雑記#2『南北サディスティック』

　椎名林檎の『丸の内サディスティック』の歌詞に登場する駅名が、全て丸の内線の駅であることに最近になって気が付いた。

東京は愛せど何もない
19万も持っていない御茶の水（※駅名は「御茶ノ水」）
最近は銀座で警官ごっこ
税理士なんて就いて居ない後楽園
終電で帰るってば池袋

　他の路線でもいけるだろうか

『南北サディスティック』
王子は愛せど何もない
19万も持っていない西ヶ原
最近は四ツ谷で警官ごっこ
税理士なんて就いて居ない後楽園
終電で帰るってば麻布十番

『都営三田サディスティック』
日比谷は愛せど何もない
19万も持っていない西巣鴨
最近は白山で警官ごっこ
税理士なんて就いて居ない水道橋
終電で帰るってば芝公園

『京葉サディスティック』
東京は愛せど何もない
19万も持っていない新浦安
最近は新木場で警官ごっこ
税理士なんて就いて居ない千葉みなと
終電で帰るってば海浜幕張

『りんかいサディスティック』
大崎は愛せど何もない
19万も持っていない国際展示場
最近は品川シーサイドで警官ごっこ
税理士なんて就いて居ない東京テレポート
終電で帰るってば天王洲アイル

　丸の内線の駅名はシンプル且つ格好いい。そしてどんな街か大方想像がつく。
　やはりパブリックイメージは大事だ。丸の内線の東京は「都会の喧騒に飲まれるだけの寂しい街感」があって「何もない」が通じるけど、京葉線の東京に対して「何もない」と言ったら、「東京国際フォーラムとか三菱一号美術館とかあんじゃん！」という声が返って来そうだ。