生気のあるLunch

週に一度だけ営業されるハンバーガー屋さんに行ってみた。

我が家ではハンバーガーといえば、ファーストフードの帝王Mか日本発祥MかKーネルおじさんだった。
なので、ハンバーガーに800円以上出すことに抵抗があったが、こちらは1200円。

平日一人を良い事に贅沢をしてみた。

開店前にも関わらず列が出来ていた。
テイクアウトのみ。

11時開店。
お客さん一人ずつ丁寧に注文を聞いて作って出す。
それまで次のお客さんは待つ。
決してFastさはない。

注文を取る時の対応と調理時間の長さを考えると丁寧に作られている事が予想される。

バーガー・ポテト・マドレーヌ・ドリンクのセット

感想は以下通り。

・ポテト:パリパリ。ベチャッと感ゼロ！新鮮！程良い塩加減！「太陽いっぱい、良い土から誕生しました」育ちの良さを感じるジャガイモ！

・ハンバーガー:甘辛チキンバーガー。バンズだけで既に美味しい。もっちり弾力もあり、旨味の吸収力最高レベル。主役のチキンなくても十分美味い。チキンは優しく衣を付けられ、初めての産湯に我が子をつけるかのように油に入れられたと思われる。そのくらいに丁寧さを感じる。甘辛タレは甘7、辛3。甘味強め。作り手の性格を感じる。「厳しくしないといけないのは分かってるんやけど、ついつい甘々になっちゃう」みたいな。優しい方なんだろうな。相手の痛みや頑張りを見てくれる方なんだろうな。ちなみに辛好きの為にピリ辛の存在もあり。レタスも玉ねぎも背筋が伸びた強い意志を感じるシャキシャキ感。歯ごたえにリズム感を出してくれる。

マドレーヌ:満足感のある甘味にも関わらず、糖分のデメリットが全く感じられない悪意のない美しく優しい甘さ。血糖値は上がらないし、太らないし、人体には無害なんじゃないかと思う…くらいの清い甘さ。

食べた後、私の体が生気を宿したのが分かった。
体が「ええもん食うた」と満足気なのが分かる。
内なる熱がフクフクとゆっくりジワーッと湧き上がっている。

何かで読んだ。
「人の体は食べる物で出来ている。だから、愛のある生きた料理を食べなさい。」

帝王Mも日本発祥MもKーネルおじも批判している訳ではない。
やっぱり大好きだ。
すぐ食べられる。
安定の美味しさ。
リーズナブル。
期待を裏切らない。

あの値段であの美味しさとボリューム。
もうそれだけで十分愛だ。

でもどういう訳か食べた後、体が冷える。
40代の私の体には冷えるのだ。

人生バリバリ折り返し真っ盛り。
体に入れるものは選ばないといけないな…としみじみ感じたLunchだった。