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初恋の人を、好きな人が二度演じる

注:映画「東京タワー」及び小説『東京タワー』について言及しております。ネタバレを避けている方は閲覧をご遠慮ください。

びっくりした。びっくり。
動悸、息切れ、どころの騒ぎではない。

永瀬廉、東京タワー、江國香織。

この3つの単語がX(旧Twitter)で並んでいるのを見た時、正直興奮しすぎてどうしたらいいかわからなかった。
え、うそ、ほんと?ほんとに?れんれんが?東京タワー?透くんを?え?えっ!!!!!!!?
という感じで、わたわたして寝るのも遅くなり、公式情報じゃないにもかかわらず家族に「れんれんがーーー!!!!!」と叫び、呆れられた。

さて。公式発表となりました。現実ですよ、というわけです。
永瀬廉、東京タワー、江國香織。
これが。現実。

私はドラマSPで岡田准一を知り、好きになり、彼の出演作をいくつも観て、映画「東京タワー」に出合った。
詩史さんという美しい名前、演じる黒木瞳のさらりとしてたおやかな色気。
透という澄み切った湖のような名前、ピアノ、ステレオ、電話、振り返る姿。演じるのは静けさと激情の中にゆるりと身を置いているような、どこか人という枠を超えたところにいる雰囲気を持った岡田准一。
雨の中で身を寄せ合うみたいにして存在する二人の空気。
それらが大好きで、何度もレンタルして映画を観た。

好きなアイドルやキャラクターがたくさんいる私は、共通点は何なのだろう、と少し前に考えたことがある。
柔らかで穏やかな、濡れたような色気のある人。
出た答えがそれで、ふうん、そんなもんか、と思っていたのだが、後々ふとした瞬間に「あ、それって透くんだ」と気付いた。
私の恋は、透くんに縛られていた。そうか、私の初恋って透くんだったんだ、岡田准一の演じる、小島透だったんだ、そう思った。

そんな私に舞い降りた、永瀬廉が透くんを演じるという情報。
キンプリCDを聴くたびいい声だ……、永瀬廉か!となり、キンプリ飲酒タライブでな、永瀬廉、良!!!となり、れんれんインスタ開設でな、永瀬廉、良!?!?!!!?となり、ドラマ「厨房のありす」の倖生くんが良すぎてな、永瀬廉〜〜〜!?!!??!となって、キンプリYouTubeを見ては「FC動画絶対いいじゃん……」とぶつぶつ言い、FC動画で-ふりかえる−が見られることが判明し駿速でFCに入った私は、それはもう永瀬廉という存在がめちゃくちゃに好きになっていた(説明が長い)。
そんなめちゃくちゃ好きな人が、初恋の透くんを演じる。
ああもう、楽しみでしかない。だって彼の声も表現の仕方も大好きなのだ。
岡田准一が演じた透くんとはまた違った、でも確実に私を恋に落とす透くんを、永瀬廉は演じるだろう。

それに加えて楽しみなのが、「東京タワー」という作品が今どういう結末を迎えるだろうということだ。
私は江國香織作品については「大好き/あんまり」というのが明確に分かれていて、『東京タワー』は確実に未来がない……と思ってしまうので、全力で主人公及び好きなキャラ(?)ハッピーエンド至上主義の私は『東京タワー』を「あんまり」の枠内に置いている。
映画「東京タワー」は合間合間に映る東京タワーの画も、雨の中にいるような深く静かな雰囲気も好きなのだが、後半の展開は上手く咀嚼できないところがある。
だから、新たにドラマとして生まれる「東京タワー」がどういう展開で物語の結末を迎えるのか、とても楽しみでもあるのだ。

そんなわけで、私は永瀬廉が出演する「東京タワー」をとても楽しみにしています。(何回言うんだ)
公式のティザー、ちょっとれんれんの声の色っぽさ全力で出過ぎてますね、最高です。
4月からは海ちゃんのドラマもあるわけですよ。キンプリドラマわいわい期間、それがもうあとちょっとで訪れるわけです。しかもそれまでは倖生くんが見られるわけです。何たる幸せ。

あと、『東京タワー』を「あんまり」枠に置いている、と書きましたが、江國香織作品は基本的に好きです。『思いわずらうことなく愉しく生きよ』『間宮兄弟』『彼女たちの場合は』『抱擁、あるいはライスには塩を』『きらきらひかる』『なかなか暮れない夏の夕暮れ』『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』が「大好き」枠に置かれています。大好きです。エッセイも大好き。

岡田准一の演じる小島透に恋に落ち、永瀬廉の演じる小島透に恋に落ちようとしている人間がお送りしました。

ここまで読んでくださりありがとうございます!