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無味

どうしようもなく

全てを投げ出したくなることがある

今日やること

明日やること

ぜーんぶ放り出して

追いかけている夢も

そのための時間も

もう、いいやって思うことがある

自分で言うけど、たぶん私は順調だ

このままのペースで努力をしていけば

今のモチベーションを保てていたら

けっこう成功する

そのビジョンが見えた時は心の底から震えた

できるじゃん、って

夢って叶うんじゃん、って

でもそんな充実してるように見える人間だって

あーあ、やんなっちゃうな

って理由もなく思うことがある

ドラマとかではよく見ていた

やりたいことなかったり

夢が叶わなかったり恋人できなかったり

「ない」人が無気力になる場面

でもほんとは「ない」人って

いっちばん自由だと思うんだよね

「ある」になればなるほど

やらなければいけない事が明確化されて

それにかかる時間とかお金とか

マインドの問題も瞬時に見えて

そのレールに沿って歩けばいいんだけど

そのレールに含まれているものに

自由な時間って発想はないんだよね

わざと適当に生きている時間を

つくり出さなければできないんだよ

それってね、全然自由じゃなくて

この時間には帰るとか

ここまではやってから、とか

自分に課したルールの中の自由なわけ

そうなってくるとね、

家族に会う時間、友達と遊ぶ時間

カフェでコーヒーを飲む時間も

ドキドキしたりふわっとしたり

しなくなるんだよね

だってその時間には

もう次の時間のことを考えているから

ないものねだりなんだけどさ

シアワセの形って

いつまで経っても分からないものだね

この前友達に

「君はかっこいいね」って言われた

あー彼にはかっこよく見えてるのか、と

別の人に

「ほんとに偉いね、よく頑張ってる」って言われた

なるほどな、と

私は頑張り方が分かっているだけだし

かっこいいように見えるだけで

本当はそれ以外の全てを諦めて

ただ夢へのレールを走っているだけなのに

わたしには今でも正解が分からない

自由にその日やりたいことをやる人生と

信じた道を突っ走る人生

もう引き返せないから私はこのまま走るけど

全てが手に入った時

なにを思うだろう

全てが手に入っているようで

なにも残っていないかも

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