見出し画像

エッセイ#26『絵本も出るらしいし』

 話は数ヶ月前に遡る。品田遊氏のエッセイ『キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々』を読んでいると、小林賢太郎の文字が目に入ってきた。思わず「おっ!」と発してしまった。人生で初めて影響を受けた人物である彼の名前を目にすると、ただそれだけで心臓がバクバクする。「あ〜やっぱ知ってる人は知ってんだ!」という気持ちでいっぱいになるのだ。
 ただ、この本は日記をまとめたものなので実際に話題に上がったのは1年以上も前のことになる。しかし、それでも嬉しかった。ちなみにこの時、私は電車に乗っていたのだが、先程の「おっ!」は心の声だったのか、それとも本当に発してしまっていたのか、今となっては確かめようがない。

 そして去年、といっても数日前のことだが、QuizKnockの記事を読んでいると、小林賢太郎のモノづくりについての引用がされていた。いつぞやの「小林賢太郎テレビ」で言っていた「0から1は作れなくても〜」のあれである。またしても心臓がバクバクして、1年の最後の日に独りではしゃいでいた。しかし流石にマラカスは振らなかった。
 少し話は変わるが、この記事では小林賢太郎の肩書として、元「ラーメンズ」という言葉が書かれている。私は正直この辺のことがよくわかっていない。2人の事務所が別々になったことや、小林賢太郎がパフォーマーを引退したことはもちろん記憶にあるが、「今日をもって解散です。」という発表がされたという記憶がない。「元」と付いていても何ら違和感はないし、ラーメンズや小林賢太郎のことを知らない人に説明するにはその方がよっぽどわかりやすいのだが、「元」の表記を見る度に「あれ、そうだったっけ。」となる。
 一応、Wikipediaには「コンビでの活動終了」や「事実上の解散」と記されていた。恐らくファンも「結局どっちだっけ」状態なのだろう。

『キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々』(品田遊 , 朝日新聞出版)

志賀玲太 . "AIにQuizKnockの企画を考えさせたら、謎の新メンバーが加入した" . QuizKnock . 2022年12月30日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?