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初めてHardstyleを聴く人のための超有名曲10選

こんにちは。

「Hardstyle (ハードスタイル)」という音楽ジャンルは1990年代後半~2000年代前半から制作されてきており、
シーンが拡大した現在では毎日5曲ぐらいリリースされている(アルバム含めたら一日で20曲とかザラ)ため、
興味を持ち始めても「どの曲から聴けばいいのか分からない~」ってなるかもしれません。

今回は「Hardstyleってなんぞ?聴いたことないや~」って方や、
「Hardstyle聴いてみたいけど何から聴けばいいの?」って方へ、
Hardstyleの超有名曲を10曲ご紹介します。

Hardstyleに限らずこういった音楽は専門用語が多いのですが、
今回はそういった用語を用いず解説しますので、
ただ曲を聴いてどんなもんなのか分かっていただけたらなと思います。
とりあえずコレを聴いとけば間違いない!!
この10曲から聴きまくれ!!

記事の見方の例:
0、アーティスト名 - 曲名 (リリースされた年、レーベル名)

また記事中に各アーティストの主な曲を何曲かセレクトしましたので、ぜひ聴いてみてください!


1、Da Tweekaz - Jägermeister (2018 Dirty Workz)

Hardstyleの入門といえばこのアーティスト。AC音ゲーWACCAにも収録された人気曲です。

Da Tweekaz(ダ トゥイカーズ)はノルウェー出身のアーティストで、2人共サングラスをしているのが特徴です。
彼らの作る楽曲は陽気なものが多く聴きやすいため、ライト層にウケやすいです。その為初めて聴いたHardstyleがDa Tweekazの曲だったって方も多いと思います。
またDa Tweekazは皆さんが知っているようなディズニー曲をHardstyle風にアレンジした楽曲(Frozen (Disney Tool)Moana "How Far I'll Go"など)もリリースしているので、そういった曲も入門になるポイントです。
日本では"ダツイ"って言われたりします。

Jägermeister(イエーガーマイスター)はお酒の名前で、
Da Tweekazはこの曲の他にもTequilaWodkaなどといった”お酒”にまつわる曲をリリースしています。

ゴリゴリでカッコいいHardstyleを聴く前に、こういった陽気で聴きやすいHardstyleから徐々に聴いていっても良いと思います。

〇Da Tweekazの主な曲↓
 ・Da Tweekaz - Komon
 ・Da Tweekaz ft. HALIENE - Bring Me To Life
 ・Da Tweekaz ft. Oscar - Break The Spell
 ・Da Tweekaz x Harris & Ford - Moskau
 ・Da Tweekaz ft. 666 - Supa Dupa Fly


2、Headhunterz - Dragonborn (2012 HARDwithSTYLE Origins)

これぞザ・ハードスタイル。Hardstyleで一番有名なアーティストといえばこの人で間違いないです。

Headhunterz(ヘッドハンターズ)は「ハードスタイル界のカリスマ」だかなんだかと巷で言われている、オランダ出身のアーティストです。
昔から曲としての完成度が高く、その人気は続いており現在でもHardstyleシーンの第一線で活躍しています。
また彼は2015年~2016年はエレクトロハウスというジャンルに傾倒していたため、Hardstyleシーンだけでなく他のEDMシーンでも名が知られているアーティストです。
"Hhz"や"ヘディ"と略されたりします。

Dragonbornはゲーム「The Elder Scrolls V: Skyrim」のテーマ曲である「Dragonborn」を引用した楽曲です。
落ち着いた語り口調から原曲ボーカルを見事にマッチさせ、その後のドロップ(サビのこと)はHardstyle特有のメロディとキック(ゴンッゴンッって鳴ってる音)で最高潮の盛り上がりを見せています。

これぞHardstyleのカッコよさ。先ほどの陽気な感じも良いですが、こういった映画っぽい楽曲も雰囲気があって良いですよね。

〇Headhunterzの主な曲↓
 ・Headhunterz - Destiny
 ・Headhunterz - Takin It Back
 ・Headhunterz - Dragonborn part 3 (Oceans Apart)
 ・Headhunterz - Scrap Attack (Defqon.1 2009 Anthem)
 ・Headhunterz - Rock Civilization


3、Headhunterz & Sub Zero Project - Our Church (2018 Art of Creation)

またまたHeadhunterzの曲ではありますが、この曲はSub Zero Projectというアーティストとのコラボになります。

Sub Zero Project
(サブゼロプロジェクト)は2022年現在最も勢いのある若手Hardstyleアーティストで、
「Rawstyle(ロースタイル)」と呼ばれるサブジャンルを制作しています。
(最近ではサウンドが独特すぎて作ってるのはRawstyleではないと言われてることもありますが…)
他にも別の音楽ジャンルであるPsychedelic Tranceの要素を取り入れる実験的な楽曲を制作し、常にHardstyleの多様性を促し続けています。
ともかく、Rawstyleというマイナーだったジャンルをよりカジュアルにして、大衆に好まれるようなサウンドを提供してきたアーティストと言えるでしょう。
"SZP"や"サブゼロ"と略されたりします。

Our ChurchはHeadhunterzがHardstyleシーンに戻ってきた際に行われたイベント、「Q-dance presents: Return of Headhunterz」にてアンコールで初出しされた楽曲です。
讃美歌をリスペクトしたフレーズによって厳かな雰囲気があり、Sub Zero Projectによる特徴的で力強いサウンドとHeadhunterzのシンプルかつ壮大なサウンドが見事にマッチしています。

〇Sub Zero Projectの主な曲↓
 ・Sub Zero Project - The Project
 ・Sub Zero Project ft. Christina Novelli - The Contagion
 ・Sub Zero Project - Rave Into Space
 ・Sub Zero Project - Trip To Mars (Astronauts)
 ・Sub Zero Project - Renaissance Of Rave


4、D-Block & S-te-Fan & Sub Zero Project - Darkest Hour (The Clock) (2019 Dirty Workz)

現在最も人気のアーティスト同士のコラボ曲です。

D-Block & S-te-Fan(ディーブロック アンド エステファン)は2000年代から第一線で活躍している重鎮で、
最近のランキングでも曲をリリースすればすぐ1位を取ってしまうようなアーティストです。
王道路線ですがトレンドを作り上げるようなサウンドを常に追求しており、
現在流行りつつある高ピッチのキックをいち早く取り入れ始めたのもこのアーティストでした。(例:Ghost Stories)
対してメロディはシンプルでとても聴きやすいものが多く、陽気な曲から暗い曲までなんでも作ってしまいます。
またメンバーの実妹であるボーカリストを含め、Ghost Storiesというユニットを組んでおり、暗い印象を特徴とした楽曲を制作しています。
"DBSTF"と略したりしますが、これはエレクトロ系での名義に用いられることが多いです。

Sub Zero Projectは先ほど紹介したので省きます。

Darkest Hour (The Clock)はGhost Storiesを彷彿とさせるような不気味で暗い雰囲気をボーカルや時計の音で表現しています。
大サビではD-Block & S-te-Fanらしい聴きやすいメロディと、Sub Zero Projectの力強いサウンドが見事にマッチしています。
2019年の両アーティストはキックの音使いなどからお互いに近しい曲をリリースしていたので、Hardstyleファンの間からコラボしてほしい組み合わせでもありました。
その中でSub Zero Projectはアルバム『Contagion』をリリースし、D-Block & S-te-Fanを含めた数多くのアーティストとコラボすることで、その人気に拍車をかけたのだと思います。

〇D-Block & S-te-Fanの主な曲↓
 ・D-Block & S-te-Fan - Angels & Demons
 ・D-Block & S-te-Fan - Brace Yourself (IMPAQT 2019 Anthem)
 ・D-Block & S-te-Fan and DJ Isaac - Harder State Of Mind
 ・D-Block & S-te-Fan & Isaac - Alive (ft. Chris Madin)
 ・D-Block & S-te-Fan - Music Made Addictz


5、Ran-D - Zombie (2017 Roughstate)

RawstyleなのにHardstyle界隈以外からも人気の高い珍しい楽曲です。

Ran-D(ランディー)はスキンヘッドが特徴的なオランダ出身のアーティストで、
D-Block & S-te-Fan同様、2000年代から活躍している重鎮です。
昔からキックの音色が強く、それは後に「Rawstyle」として確立されていきます。
Ran-Dの作る楽曲はボーカルものが多く、非常にシンプルなメロディとRawstyleらしい力強いキックで構成されているのが特徴的です。

Zombieは「The Cranberries - Zombie」が原曲であり、それをHardstyleへアレンジした楽曲となっています。
原曲リスペクトのボーカルとメロディを維持しつつ、ドロップ(サビ)で一気に盛り上がりをみせていくこの曲は、上記で紹介した「Our Church」や「Darkest Hour (The Clock)」を含め、ここ5年間でリリースされたHardstyleの中でも格別に人気の高い楽曲となっています。

この曲はHardstyleオンリーのクラブイベントでなくても流れることが多い楽曲なので、歌えるように覚えておくと良いと思います。

〇Ran-Dの主な曲↓
 ・Ran-D - Hurricane
 ・Ran-D - Nirvana
 ・Ran-D & Endymion ft. LePrince - Run From Reality
 ・Ran-D ft. Skits Vicious - No Guts, No Glory (Defqon.1 Anthem 2015)
 ・Ran-D - Living for the Moment


6、Brennan Heart & Wildstylez - Lose My Mind (2012 Brennan Heart Music)

back off, back off! 重鎮2組による有名曲です。

Brennan Heart(ブレナン ハート)は2000年代から活動している古株のアーティストで、
現在はI AM HARDSTYLEというレーベルを設立し運営しています。
昔から人気曲を大量生産し、一時期はサブジャンルである「Euphoric Hardstyle(ユーフォリック)」で一時代を築きました。

Wildstylez(ワイルドスタイルズ)も2000年代から活動しているアーティストで、
2018年にHeadhunterzと共レーベルArt of Creationを設立しました。
数多くのアンセムや人気曲をリリースし、ソロだけでなくコラボ曲も多いです。
Headhunterzと大変仲が良く相方的な存在であり、共にProject Oneというユニットを組んでいます。

Lose My Mindは落ち着いたサウンドながらも陽気なボーカルから、
ドロップ(サビ)は耳に残りやすいメロディーでとても聴きやすく、元気が出るような楽曲に仕上がっています。
何回聴いても飽きを感じさせない名曲です。
また最近このコンビの新曲がリリースされました!→WKND!

〇Brennan Heartの主な曲↓
 ・Brennan Heart & Jonathan Mendelsohn - Imaginary
 ・Brennan Heart & Jonathan Mendelsohn - Follow The Light
 ・Brennan Heart & Coone ft. Max P - Fight For Something
 ・Armin van Buuren - Blah Blah Blah (Brennan Heart & Toneshifterz Remix)
 ・Brennan Heart & Zatox - Fight The Resistance

〇Wildstylezの主な曲↓
 ・Wildstylez - Children Of Drums
 ・Wildstylez - Temple of Light
 ・Wildstylez & Sound Rush - Untamable ft. Ruby Prophet
 ・Wildstylez Feat. Niels Geusebroek - Year Of Summer
 ・Wildstylez - Timeless


7、Atmozfears ft. David Spekter - Release (2015 Scantraxx)

「エモい」という言葉が一番似合うHardstyleです。

Atmozfears(アトマズフィアーズ)は古参のアーティストでありながら、2015年あたりでEuphoric Hardstyleを大量にリリースし、当時はRan-Dに並び最も人気のあったアーティストといっても過言ではありません。
この頃からRawstyleの人気が高くなってきた中でEuphoricの地位を確立し一時代を築いたアーティストです。
彼が制作する曲はとてもクオリティが高く、低ピッチのキックでパワフルながらピチッと決まっています。

ReleaseはDavid Spekterによるパワフルながら「エモ」を感じさせるボーカルから始まり、
聴きやすくエモいメロディと低ピッチのキックによって、ドロップ(サビ)での盛り上がりも高揚感で満たされるようなサウンドで仕上がっています。
まさに「Euphoric Hardstyle」のお手本のような楽曲です。
Euphoricは現在ではあまりメジャーなジャンルとは言いにくいですが、
一時代を築いた楽曲であることは間違いないです。

〇Atmozfearsの主な曲↓
 ・Atmozfears ft. David Spekter - Keep Me Awake
 ・Atmozfears & Audiotricz - Reawakening
 ・Atmozfears - Equilibrium (Qlimax Anthem 2015)
 ・Atmozfears - The Whistle
 ・Atmozfears & Demi Kanon - Move Ma Body


8、Radical Redemption - America (2017 Minus is More)

体格も音色も全てがデカい男。それがRadical Redemptionです。

Radical Redemption(ラディカル リデンプション)は全DJを対象とした人気ランキングに入るほど有名なRawstyleアーティストです。
Rawstyleの中でも独自のサウンドを持ち、RawstyleなのにEuphoricらしいメロディでエモさを感じさせる「Rawphoric」、メロディをサビで使わずただキックの激しさに全振りさせた「Xtra-Raw」、Hardstyleではないが近縁ジャンルである「Hardcore」など様々なジャンルを取り扱っています。
サブジャンルについてはコチラの記事で説明してます!

Americaは暗い印象を与えるボーカルから、一気に荒々しさを感じさせるメロディと過激なキックで曲を彩っています。
America~!!!で始まるドロップ(サビ)がとてもクセになります。
曲名らしい壮大さがとても良いですね。Radical Redemptionの作る楽曲はこのように壮大なメロディのものが多いので、ハマる人はとことんハマるアーティストだと思います。

〇Radical Redemptionの主な曲↓
 ・Radical Redemption - Brutal 6.0 (Brutalシリーズとしてナンバリング)
 ・Radical Redemption - Stronger & Better
 ・Radical Redemption & Noisecontrollers - Vampire
 ・Radical Redemption & Warface - Undercover
 ・Yellow Claw & Radical Redemption - 20.000 Volts


9、Rooler - YES! (2018 Gearbox Digital)

Xtra-Rawといえばこのアーティストは外せません!今一番ノリに乗ってます。

Rooler(ルーラー)はイタリア出身で、Rawstyleの中でもXtra-Rawに特化したアーティストです。
ファンキーな曲調を保ちつつ、低ピッチで音圧の強いキックでとても激しいドロップ(サビ)を展開します。
Malice、Sickmodeと共にレーベルAggressive Recordsを設立してからは、マイナージャンルであるXtra-Rawにしては大衆に好まれ、聴きやすいものが多い人気曲を連発しています。

YES!はXtra-Rawの中でも特徴的なサウンドをしている曲です。
ファンキーな曲調から一転、サビではメロディが無く、低ピッチで重く激しいキックを用いてハードさを全面に出しています。
Xtra-Rawは一曲の中に何個もキックの音色があるので、聴き飽きることが無いのが良さだと思います。

〇Roolerの主な曲↓
 ・Rooler - Domination
 ・Rooler - DISCOTEK
 ・Rooler - MOVE 2 DA BEAT
 ・Sickmode & Rooler - TOO HOT
 ・Sickmode & Rooler - TOO COLD


10、JDX ft. Sarah Maria - Live The Moment (2010 Scantraxx)

Hardstyleの中で一番の人気&有名曲です。ハードスタイラーなら歌えて当たり前!!

JDX(ジェーディーエックス)は主に2000年代に活躍していたアーティストで、映画音楽に精通していることからHardstyleのイベントで扱う音楽を担当してたりしました。
2011年に一度Hardstyleシーンから離脱していましたが、2020年に復帰しました。
高クオリティながら王道路線で壮大な曲を多くリリースしています。

Live The Momentは2010年とは思えないサウンドに、エモさを爆発させたSarah Mariaによるボーカルと古臭いメロディがとてもクセになります。
この頃のHardstyleはEuphoricよりも暗い曲調な曲が多く、Nustyleと呼ばれることもあります。
かつドロップ(サビ)では最高の盛り上がりをみせ、この曲がごまんとあるHardstyleの中でNo.1なのが聴いてて分かると思います。

〇JDXの主な曲↓
 ・JDX - Making Memories
 ・Headhunterz & JDX - Transcendence
 ・D-Block & S-te-Fan - Ghost Stories (JDX Remix)
 ・JDX ft. Alizay - Raging Shadows
 ・JDX - Wan Taim


いかがだったでしょうか。
正直この10曲選ぶだけでもとても悩みました。

Hardstyleは人の心を揺さぶる名曲がとても多いので、
この記事でHardstyleに興味を持っていただければ幸いです。
また、以下の記事も是非ご覧ください~!

↓音楽ジャンル「Hardstyle」について詳しく知りたい方はコチラ!!↓


↓もっと多くのHardstyleを知りたい/聴きたい方はコチラ!!↓


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