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1ミリの壁

「そのうちやめるよ」
この言葉を私は何度聞いただろうか……
主人は煙草を吸う。
お酒も沢山飲む。
百歩譲って、お酒は良しとしよう。
けれど、煙草は譲りたくはない。
付き合いたての若い頃は我慢をしていた。
けれど、今は、我慢はしたくない。

私の家系は両親、親戚、誰一人として、煙草を吸う者が居ない。
父は私が生まれる前にやめてくれた。

そもそも、私が煙草を吸わない人と結婚すれば良かったという話しなのだが、縁あって主人と結婚した。
けれど、煙草を吸う人だった。

禁煙をさせたい義理の母が息子の為に、百貨店で一ヶ月でタールの量を減らしていくというものを購入してきて、プレゼントしてくれた。
それにより、8ミリから1ミリへとなった。
その後、電子タバコに、けれど、今はまた紙タバコになっている。
私の中では1ミリの壁だと思っている。
1ミリになれたのに、何故やめられないのか?
その回答は
「仕事でストレスがあるから、どうしてもやめられない」とのこと。
ストレスに関しては、分らなくはないが、何とかその壁を乗り越えて欲しいとずっと思っている。
子供が小さい時から、私はずっと、受動喫煙が心配だった。
今となっては、過ぎてしまった事なので仕方がないが、出来れば、子供には、煙草の煙のない環境で育ててやりたかったと思う。

受動喫煙とは
本人は喫煙していなくても周囲のたばこの煙を吸わされてしまうことです。たばこの煙には喫煙者が吸い込む「主流煙」の他に喫煙者が吐き出す「呼出煙」とたばこの先から立ち上る「副流煙」があり、受動喫煙では呼出煙と副流煙が混ざった煙を吸い込むことになります。


1ミリになったとしても、一箱吸っていれば、意味がない。
自分の体のことも考えて欲しい。
長年吸ってきたのだから、そろそろ卒業してもいいのではないかと思う。
まぁ、本人にしてみれば、死活問題だろう。
よほど、煙草に変わるものや、吸わないという強い意志がなければ、やめることなど出来ないのだろうと思う。
今日も外で、1ミリの壁さんは煙草を吸っているのである。

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