が吹いている。
そう、5月の風は(初っ端から雨やけど)、よくぞここまで来たなぁ〜と優しく声を掛けてくれる。
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