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アブラソコムツを食べてみた
それは、ひとつのツイートから始まった。
バラムツ釣れませんでした…
— イースト菌 (@yeast04) December 11, 2021
イースト菌さんがバラムツを釣るオフ会を開催したらしく、同船をしていた人からアブラソコムツを貰ったらしい。
なんてもん狙ってんだwwwww
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 11, 2021
一度やってみたかったので……
— イースト菌 (@yeast04) December 11, 2021
なおお土産にアブラソコムツはあります(こっちもアウト)
そんな中で私が一言。
アブラソコムツ羨ましいなぁ・・・
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 13, 2021
冷凍したものなら残ってますよ
— イースト菌 (@yeast04) December 13, 2021
いります?
めっちゃ欲しい
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 13, 2021
という訳で、ニゴロブナのふなこくとアブラソコムツを物々交換するという珍妙なオフ会が開かれる事となりました。
アブラソコムツと川魚を物々交換するとかいう意味不明なオフ会が決まった
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 13, 2021
本日、アブラソコムツとの取引に使われる特性ふなこく
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 19, 2021
分かり辛いですが38cmのフナが1匹丸ごと使われていて、大根も入っています、めちゃ美味 pic.twitter.com/jN6HcU4QVG
法律で流通が禁止されている魚を取引するオフ会 pic.twitter.com/Yk3KXhdh2e
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 19, 2021
アブラソコムツを渡してふなこくをいただく謎のオフ会 pic.twitter.com/xHOgYGRlC0
— イースト菌 (@yeast04) December 19, 2021
こうして、始まった企画が当企画である。
アブラソコムツとは?
そもそもの話、アブラソコムツとは一体なんぞやという所から掘り下げていきましょう。
アブラソコムツとは深海魚の一種でありマグロ、特に大トロに似て美味とされますが、有害な魚です。
日本においてはバラムツとともに販売禁止に指定され(食品衛生法第6条2項:有害な物質を含むもしくはその恐れのある食品)判例もこれを支持しているため、市場には流通していない食品です。
要する所、市場に回すと違法になるという魚になります。
具体的にどう有害なのかと言うと、魚の油脂成分がワックスエステルで構成されており、ヒトには消化できず尻から直接油が出てくるという害があります。
酷い症状だと下痢が重症化して脱水や昏睡に陥る場合もあり、クエという名の高級魚と偽ってアブラソコムツを流通させた「アブラソコムツ事件」というものがあったり、色々と人騒がせな魚です。
個人で釣って食べる分には違法ではないので、今回は実体験として記事を残してみようという趣旨のものになります。
用意したもの
冷凍のアブラソコムツ100グラムを貰ったので、一気に食べます。
貰ったアブラソコムツは100g
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 23, 2021
全部刺身にして食います、味や如何に pic.twitter.com/BKDreqivpV
尻から油が出る事に備えて大人用紙おむつも買いました。
アブラソコムツを食べるために紙おむつを吟味中
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 18, 2021
こんな経験なかなか出来まい
紙おむつとクーラーボックスを持ち歩く謎の人物になってしまった、職質待った無し pic.twitter.com/QUW0PZnAj0
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 18, 2021
食べてみた
焼くと油が落ちそうなので、全部刺身にして食べます。
アブラソコムツ、バターを切っている気分になるんだが
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 23, 2021
なんだこの魚、油の塊だぞ
見れば見る程妙な魚です、身が真っ白で包丁とまな板が油まみれになりました。
刺身には包丁を入れて醤油の乗りを良くしました、ブリなんかでもされる手法ですね。
アブラソコムツの刺身定食、いただきます pic.twitter.com/c8LwfDc3Pa
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 23, 2021
味はというと、凄く美味いです。
英語圏でホワイトツナと称されるのも納得です、大トロよりも脂が乗っています。
異様に脂が多くてワサビを効かせるのが大変でしたが、味わいは兎に角濃く、それでいて魚の旨味が口の中いっぱいに広がります。
これがまた米によく合い、一切れ食うだけで沢山米が食いたくなりました。
魚に脂が乗っているよいうより身そのものが脂のような魚です、焼いたらさぞかし脂が落ちるに違いない。
なんというべきか食べた事の無い味です、マグロとも違いますし偽って販売されたクエとも違う、なんとも不思議な魚です。
ただちょっとしつこい味、食った後は胃がもたれました。
体に悪いもの程美味いと言われていますが本当ですね。
うんまぁぁぁぁぁい!
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 23, 2021
アブラソコムツ超美味い!
これは大トロにも負けん味だ、すっげぇ美味い
ちょっと数えてみたが、私はアブラソコムツを26切れ食ったらしい
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 23, 2021
5切れまでしか食うなと言われているが・・・
食べた後
決壊に備えておむつを準備します、何がとはあえて言うまい
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 23, 2021
アブラソコムツは食べると人としての尊厳が失われるといいます、今回はより低みを目指して画像をアップロードしました。
天国に居るおじいさん、おばあさん、楽しく過ごしているでしょうか?
— ラック@note「現状におけるメタバースとは?」公開中 (@Name_is_Luck_) December 23, 2021
私は元気にしています、無駄に
あなた達の愛した孫はおむつを履いた姿をインターネットにアップロードするような子に育ってしまいました
本当にごめんなさい、でもアブラソコムツ美味しかった pic.twitter.com/KvOU8nn7KR
因みに、アブラソコムツを食ったのはクリスマスイブだったりします。
おめでたい日の前日に何をやっているのか・・・
その後ですが、48時間経過しても何も起きず、大便も普通に出ました
警戒しておむつは着け続けていたものの、問題は発生しませんでした。
個人差はありそうですが、100g程度であれば体に害は無いようです。
終わりに
最後まで記事を読んで頂きありがとうございます。
アブラソコムツは大変美味しい魚でしたが、食べるにしても5切れ程度にしておいて下さい、沢山食べる場合は自己責任でお願いします。
今回は貰い物でしたが、次回挑戦する際は自分で釣った奴を食べたいと思います。
可能であればバラムツとアブラソコムツを並べて食べ比べをしてみたいものです。
最後に、スイスの哲学者であり詩人、アンリ・フレデリック・アミエルの名言を借りてこの記事を締めたいと思います。
「暴君は暴君でも、一番危険なのは、生命がひとつ、胃袋がひとつしかない暴君ではなく、破壊されることのない、飽くことのない暴君、自分の欲望、自分の憤怒にすべてを打ち込む賤民である」
いつかバラムツも食べてみます、絶対に真似しないで下さい
スペシャルサンクス
アブラソコムツの提供者イースト菌さん
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