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思いを馳せる

もみちゃんが、虹の橋を渡ったであろう日からどれくらい経ったのだろう。
こんなに時間が経っても、忘れない。
忘れらない。忘れられやしない。

もみちゃんに会いたい。
淋しい……

猫を飼ったことはない。
ましてや、もみちゃんは飼った猫ではなく、地域猫の庭に居る猫だった。

けれど、他の猫と違ったのは、
もみちゃんには痙攣があったということ。

辛い運命を抱えた猫だったこと。
だからこそ、気持ちの入り込む猫さんだった。

もみちゃんは泣かない猫だった。
たまに、サイレントミャーをしてくれる猫だった。
顔は怖いけれど、優しい猫だった。
もみちゃんのことを語ると語り尽くせない。

私にとってかけがえのない存在だった。

今でも会いたいとずっと思っている。
もみちゃんが虹の橋を渡っていたら、幸せになっていたらいいなといつも思う。
もう痙攣で苦しまないでいいように。

今日も、もみちゃんを思い、思いを馳せる。

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