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未解決事件を解き明かすUI設計。傑作推理ゲーム「未解決事件は終わらせないといけないから」

こんにちは!まりもとです。
普段はデジタル企画のプロジェクトマネージャーとして、UI/UXデザインやユーザーコミュニケーション設計をしています。

今日は、少し変わったテーマを持ってきました。

今年、ゲーマー界隈で話題になったこのゲーム。私もSNSで見かけて軽ーい気持ちで始めたら、引き込まれすぎてその日のうちにクリアしていた。

この「未解決事件は終わらせないといけないから」というゲームは、12年前に未解決のまま捜査が終了した「犀華ちゃん行方不明事件」の真相を解き明かすというストーリー。

プレイヤーはバラバラになった「記憶のかけら」をつなぎ合わせることで事件の全体像を再構成していき、謎を解き明かします
推理好きにはなんてわくわくなアプローチ👀

しかもこのゲームのUI設計、それぞれの記憶がただの情報提示にとどまらず、プレイヤーに深くかつスムーズな思考を促していて、ほんっと美しいんですよね…!
その感動をnoteにおさめます。

「真実」と「嘘」が混じる証言を、ジグソーパズルのように繋いでいく

このゲームのUIの最大の特徴は、証言がSNSのタイムラインのように表示される点。プレイヤーはこれらの情報を整理して、事件の真相に迫っていきます。

証言はさくさくアンロックされ、10分もプレイすれば情報で溢れかえるフィードに

わんさか出てくる情報を整理する要素①が、まずブロック形式の証言。
証言はブロックの形で表示され、時系列や発言者を正しく並べ替えることが求められます。最初は分かりやすい間違いから整理を始め、徐々に難易度が高まる仕組みです。

「この証言をしたのが誰か?」までもプレイヤー自身で謎解く必要がある(鬼)

要素②が、タグ付き証言の解析。
#公園や#幼稚園、#誘拐などのタグが付いた証言があり、関連する証言をアンロックすることができます。

そして最後の要素③が、カギのかけら
すべての情報が一気に入ってくるのではなく、アンロックが必要なものも。これは、会話の時系列を正しく並べ替えることで手に入るカギのかけらを集めることでアクセスできるようになります。

AがわかったらBがわかる、といった流れを掴む手助けになる

これらの工夫によって、プレイヤーは適度な難易度で膨大な数の証言を整理することができます。
また、画面右下には全体マップが表示されていて、情報の海で迷子になった私は何回もお世話になりました🛟

またUI以外の面でも、時折のビジュアルやBGMがアクセントにとってもいい...!特に重要なシーンでは、ビジュアルと音楽が見事にマッチしていて世界にグッと引き込まれました。

思い出して泣きそう

おわりに

いっぱい喋るとネタバレしそうなのでこのへんに。「リーガルダンジョン」や「Replica」など、数々の名作を生むSomi氏。本作もプレイヤーを魅了する緻密な設計と、ストーリーとシステムが見事に融合した傑作でした

2~3時間あればクリアできるような短編なので、ぜひプレイしてみてください!

また、noteでいろんな方と繋がりたいと思っているので、少しでも興味をもっていただけたらフォロー / ♡してもらえると嬉しいです☺️

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