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lionの呟き 「手伝う」

「言ってくれれば手伝うよ」の嘘

 仕事で思いついたことを呟いていく、エッセイ風のブログを始めます。ちなみにライオンなのは私が獅子座だから。ライオン、と読まずに「リオン」とか「ライアン」と英語風に読むと、題名が7文字になって語感もいいかな、と思った次第です。

 「言ってくれれば(仕事)やりますよ。」「いつでも(仕事)振ってください。やりますから。」こんなフレーズを聞いたことがある、言ったことがある方もいるでしょう。私もつい使いがちです。私が最近耳にしたのは、職場の中堅から、今年加入した新卒さんへの言葉でした。

「…という感じ。どう、できそう? …うん、じゃあ、やってみよう。言ってくれれば、私もやりますから。」

 ひとしきり仕事の説明をして、いくつか分担したんだと思います。相手は働き始めて間も無い若手ということもあって、自分も最大限フォローするよ、というニュアンスが込められていると思います。

 しかし、結果的に中堅さんが手を貸すことはありませんでした。なぜなら、新卒さんが「言ってくれ」なかったから。やり遂げた新卒さん、偉い。

 「言ってくれれば」は、年上が使ってはいけない言葉だと思います。年下から年上に仕事をパスするという状況は、よほどオープンな職場でない限り厳しいです。ともすると「生意気な奴め」と思われてしまうリスクも孕んでいる行動を、新卒さんが取れるとは思えません(もし取れるとすれば、なかなか肝の座った大物新人です)。

 僕はこの仕事の師匠から、「フレームワーク」という言葉をいただきました。どんな活動も、その枠組みが大切だと。広すぎると迷走し、狭すぎるとつまらない。この場合は、フレームを狭くして、「ここまではあなたの仕事、ここは私がやるから。」くらいで良かったのかなぁと思います。

 心配はしていたものの、プロジェクトは無事終わった模様です。新卒くんには少し厳しそうな状況でしたが、それはそれで成長に繋がったのかな。逆に、「石橋を叩いて渡りすぎると、後輩は育たんぞー」というお叱りを頂いた気持ちにもなりましたが。

 言いたいことは、「諸先輩方、その気があるなら『手伝うよ』の前にやってね」ってことでした。


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