見出し画像

便利さと心の余裕

私が生まれてから、私を周りにある世界はどんどん便利になっていった。

友人へ電話する際に、友人の家族が電話に出る心配もなくなった。

映画が見たいと思い、週末の金曜日を待つ必要もなくなった。

それに、わざわざDVDをレンタルするために足を運ぶ必要もない。

いつでも、好きな時に好きな映画を見られる。

食事だって世界中の料理を手軽に食べれるようになった。

自分で作らなくても家まで届けてくれる。

他にも夜遅くまで空いているお店、
時間指定で届けてくれる郵送物。

本を読まなくてもネット検索ですぐに疑問を解消できる。

スマホの乗り換え手続きも店頭に行かなくても、
自宅で完結できるようになった。

ものすごく便利になった。

便利になることによって、
自分の時間をコントロールしやすくなった。

けれども、私の心は満たされないのです。

常に何かに追われていて、不安定なのです。

便利さに慣れてしまうと、
それが当たり前の基準になってしまう。

スマホを初めて手に入れた時、
あまりの便利さに感動しましたが、
今はそれが当たり前になってしまった。

ただ、その当たり前の基準を過剰に求められると心がパンクしそうになるのです。

「他の会社はこうしてくれた、だからやってくれるでしょ」、
「すぐに対応してくれ」、
「他の人もできているのだからあなたにも出来る」、
そんな言葉が私の心に重くのしかかる。

便利にはなったが、
「当たり前に出来る」という求められる基準が年々高くなっている気がするのです。

そして、待つことに対する耐性が弱くなっている気がする。

すぐに対応しなければ問題が大きくなってしまうという焦燥感。

他のみんなはできているのに私だけができていないという劣等感。

心の余裕がどんどんとなくなっていきます。

そして、ある時心が「もう無理だ」と叫ぶのです。

そんな時は外の声を全て無視して、ゆっくり休んでください。

立ち止まってもいいし、歩く速度をゆっくりにしてもいい。

周りの人に迷惑がかかるなんて思わないで。

仕事(家事や勉強等)を無理に頑張っても、
会社やあなたの上司はあなたのことを救うことは出来ません。

あなたを守ることができるのは、
あなただけです。

あなたの心の状態を一番に理解しているのは、
あなたなのだから。

何もしなくても大丈夫です。

何かやりたいと思うまでゆっくりしましょう。

でも、もし何かしたいなら時間のかかることをやってみましょう。

ガーデニング、裁縫、お菓子作り、釣り、DIY、読書など。

何故だか時間のかかることをしていると、落ち着くのです。

そして、スマホを見て他人と自分を比べる時間も少なくなります。

最後に、他者への期待値を少し下げてみしましょう。

相手に求める基準値を下げてしますのです。

期待を下げると自分の心もとても楽になるのです。

思い通りにしたいという思う気持ちが弱まり、
相手に対してイライラすることが減りました。

私は相手に対する過剰な期待よりも、
当たり前に受け取っているサービスに対して感謝の気持ちを持っていたいのです。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?