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私が女に生まれた理由

母は長男の家に嫁として嫁いで来ました。
そこには、舅姑がいました。
二人は強かった。父はあまり間に入る事はしなかったので、一対二でした。
なので、母のストレスは想像を絶するものでした。
母は私が小学生の時、ストレスを吐き出す相手は私でした。
小学生だった私は母の口から発せられる愚痴の聞き役でしたが、一回だけ「もうやめて」と言った事がありました。あの時の私は母の愚痴を聞いてあげる事が出来ないくらいキャパオーバーになってしまっていました。私が壊れてしまいそうだったんです。
でも、今考えると、分かります。
私が女として生まれた理由が。
母にとって子供は女の子じゃなきゃいけなかったのだと思います。
母の愚痴の聞き役や小姑が来た時の食事の支度の手伝いを一緒にする女の子が必要だったのだろうと思います。
私にはそんな使命があったのだと思います。
だから、私は母の元へ一人娘として生まれたのだと思うんです。
でなければ、あの時、壊れてしまいそうな母が本当に壊れて元通りにならなかったのだろうと思うからです。

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