武藤の頭の中を覗いてみる。- NHK FRONTIERS編 -
あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2024年、最初の更新はminoriが担当します。
今年も1人でも多くの方の目に留まるような記事を書いていきたいと思いますので、ちょこっと期待していただけましたら幸いです。
では早速!
今回、武藤に話を聞いたのはNHKさんの番組「FRONTIERS」のビジュアル制作について。
FRONTIERSは、オダギリジョーさんと蒼井優さんが語り手を務め、様々な分野でフロンティアを切り拓く開拓者に迫る番組です。
ー 今回の撮影は、どのような形で依頼が来たのですか?
デザインも含めてビジュアルを作りたいっていう相談が来た。写真を中心にしたビジュアルを作りたいってときは最初から相談をもらうことが多いかな。
ー デザインは soraの角島さんへお願いをしたとのことですが。
そうだね。写真を使うのが上手だと思うデザイナーにお願いをしたかったから、かどし(角島さんの愛称)にね。
ー 写真を使うのが上手なデザイナーを、もう少し具体的にお聞きしてもいいでしょうか?
ちょっと偉そうな言い方にはなるんだけど、写真を理解してるというか、勉強してる。写真が好きっていうのはもちろんあるだろうけど。そういうデザイナーって、写真が生きてくるようにデザインしてくれるから。
ー なるほど!
ー 今回のビジュアルはモノクロですが、モノクロにするのは元々決まっていたのですか?
いや、カラーでもモノクロでもどっちでもよかった。
ー そうなんですね。どういう経緯でモノクロでいこうとなったのですか?
写真的にモノクロがやりたいなと思ってたっていうのも1個ある。あとは、語り手として出ている方が結構パワーのある人たちではあるんだけど、今回はドラマとか映画の役とかで出る番組ではないから。だから、要は色が無いよね。その人自身がやる訳だから。色っていろんな情報になるし。
ー 語り手としての出演だからというのも理由のひとつなんですね。他に、番組の内容をビジュアルに反映させた面はありますか?
開拓者にしか見れない景色を一緒に見るっていうのが、番組のコンセプト。そうなると、「目」がキーポイントというか。それがビジュアルには必要だし、そこでしか伝えられない。
ー 「目」がキーポイントとのことですが、もう少し詳しく聞いてもいいですか。
番組のコンセプトは視聴者も含めて開拓者たちの目線、開拓者たちが見てるものを一緒に見るっていうこと。”見る”がテーマになるから、語り手のオダギリさんと蒼井さんも一緒に”見る”。それをビジュアルで伝えるためには、やっぱり”見る”っていう画づくりが必要なんじゃないかなっていうのは、かどしとも話はした。かどしには、どうしたら企画性を入れられるかっていうのは相談した。
一 角島さんとお話をして、どのような画にしていこうというお話になったんですか?
正面と横顔を撮るっていうのは決まって、それをどういう風にレイアウトしていくか、じゃあどういう企画性を入れるかってなったときに、まあ、これってすごい浅いピントで撮ってるんだけど、ほんと目のところにしかピントがないわけで。B1とかで見ると分かりやすい。
ー 目にしかピント合っていないんですね!今聞いて初めて知りました…!
スマホとかで見たサイズだとね、大きいので見ると分かるよ。
ー 撮影日当日、オダギリさんと蒼井さんと撮影前に何かコミュニケーションを取りましたか?
当日はそんなにコミュニケーションは取ってない。もちろん企画書とかで内容は事前に伝わっていたし、ありのままでいいっていう。さっき言ったように役ではないから、自分らしい髪型と服で来てもらって。服は黒っぽいものでオーダーはしたけど。大きくいうとそんなところかな。
ー 撮影時間はどのくらいでしたか?
時間は全然短かったね。正面、横顔撮って1人20分くらい。
ー おふたりとも表情の作り方はやっぱりプロでした?
うん、そうだね。役者として素晴らしい人というか自分でも考えてやってくれる方たちだから。全部に意図があるというか。シーンがあるというか。
ー 今回、スケジュールの都合もありおふたりの撮影日は別々だったと思うのですが、同じビジュアルで別日で撮影をする場合に気をつけていること、気にしていることはありますか?
基本的に全部一緒にする。どんな位置、どんな角度で撮ったかは全部データを取っておいて。今回は箱が一緒だからこれが出来れば十分かな。箱が違ってくると、箱のサイズによってまた変えなきゃいけないけど。ベースは同じにしておくっていうのはある。男性女性でも変わってくるから。例えば、1枚ビニール入れてもなんとかなるっていうそこのフレキシブルさは残しつつやるっていうのは重要かな。
ー 今回のライティングはどのように考えて組んだのでしょうか。
今回は顔に寄ってるから、どっからどういう階調にするかっていうのを決めて組んでる。
寄りはシビアじゃないっていう人もいるんだろうけど、俺は寄りの方がシビアだから寄りの方が気をつけてライト組んでるかな。寄りで攻めると、ちょっと顔の角度が変わるだけでライトの角度も変わってきちゃうから、そこは気をつけた。
ー 顔の角度が変わると狙った位置にライトが入らないんですね。
そうだね。意図したものにならない。良くなるときもあるんだけど、そういうときは、こういうふうに動いて欲しいと本人と話をする。オダギリさんと蒼井さんは撮られ方もすごく分かっているし、写真を理解してくれているので、話が早いよね。
ー 貴重なお話ありがとうございました!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
次回の更新も楽しみにしていただけたら嬉しいです!
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