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タイトルは、『CAHIER』に決定

やっと写真集『CAHIER』を刷り終わりました。
印刷所に2日間でしたが、立ち会って印刷してきました。
今は製本という行程に入ってます。

網点

なぜ印刷所に立ち会いに行くのか、
それは試し刷りをした一枚一枚の色をチェックする必要があるんです。
正確に言うと、版毎に刷り上がってきます。
この場合で言うと、1版に4ページ面付けされていて写真は4枚ですね。

色は写真集にとって命に関わるとこです。
その写真の色を決めていく作業は、結構な労力と集中力が必要でした。
僕らが見ているRGBでの光はプリントするときにはCMYKになるので、当然色が変わります。光で認識していることを色で表現するわけだし、インクのことや印刷する紙の影響もある。温度や湿度などいろいろ影響しています。
展覧会を観に行く人はわかると思いますが、オリジナルプリントと写真集で見る写真の色は違うんですよね。写真集も増刷されれば初版と色も変わるんだろうし、そもそも時間が経てば本の色は変わりますね。
不確かさの中での在り方はそれぞれ違っていいとも思うし、その時での答えを探しにいくのが良いじゃないかなと今は思ってます。

今回作っているのは、シリーズでの発行をしていく写真集のvol.1です。
自費出版だしハードカバーでもないからZINEという枠に入るのかな??
そこら辺はよく分からないので、教えてもらえたら嬉しいです。

タイトルは、CAHIERです。
CAHIERはカイエと読みます。フランス語で、訳すとノートという意味です。

もともとは違うタイトルだったんですが、
なんか違うなぁと思って悩みつつ、とは言えデザインをしてもらわないといけなかったので悩むのもリミットがあって、、
そんな悩む日に、僕が大学生時代にのめり込んだ映画監督ジャン=リュック・ゴダールの死去の一報を聞いたんです。ジャン=リュック・ゴダールは僕の人生にとって多大な影響力を与えてくれていて(影響受けた人は世界中にいっぱい存在してますが)それはすごくショッキングな報せでした。
その当時、映画を好きになって夢見て自主映画を製作したり、仲間たちと映画や写真や音楽など夜な夜な偉そうに批評したりしていた時期がありました。
当時があったから今こうやって写真をやっているし、イメージの世界で活動して生きていくきっかけを僕にくれた人なんです。

そういったいろんな過去の思いを馳せながら、氏が若かりし頃に批評を書いていた『カイエ・デュ・シネマ』から『カイエ』をいただくことにしました。
作ろうとしているテーマにも合ったので。

そのテーマについて書こうと思ったんですが、
なんか脱線してしまったので次回はテーマについて書こうと思います。


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