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チューリップ
「小人の世界」
西日がジリジリと
肌を照りつける
しゃがんで木陰に腰掛けた
横に視線を移すと
そこに広がっているのは
小人さんの世界
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私たちよりずっと
この世界が大きく広いことを
知っている
きっと毎日がドラマみたいな
日々を送っているのだろうと
なんの変哲もない日々と重ねて
少し、顔色が陰った
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140819318/picture_pc_d6919e8b0b1980776e574db0cd58ba22.png?width=800)
すると、子供と1人の女の人が
手を繋ぎながら
同じようにしゃがみ込み
こう言った。
「小人しゃん。みちゅけたい。」
「そうだねぇ、
なっちゃんは小人さんより
大きいから見つけられるかもしれないね。」
その声を背に私は歩き出した。
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