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CAHIER - ISSUE.3「GRAIN」撮影の裏側

こんにちは!LUCKIISのHARUNAです。

昨年10月にOPENしたEUREKAですが、オープン以来、ギャラリーとしてもカフェとしてもたくさんのお客さまに足をお運びいただき嬉しい限りでございます。
本日新しいお知らせもありますので、最後までみていただけると嬉しいです!

この度、3月15日に(金)CAHIERシリーズ第三弾、【CAHIER ISSUE.3「GRAIN」】を発売することになりました。
早速ではありますが、今回はその第三弾についてお話を聞きにいこうと思います!
中身もチラ見せしちゃいます…!

3月15日発売 CAHIER ISSUE.3「GRAIN」

CAHIERとは、写真家 武藤健二[ @luckiis_mutoh ]が、自然や人物、人が作り出したモノなどに焦点をあて、今ここに存在し得る世界の断片を集め綴った備忘録です。

ー CAHIER2と同じ熊本での撮影ということですが、これは熊本のどこですか?

 熊本の熊本市と阿蘇山

ー 前回のCAHIER2のインタビューで匂わせがありましたが、この場所が前に仰っていた火山灰のあれですね?

そうそう!砂千里ヶ浜っていうところで、火山灰で覆われた砂浜だね。前回の草千里よりも火口の近くにあって、火山灰が積もる場所。

ー ここも草千里と同じ時期に撮影されたのでしょうか?

噴火レベルが上がっちゃうと入れない場所で、草千里を最初に撮った時には入れなかったから、草千里よりは後に撮り始めたかな。

ー タイトルの「GRAIN」にはどういう意味が含まれているんですか?

日本語いうと"粒子"っていうタイトルを付けたくて、今回はその粒子をテーマにしてる。
粒子って単語で言うとparticleって言うんだけど、パーティクルじゃねぇなって思って(笑)勝手な印象だけどパーティクルって言葉がなんかキラキラしてるじゃん、ちょっと違うなって。それで色々調べてたら"GRAIN"を見つけて、直訳すると丸い粒っていう意味なんだけど、粒子って形状のことは言わないし粒は粒だから、"GRAIN"にしようかなと思った。
今回火山灰の砂浜もそうだけど、団地の人が作ったものの壮大さというか、まるで日本じゃないような、こんなもの作れるんだっていう場所がたまたま見つかって、そういう建物も分解していくとコンクリートの塊で、さらに分解していくと砂だったりして、そういった意味で言えば"GRAIN"っていうタイトルは間違ってないなって。あとはフィルムで言えば写真も粒子だから、目に見えてるものは一枚一枚の写真でも建物でも砂浜でも、壮大に見えたりするけど紐解いていけば一粒の集合体でしかない。そういうのがすごい写真的で人には表層的に見えてるんだなーっていうのを感じて、それがテーマになってる感じかなー。


ー なるほど!
  撮影地の団地は特徴的な建物がたくさんあると思うのですが、その中からこの建物を選んだのはなぜですか?

最初はスタイリストがここを見つけてきて、「ここすごくね」っていう話になって、単純に見てみたいって思ったのがきっかけ。そうやって始まってるから他の建物も案内してもらって見たけど、ここを見たくて狙いに来てたし、団地を撮りたかったわけでもなかったから、ここを外す理由がないというか、他の選択肢がなかったなー。

ー 実際行ってみて印象はどうでした?

おおっ!ってなったね。できてから30年経ってて、30年前の竣工写真と最近の写真を両方見て、作られた当時の良さは使う側の使いやすさとか維持しやすさで良くも悪くも結構変わってて、出来た当時の写真を見てすげぇと思って行ったんだけど、それが残ってる所と残ってない所がある。こっちの勝手な思いからすると、前の方がカッコよかったじゃんって思うんだけど、住民たちに話を聞くと、めちゃめちゃ高い材料が使われてて壊れた時に自治会でメンテナンスができなくて代替品になってたり、劇場に見立てられて作られてるんだけど、その象徴的な電灯の電球が一個飛ばしにしか付いてなかったりして・・・使う側とか維持する側からすると当然だよね。作られた時とか残された写真の姿からはどんどん変わっていくから、このタイミングのこのものをちゃんと撮っておかないといけないと思ったね。

ー 前回は全て草千里での写真でしたが、今回砂千里と団地を同じシリーズにまとめた理由はありますか?

さっき言ったみたいに全部紐解いていけば砂とか、もっと細かく言えば粒子だったりとか、その集合体でそうやって見えているだけで、自然が作った人間には作り出せない美しさと、この団地みたいに人が作ったものの美しさって別軸ではないというか。その中で地球の変化で無くなっていくものとか、価値のある建築なのに維持が大変だからっていって壊されたりとかは一緒のような気がするんだよね。まとめた理由でいうとそんな感じかな。


ー これまでにCAHIER1と2の展示を行なってきましたが、今回のCAHIER3の展示の予定は・・・?

3月15日の発売日に合わせて、EUREKAで展示をやらせていただきます。今年はいろんなところにも持っていきたいと思ってる。やっぱりプリントってすごい大事だと思うから、そういうのを見てもらいたいね。スマホとかじゃなく、ものを見てもらえると嬉しい。

ー 手に取ってくれる皆さまにお伝えしたいことはありますか?

手に取ってくれる人たちに楽しんでもらえると良いね。GRAINは今までと違うベクトルでまとめられたし撮れたから、渾身ですねこれは。だから次にちゃんと繋がるようなものが出来た気がする。これは本当に見てほしいね。

ー 楽しみにしています!ありがとうございました!

インタビュー中に明らかになった展示については下記をご覧ください!

●展示のお知らせ

− KENJI MUTOH PHOTO EXHIBITION
CAHIER - ISSUE.3「GRAIN」

会期|2024年3月15日(金)〜3月24日(日)
営業日・時間|EUREKAのInstagramでご確認ください[ @eureka_nagoya
会場|EUREKA Gallery&Cafe[ Google マップ
   〒453-0053 愛知県名古屋市中村区中村町4-51-1 清正ビル2F
入場|無料

みなさまのご来場を心よりお待ちしております!

最後まで見てくださってありがとうございました。
次回のnoteもお楽しみに〜!