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トゥキュディデス著、ジョハンナ・ディデス編、太田雄一朗訳:『人はなぜ戦争を選ぶのか』

ギリシャ都市国家時代の歴史家トゥキュディデスの『戦史』から重要な演説を抜粋し、解説を施したもの。

トゥキュディデスの『戦史』は、アテネとスパルタが戦ったペロポネソス戦争を描いた戦記。その中で、アテネの民会での演説など、戦争に向かう記録が残されている。

直接民主政国家アテネでは、この民会が国家の意思決定機関だから、市民を説得する演説が大きな役割を果たした。 その演説は情動的と言うより、理論的、びっくりするほど理屈っぽい。 2500年も前なのに、今でも通用するほどのクオリティだ。

 今でも通用するって・・・人間の本性って驚くほど変わってないのだなあ・・と、少し悲しくなる。相変わらず戦争はなくならないし。



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