なぜ全国の産地を巡るのか

私は2022年4月から寿司学校で寿司を学びながら、都内の寿司屋で働き、寿司の勉強をしていました。

寿司学校の授業の一つで、豊洲市場を見学する授業があり、そこで連れて行かせていただきました。
豊洲では、普段食に携わる仕事をしていなければお目にかかることのできない "  せかい" というものがありました。
 対馬のあなご、出水、天草の新イカ、閖上 勝浦など。それぞれの魚を見ていると、産地があり、日本中の漁港で採れた魚が運ばれてきている。豊洲市場はまるで日本の漁港の縮図であるかのような、世界の広がりを感じました。寿司アカデミーの授業の一貫で豊洲に行ってから、「自分ひとりで豊洲に行くことができるんだ」と感じ、それから足繁く豊洲に行き、気になった魚を自分で買ってみて裁いて食べるということをやったりしてました。 
豊洲に行けば、その中で、産地によって採れる魚に違いがあり、その土地で採れるからこそ美味しい魚がある。そしてお魚それぞれは獲れる海の海流や温度そこに棲むプランクトンなど様々要因が折り合わさって魚となり、また、その海の港で日々働かれてる漁師の方々や養殖されている方がいる。

様々な産地の魚を見ていると、次第に実際に自分の目で漁師の方が漁をして獲っているところを自分の目で見て確かめたいと思うようになりました。


私は日本中を電車や車、ヒッチハイク、自転車などさまざまな手段で旅してきました。
全国47都道府県は行きましたし、沖縄の離島は7つほど、北海道の離島は利尻、礼文島な、回りました。

色んな土地回っておもったことは日本は産地の宝庫であると。

美味しいものを食べれば、どんなに嫌なこと、辛いことがあっても忘れて幸せな気持ちになります。

鳴門のわかめを食べた時は衝撃でした。こんなにもワカメが新鮮で食感と磯の香りは忘れられません。

 日本の食文化というのは独特で、生で食べるということ自体日本の特有の食文化でもあります。
日本人は他外国の人に比べて几帳面であるということもあることや海に囲まれており、新鮮な魚がとれ、春夏秋冬という季節がある、醤油は殺菌効果があるなど様々な要因が絡み、日本人は魚や卵を生で食べることができます。

 美味しいものというのを考える時に私たちはレストランやお店のことを考えがちです。確かに料理人の方の技術、努力によって美味しいものを食べることができるのですが、でも生産者の方がいて漁、収穫、包装。運搬があって初めての食材です。

例えば、寿司屋でこれはどこどこマグロですと言って出すだけじゃ伝わらないと感じます。

ということでこれが私が産地巡りをする理由でした。

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