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コンサートの規模

オヤジブログ怪気炎 vol.182

聴きたいお客様が多いから、巨大な会場を使う。音楽史上初めて野球場で演奏したのは、1965年のビートルズだけど、何と5万6千人ものファンが押し寄せたという。その後アメリカでは1969年のウッドストックコンサートが三日間で40万人! 日本でも拓郎とかぐや姫のつま恋コンサートが6万人の野外ライブでした。エレキギターのビートルズはともかく、本人自身はフォークギター1本の拓郎は、まるで一つの巨大な都市ができたかのようなお客さんを前に、大した根性だと思います。
数万人のお客様へは、PAを使わなければ音が届かない。では生音勝負のクラシックはどうなのか? 
ウィーン国立歌劇場の収容人数は2280人。ミラノ・スカラ座が1800人。さすがに何万人というわけにはいかないが、それでも多い。ヘンデルの名曲メサイアはダブリンの初演が700人。ロマン派以前のクラシックとは教会や宮廷内での音楽が中心だったのだから、大勢の大衆が詰めかけるという性質の音楽ではなかったのでしょう。
人がたくさん集まれば集まるほど、興行としては成功します。またそのコンサートを聴いたファンが、さらに拡大していきます。けれどもYouTubeなどの動画配信をイヤホンで聴いている人々がとても増えている現在、音楽の伝え方は、大きく変わりつつあるように思います。

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