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他人に嫌われても何も変わらなかった

「他人に嫌われるのが怖い」
本当に怖い。
他人に嫌われると、自分が価値ない人間だと思えてならない。
もう辛くて、世の中全てが私を見捨てるんじゃないかと思ってしまう。
間違いであることは百も承知だ。
でも、そう思わずにいられない?

それがだ。
それは違うんじゃないかと思えてきた。

私を嫌いな人と一緒に仕事をしている。
その人は明らかに私の事が嫌いだ。
明白。
思い込みではなく。
ネガティブ思考ではなく。
素晴らしく嫌いなのだ、その人は。

そんな人がいるだけで、その職場を辞めるか好かれようと必死になるか、その人を過剰に避けるかをしてしまう。

しそうになった。
でも、ちょっと冷静に私のセオリーは正しいのか検証しようと思った。

結果は、私のセオリーは間違いだった。
「他人に嫌われている」にも関わらず私は全く変わらないのだ。
世の中も私を見捨てない。
私自身の見た目も能力も性格も特性も、変わらない。

私を大事に愛してくれる人達は相変わらず私を大事にし愛してくれる。
私が愛する大事な人達は相変わらず愛おしく大事だ。

何も変わらない。

いちご屋にブラッと立ち寄ったら、昔お世話になった人に出会った。
「会えて嬉しい!元気そうで良かったー!」
私との再会をすごく喜んでくれた。
「他人から嫌われている」私であるにも関わらず。

なるほど。
何も変わらないのか。
分かっていたけど、脳がちゃんと理解してくれる兆しを感じた。

その私を嫌いな人を私は嫌いではない。
だから、当初はショックだった。
心当たりのある非を詫びたいと、許しを請い以前の様に穏やかな関係に戻りたいと思った。

でも、そんな事はしなかったし、これからもしない。
あの人は「私を嫌う」という選択をし、それはあの人の課題だから。

アドラー先輩、ありがとう。

その気持ちを尊重し、私は私の課題に向き合う事にした。

生まれて初めて、私を嫌う人に対して心から感謝をしている。

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