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自分が聴き狂いたおしたHardstyle 50選

こんにちは。
昨今日本の界隈ではHardstyleの中でもメジャー所ばかりDJで流しても、Hardstyleオタクには刺さらないような場面をよく見かけます。
Hardstyleにはメジャーではないけど良い曲ってのはかなり多く埋もれています。
皆は知らんと思うけど自分は一曲でも多く知っているぞという自信を持てれば良いですね。
ちなみに自分は意外とミーハーなので有名な曲も全然好きだし聴きます。

さて今回はHardstyleにハマってから、自分が聴きまくった50曲を厳選して紹介します。
メジャー所からマイナーまで集めてみました。
※専門用語が飛び交うので先にコチラの記事を読んでおくことをオススメします!↓
https://note.com/luciaminnu/n/n33c24ca9ea9a

自分の説明を簡単にしておくと
 ・Hardstyleにハマったのは2018年のため、その時期の曲は詳しい。
 ・RawとClassicsが好き。エモいEuphoricはマジで詳しくない。
 ・都内のイベントにちょくちょく足を運んでいた。
といった感じです。

曲紹介の順番はClassics→Nustyle・Euphoric→Rawといった感じですが
あまり気にしなくていいです。全曲聴いてください。


1、Wildstylez - Back 2 Basics (2011 Digital:Age)

今もHardstyleの第一線で活躍しているWildstylezの曲です。
某サイトの影響によって何故か日本ではこの曲を知ってる人が多いのだとか…
Digital:AgeはかつてNoisecontrollersと共に立ち上げたレーベルです。
現在はHeadhunterzと共に立ち上げたArt of Creationというレーベルに所属してます。

跳ねるようなリズムが特徴的でノリノリになれる一曲ですね。
1st Dropが如何にもClassicsって感じがしてて古臭さがあります。


2、Pavo - Let's Go! (2012 Scantraxx)

古のFusion Recordsからちょくちょく曲をリリースしてたPavoの曲です。
リリース元のScantraxxは今でも第一線のHardstyleレーベルですね。
この曲はPavoの曲の中でもクオリティが段違いに高いため、
当時の覇権アーティストであるNoisecontrollersやFrontlinerによるゴーストライター説もありますが真相は分かっていません。

キックはシンプルですが、曲展開はかなり今のHardstyleに近づいていますね。
勢いがあってノリノリになれる一曲です。


3、Tatact - Seiv Mai Nait (2010 Activa Gold)

Tatactによる一曲です。TatactはActivatorとTatankaによるユニットといえば、分かる方には伝わるでしょうか。
Activa Recordsは知る人ぞ知る超古参レーベルで、Activatorが設立しました。
そこのサブレーベルであるActiva Goldからリリースされています。なんと7曲だけのリリースです。
曲名の意味もよく分かりません。Save My Nightをもじった感じですかね。
以前この曲が収録してあるレコードを生で見せてもらったことがあります。
レア物ですね。

2010年の曲にしては力強いキックや変わった曲展開をしてます。
この頃からHardstyleの特徴がハッキリと出てますね。


4、Francesco Zeta - Fairyland (2008 Activa Records)

知る人ぞ知る古参アーティスト、Francesco Zetaの一曲です。
RVRS BASSというレーベルを経て、最近はLoverLoud RecordsというレーベルからReverse Bassを主体とした曲をリリースしている印象です。
マイナーではありますがReverse Bassが好きな方は是非チェックしてみましょう。

この聴こえないほど落ち着いたクソ長ブレイク、
クラップから始まるビルドアップ、盛り上がりが凄まじいドロップ、
何をもってしてもClassicsの良さが詰まっている一曲といえます。


5、Dozer - The Church of the Darkside (2008 Superplastik)

Dozerの名曲です。Dozerは2008年~2010年にSuperplastikやその親レーベルであるFusion Recordsから曲をリリースしていました。
Superplastikは2003年~2009年に存在していたClassics神レーベルです。
ちなみに2017年にちょろっと復帰してます。
関東のHardstyleイベントに遊びに行ったことがあれば必ず耳にしたことがあるであろう、界隈でも人気の高い曲です。

ブレイクの入りがとても良く、歌いやすく合唱向きの一曲です。
動画0:23あたりのファン!×7 って音すき


6、The Pitcher - This is Who We Are feat. Slim Shore (2010 Fusion Records)

Fusion Recordsからリリースされたアルバム『Smack』に収録された一曲です。
Defqon.1 Festival 2011のThe Endshowで初出しだった曲らしいですね。
Fusion Recordsは今でこそマイナーレーベルですが、昔は覇権だったんです…
2021年には「This Is Who We Are (Power Hour Gospel Edit)」というゴスペル風のEditがリリースされました。
MVにはThe Pitcherの他にB-Front、Sefa、Frontlinerなども出演しています。
11年前の原曲をQ-Danceから出すなんて、その人気さが窺えますね。

曲調からしてとても元気が貰えるような曲です。
跳ねるようなピアノとSlim Shoreによるボーカルが聴き心地抜群、
そこから始まるシンセリードも聴き心地抜群、
またなんと言ってもこのドロップの入り方が最高です。
1:02のCan you……This is who we are!!も最高ですし、
2:33の盛り上がり方も最高です。こんなの現地で聴いたら泣きそう~~;;


7、The Nasty Boyz - Angel (Hardstyle Masterz Cut) (2007 Dance Pollution)

マジで神曲&有名曲です。
実はこの曲Hardstyle MasterzによるRemixで、原曲は同レコードに収録されているThe Nasty Boyz - Angelです。
しかもイントロアウトロの終わりや、キックの音色ぐらいしか違いが分からないくらい似てます。
Hardstyle Masterz、一体何boyなんだ…………

全世界のハードスタイラーが選ぶHardstyleランキングで見事10位を獲得した名曲中の名曲です。
皆大好きRan-D - Zombieが11位なのでその凄さが伝わるでしょうか。
まぁこういったランキングはClassicsは入りやすいですが。

あぁ~と流れ続ける幻想的なブレイク、そこから始まる神メロディ、
ドロップ間近でHardstyle特有のシンセ音になって一気に盛り上がる曲調はまさに圧巻の一言です。
こんなのクラブで歌えたら最高じゃないと思いませんか??


8、Noisecontrollers - All Around The World (2013 Q-Dance)

誰もが知る名アーティストNoisecontrollersによる一曲です。
Fusion Recordsや自レーベルであるDigital:Age、Spirit Of Hardstyleを経て、
現在はArt Of Creationに所属しています。
2012年までは2人で活動していたNoisecontrollersは、この曲をリリースする前あたりで解散してしまいました。
またKasparov - Around The Worldと同じボーカルを採用していることから、Kasparovは当時彼がプロデュースしていたのではないかと噂されています。

古き良きHardstyleを踏襲しながら、今のHardstyleに近い特徴も多いです。
Noisecontrollersのメロディセンスが抜群に感じられる曲ですね。


9、Frontliner - Ten Seconds (2013 Q-Dance)

公式動画ありませんでした~
2012年、13年に覇権だったFrontlinerによる一曲です。
この曲はDefqon.1 2013のアルバムに収録されています。
ちゃんと単曲でも買えるので心配はいりません。
FrontlinerはScantraxxから自レーベルであるKeep It Up Musicを経て、
現在は新しい自レーベルであるThis is Hardstyleを立ち上げました。
また自身のYoutubeに曲作りの動画などを投稿しています。

なんといってもドロップの盛り上がり方は随一ですね。
この時期のFrontlinerの特徴である鋭い音色のメロディで曲をバシっと決めています。
メロディマンを自称するFrontlinerのセンスの良さが全面に出ています。
シンプルなはずのアウトロまでカッコいいのはズルいと思います。


10、Galactixx - Out of the Dark (2017 WE R)

Galactixxがまだ2人いた時の曲です。
この曲をリリースしたWE RといえばBrennan Heartが立てたThe Euphoricレーベルですが、Galactixxは2020年を境にRawレーベルであるRoughstateのサブレーベルRough Recruitsに移行しRawphoricを主軸に制作してます。
1人になったし今覇権のRawphoricでもやるか~ってなったんですかね。

Euphoric特有のエモさがバチバチと出てます。
女性ボーカルを起用したゆったりとしたブレイクから、エモさ溢れるメロディが織り成すドロップは素晴らしいの一言です。
あまりこういうエモエモしいのは普段から聴かないのですが、この位勢いがある曲はとても聴きごたえがあります


11、ANDY SVGE - Gravity (2016 Q-Dance)

神トラッカーANDY SVGEによる神曲です。
Defqon.1 Weekend Festival 2016のSaturday Endshowにて初出しされました。
ANDY SVGEはこの曲をリリースする前まではWaveriderという名義でScantraxxから曲をリリースしていました。
現在はBrennan Heratが立ち上げたI AM HARDSTYLEに所属しています。

Defqon.1のEndshowを飾る最高の一曲ですね。
どんどん盛り上がっていく曲調に、エモいのにキックは力強く、Hardstyleの高揚感を全て詰め込みました!みたいな感じが堪らなく良いです。
こんな曲イベントの最後に聴いたら泣いちゃいそ~~;;


12、Demi Kanon - Closer (2018 Scantraxx)

Scantraxx所属の正統派アーティストです。
エモい感じの曲調も書けば、今風のRawphoricっぽい曲を書いたりもします。
Atomozfearsなど曲調が近いアーティストととのコラボも多めです。

この曲はエモさに全振りしてるエモエモソングです。
これぞHardstyleだって感じのキックと、耳に残るメロディがとても耳に馴染みやすくとても聴きやすいHardstyleだと思います。
初めてHardstyleを聴く人にオススメしたい一曲かも。
2nd Dropで一瞬キックが止まるのが良い。(動画2:20)


13、Brennan Heart feat. Enina - Born & Raised (I AM HARDSTYLE Anthem 2020) (2020 I AM HARDSTYLE)

Brennan HeartによるイベントI AM HARDSTYLE 2020のアンセムです。
Brennan HeartはHardstyleを聴く中で必ず耳にすることになる重鎮で、自レーベルMidify、WE Rを経て、I AM HARDSTYLEを立ち上げました。
昔のMidify時代の曲もかなり最高なので聴いてみてください。

普段Brennan Heartあまり聴かないんですが、この曲を初めて聴いた瞬間にClassicsの血が騒ぎはじめたのです。
まぁ何が言いたいのかというと、曲の展開や音使いがかなり古臭いので、Classicsが好きな人にはとても刺さる曲なのではないのかなと思います。
そのくせアウトロのGated kickは現代っぽさがあってギャップが良いですね。


14、Da Tweekaz - Komon (2017 Dirty Workz)

ハードスタイラーなら誰でも知ってる名曲です。
Da Tweekazはライト層にはかなりウケが良く、Hardstyleを聴き始めたのは彼らの曲から、という方も多いのではないのでしょうか。
というか自分がそうでした。最近も再来日しましたしね。
Dirty WorkzはScantraxxと双璧を成すぐらい歴史あるデカレーベルで、他にもHard DriverやSub Zero Project等が所属しています。

なんといってもフランキーで聴きやすい曲調、Da Tweekazの良さが全て詰まっています。
キックも古臭い正統派な感じがしてとても良いです。
Foreverあたりからピッチの高いRawっぽいキックを使うようになったので、自分はあまり聴かなくなってしまったアーティストでもあります。
この頃に戻ってくれないか??

実はブレイク・ビルドアップでBPM変化しているので、DJで使うときはグリッド合わせが面倒だったりします。


15、Coone - Young, Gifted & Proud (The Qontinent Anthem 2017) (2017 Q-Dance)

彼にアンセムを作らせたら名曲しか生まれません。
CooneはDa Tweekazと同じくDirty Workzに所属しているアーティストです。
というかDirty WorkzはCooneが立てたレーベルなので当たり前ですが。
この曲はQ-DanceのイベントのアンセムなのでQ-Danceからのリリースです。
しかし、この曲の2か月前にDirty Workzから似たようなメロディの「Ecstatic - Underground」がリリースされており、賛否両論のある楽曲となってしまいました。

アンセムらしい壮大感もありながら、Cooneのシンプルさも感じ取られます。
聴けば分かるこの気持ちよさは流石です。こういうキックが一番好きかも。
ちなみにボーカルは後に様々なアンセムを担当しているATILAXです。


16、TNT X DJ Isaac - The Realm (2018 Titanic Records)

レジェンド3人による素晴らしい一曲です。
TNTはTechnoboyとTuneboyによるユニットで、この曲をTitanic RecordsからリリースしてからはDirty Workzにて活動しています。
DJ Isaacも昔から活動しているアーティストで自レーベルのX-Rate RecordsからDirty Workzへ移行し、最近はScantraxxから曲を出しています。

この曲はなんと言っても1st Dropのキックがとてもカッコいい。
メロディも覚えやすくクラブで歌いやすい曲なので映えますね。
古臭さも感じられつつ今のHardstyleっぽさもあるのがポイントです。
この曲、クラブでよく流れるけど、昔のTechnoboyとかもっと流してくれてもいいんですよ??


17、Evil Activities & Endymion feat. E-Life - Broken (Wildstylez Remix) (2018 Art of Creation)

1曲目で紹介したWildstylezによるRemixです。
原曲はHardcoreで活躍するEvil ActivitiesとEndymionのBrokenになります。

王道感のある曲展開、女性ボーカルとE-Lifeによるブレイク、
Wildstylezらしいメロディセンスが出てます。
この頃はまだ普通のキックって感じがして良いですね。
動画1:00ぐらいのシンセの入りがカッコいい。


18、Headhunterz & Sound Rush - Follow Me ft. Eurielle & Ryan Louder (2019 Art of Creation)

多分自分が人生で一番聴いた曲といっても過言ではないかも。
Headhunterzはハードスタイラーなら誰もが知るカリスマDJです。
昔から時代の最先端を行くサウンドでファンを魅了してきました。
2015年~2017年までエレクトロハウスに浮気していましたが無事戻ってきました。
2018年にはWildstylezと共にArt of Creationを立ち上げ、界隈を牽引しています。
Sound RushもArt of Creationに所属している双子のアーティストです。
初期はSound Rusherzという名義で活動していました。
壮大で王道感のあるHardstyleを作ることが多いです。

2019年はHeadhunterzが活躍しすぎた結果、この曲だけランキングで埋もれていましたね。
Headhunterzの壮大さとSound Rushの王道さの良い所取りがしっかり出来てますね。
動画の2:38からの盛り上がりが聴いてて最高に気持ちいいです。


19、Noisecontrollers - People Are Awesome (2019 Art of Creation)

NoisecontrollersがArt of Creationに移籍してから初めて出したEPに収録された曲で、Radio Mixで6:50と聴き応え抜群の一曲です。

曲全体にNoisecontrollersの特徴が表れています。
1st Dropはちょこっとトランスっぽさがありますね。
クソ長ブレイクを抜けると、シンプルなメロディが永遠と流れ続けます。
この派手に盛り上がらないところがNoisecontrollersっぽさがありますね。


20、Headhunterz - The Hunter And The Prey (feat. Sian Evans) (2020 Art of Creation)

カリスマ・Headhunterzの神曲です。
4連続Art of Creationで申し訳ないです。自分の好きなレーベルなので許してください。
この曲はQlimax 2019のラストに初出しされました。
当時リリースされるまで鬼リピした記憶があります。(リリースしたのとは曲展開が多少異なる)

各所にHeadhunterzの進化が窺えます。常に最先端をいくサウンドですが
王道感・壮大感を残しつつ、キックは聴いただけでHeadhunterzと分かるような特徴はありますね。
HeadhunterzはNoisecontrollersとはまた違ったシンプルなメロディが聴いてて心地よいですね。
1:50や2:17などの入りがとても聴いてて盛り上がります。


21、D-Block & S-te-Fan & DJ Isaac - World Renowned (2019 Dirty Workz)

MVからして愉快です。
D-Block & S-te-FanはSub Zero Projectと並んで、今とてもノリに乗っているアーティストですが、昔からとても人気があるので今更感はあります。
2008年からScantraxxのサブレーベルScantraxx Evolutionzに所属し、ここは最早D-Block & S-te-Fan専用レーベルとなっています。まぁ特別扱いっすね。
DBSTFと略されることもありますが、どちらかというとエレクトロハウス系で用いる名義なので、ハードスタイラーであればD-Block & S-te-Fanとしっかり表記しましょう。
レジェンドのDJ Isaacもいます。そのためDirty Workzからのリリースです。

ところで最近のHardstyleランキングはD-Block & S-te-Fan or Sub Zero Project or Headhunterz or Ran-Dって感じで、メンバーが決まってるのであまり楽しみではなくなってしまいました。
アーティストではなく曲の良さで投票してもらいたいものです。

1st DropのReverse BassはDJ Isaacによるものでしょうか。入りがとても気持ち良いです。
普段別名義であるGhost Storiesを聴いていると、D-Block & S-te-Fanはこういうノリノリの曲も書けたのか!となるかもしれません。流石ベテランです。
2nd Dropを聴けば分かりますが、この頃から高ピッチのキックが流行りだしてますね。
2018年~2019年あたりがメジャーなHardstyle kickの転換期になるので、どんどん音色が進化していくのは18年からハマった自分としてはちょっと悲しいです。


22、Phuture Noize, KELTEK & Sefa - One Tribe (2019 Q-Dance)

この曲を一曲として扱うのは少々ズルいでしょうか。
Phuture Noize、KELTEK、Sefaの三組のアーティストがパート分けをして、9分もある一曲を完成させています。一度で三度おいしい。ちなみに曲を買うときはそれぞれのパートを購入できます。よければそちらも聴いてみてください。

0:00~2:59 Phuture Noizeパートです。
聴いただけで分かるPhuture Noizeのシンセとキックですね。
Phuture Noizeは元々Rawstyleをリリースしていた二人組でしたが、2015年に一人となりRawphoricの独自路線を貫くアーティストとなりました。
Dirty WorkzのサブレーベルAnarchyから自レーベルBlack Mirror Societyを立ち上げています。

3:00~6:00 KELTEKパートです。
アンセムらしい王道感溢れるリードです。
KELTEKは今も変わらず昔ながらの王道感のあるHardstyleをリリースするScantraxx所属のアーティストです。

6:01~9:17 Sefaパートです
ビルドアップからいきなりBPMが速くなってFrenchcoreへ移行しています。
SefaはHardstyleではなくFrenchcoreと呼ばれるジャンルのアーティストです。Q-DanceはHardcoreも取り扱っているのでHardstyle界隈でも良く目にするアーティストだと思います。


23、JDX - Making Memories (2020 Scantraxx)

2011年から9年、待望のレジェンドが帰ってきました。
JDXはScantraxxに所属しているアーティストで、2022年にPL4N3T Xというサブレーベルを立ち上げました。
2010年には全世界で一番人気なHardstyleであるLive The Momentを作曲しておきながら、長期間Hardstyleシーンから去り映画音楽を制作していました。
そのためHardstyleシーンに帰還した今、映画音楽の要素を取り入れた壮大なHardstyleを作り上げています。

ちなみに上で紹介したPhuture Noize, KELTEK & Sefa - One Tribeのブレイクパートは、JDXの協力があったことがこの曲のMVから読み取れます。
その他にもQ-Danceのショー的な音楽はおそらくこの人が担当してるとか。

ブレイクから始まるオーケストラの音、Michael Joによるボーカル、王道かつ壮大感のあるメロディどれをとっても素晴らしいの一言です。
JDXが復活した辺りからHardstyleは映画音楽のような壮大な曲がバンバンリリースされるようになります。


24、Atmozfears & Audiotricz - Handz Up (2017 Q-Dance)

初めて聴いたときは衝撃でした。
Atmozfearsは2015年辺りEuphoricで覇権を握っていたアーティストです。
こちらも元々2人組でしたね。JDX MusicからScantraxxへ移行し、最近はQ-Danceから曲をリリースしていることが多いです。
Audiotriczは元々Scantraxxにいたアーティストで、Spirit of Hardstyleへ移行し流れでArt of Creationと合併したものの脱退、現在はI AM HARDSTYLEにて活動しています。Liveではギターを演奏することがあります。

この二組を普段から聴いていた方からしたら、当時はこの曲調に驚いたのではないかなと思います。
どちらかというとEuphoricを作り続けてきた彼らがこんなRawっぽいダークな感じの曲を書いたのは意外ですよね。
曲調はダークなのに、何故か最初から最後までノリノリだし、ドロップの入りがいちいちカッコよいのがズルいです。こういう曲を知っているとクラブで歌うとき楽しいんですよね。


25、Devin Wild - Mind Bending (2019 Scantraxx)

Devin Wildのダークな部分が全体に滲み出ている曲です。
Devin WildはScantraxx所属のアーティストで、Rawっぽい曲を書きます。
自分と同い年の1998年生まれです。どこで差がついたのか…
昔から色んなアーティストとコラボし、経験値を積み重ねてきました。
よくSub Zero Projectとは仲良くしてそうなのをSNSで見かけることが出来ます。

イントロからして不穏な空気がしてきます。そしていざ1st Dropに入るとHardstyleとは聴き慣れないすんごいキックが流れてきます。
他ジャンルには詳しくないんですけどHard TranceとかPsy系に近いのかな?
2nd Dropに入った瞬間に鋭いリードに特徴的なメロディと重いキック、このダークさが良いですよね。
似たような曲が増えてきている昨今、このように聴いただけで特徴が分かる曲はとても良いですね。


26、Sub Zero Project x LXCPR - Unity (2018 Dirty Workz)

皆大好きSub Zero Projectによる一曲です。
Sub Zero Projectは2022年現在、最も人気のある覇権アーティストです。
サブレーベルであるAnarchy出身ですが、人気の上昇と共に親レーベルのDirty Workzからリリースするようになります。
元々はよくあるRawを書いてましたが、2017年頃からPsyっぽい感じのキックを使ったりして、常に時代の最先端をいくようなサウンドを持つようになりました。
LXCPRはボーカルを務めています。

この曲はまだ今のような特徴的すぎる音はありませんが、シンセ音やキックの音圧などは今の楽曲と通ずる所がありますね。
今みたいな最先端なのも良いとは思いますが、こういったシンプルなものがRaw好きな自分にとってはグッときたりします。


27、Ran-D - I Am Legion (2015 Roughstate)

Rawphoricといえばこのアーティストですよね。
Ran-DはRawphoricでとても人気の高いアーティストで、ZombieやHurricaneなどはHardstyleオンリーイベントでもないのに聴くことがあるレベルで有名です。
歴も長く、Classicsにあたる彼の曲も十分評価されています。
彼はA² RecordsからRoughstateに移行し、その一発目にリリースした曲がこの曲です。

あえて超有名曲をオススメしなかったのは、本来のRawstyleってこんな感じなんだと思ったからです。
不穏なブレイク、スクリーチによるメロディ、重く単調なキック…このシンプルさが今のRawphoricには無いよなぁって感じます。
この時代のRawstyleはこういったシンプルなのが多い印象ですが、2015年はRawstyleが脚光を浴びだした年でもありますので、気になる方は色々漁ってみましょう。


28、Gunz For Hire ft. Ruffian - Immortal (Qlimax Anthem 2013) (2013 Q-Dance)

まだRawstyleという単語が浸透していなかった時代にこのアンセムは凄い。
Gunz For Hireは先ほど紹介したRan-DとAdaroによるユニットで、人形のような不気味な被り物をしています。
どちらもRawstyleのベテランなのでそりゃ組んだらすげぇわって感じです。
日本国内のファンも多い印象です。
Qlimaxというクソデカイベントのアンセムですが、ダークなショー的要素の強いQlimaxでこのような力強いアンセムは中々珍しいと思います。
2013年ではRawstyle人気も今より下火だったと思うので担当を任されたのは凄いと思います。

アンセムらしくブレイクは長めですが、そこまで壮大感はありませんね。
しかしながらドロップの入り方もカッコいいし、メロディも神すぎます。
この動画では聴けないんですが、アウトロがめちゃくちゃカッコいいので是非Original Mixを買ってみてください。


30、Radical Redemption - Brutal 8.0 (2019 Minus is More)

独自路線を貫く超人気アーティストによる一曲です。
Radical RedemptionはLunaが設立したMinus is Moreに所属しており、2016年には全ジャンルのDJランキング(DJMag)で68位を獲得した、Rawstyleを牽引する凄くデカいアーティストです。
彼の楽曲は壮大なメロディを用いてエモエモな物もあれば、スクリーチと激しいキックでバチバチに決めてある物もあります。
キックなどの音色が特徴的なので聴いただけでRadical Redemptionだと分かるような曲が多いです。

この曲は彼が昔から制作してきたBrutalシリーズの8作目になります。
今作はかなり音圧が段違いで強く、ドロップ中のメロディなんてものは存在しません。力で全てを黙らせるような感じが好きです。
1stと2ndでキックの毛色が全然違うのも聴き応え抜群です。

ところで都内のクラブイベントでは不人気なのか、あまりRadical Redemptionを聴くことが多くありません。自分はRawの中でもかなり好きなアーティストなのでもっと箱で聴いてみたいと思うアーティストの一人です。


31、Act of Rage - Grown Up (2018 Minus is More)

Minus is More所属のAct of Rageによる楽曲です。
Act of Rageは2014年にMinus is Moreに所属し、高クオリティのRawstyleを量産してきました。
2020年にはRawのデカイベントであるQapitalのアンセムを務めました。
最近は車用のサブウーファーをプロデュースしているそうです。

この曲の良い所はなんと言っても2nd Dropですよね。
激しいスクリーチと高ピッチのキックが畳みかけるように流れます。
そして更に転調を重ねて更に上がっていく所が特に最高です。
3rdはRawphoricらしくメロディがついて落ち着いたドロップになります。


32、Radical Redemption, Crypsis & Act of Rage feat. Chain Reaction, Minus Militia, Luna, Kold Konexion & Nolz - Brothers In Sound (2018 Minus is More)

こういうレーベルの全体曲みたいなの好きなんですよね~。
Minus is Moreに所属する全アーティストによる合作になりますが、
曲全体はRadical Redemptionの要素が強いです。
ちなみにMinus MilitiaはRadical Redemption、Chain Reaction、Crypsisの三組によるHardcoreユニットです。

この曲はブレイクで各アーティスト名を読み上げた後にそれぞれ音を奏でてくれるのがとてもカッコよいので聴いてみてください。(動画1:14~)

ここからしばらくはX-tra Rawのご紹介です。


33、Imperatorz & Aversion - Valhalla (2020 Scantraxx BLACK)

Scantraxxの中でもRawを取り扱うサブレーベルScantraxx BLACKからリリースされたEP、Black Box 001に収録されている一曲です。
Imperatorzはサムネ右側のデカ男です。過去は色々なレーベルから曲を出していましたが、現在はScantraxx BLACKに所属しています。
ちなみに元々2人組でした。
AversionはTheracordsのサブレーベルTheracords LABS出身で、現在は繰り上げしてTC Records(Theracordsから改名)に所属しています。
両者ともアーティストとしての歴は長くはないですが、この曲によって認知度が上がったと思います。
リリース前にDefqon.1 2019でMaliceが流したのもデカかったでしょうか。

この曲は2nd Dropの入りの「ヴァルハラー!!」が良すぎます。
そこから圧倒的なキックの応酬。とても盛り上がれて素晴らしいです。


34、Jack Of Sound & N-Vitral - Who You're Fucking With (2017 Unleashed Records)

初めて聴いたときは本当に衝撃でした。
Jack Of SoundはFusion RecordsやA² Recordsを経て、Digital Punkが立てたUnleashed Recordsに所属していましたが、2019年のリリースを最後にシーンからいなくなってしまいました。
Facebookは残っていますがInstagramは消えています;;
N-Vitralは超有名なHardcoreアーティストです。

1st Dropから2017年とは思えない超破壊のサウンドが鳴り続けます。
ビルドアップを抜け2nd Dropに入ると、なんとSchranz(シュランツ)になっちゃいました!!
新しすぎる曲展開に初めて聴いた時は心が震えました。
その後も厳ついキックとシュランツが交互に流れるような曲展開で涙が止まりません。
N-Vitralさん仕事しすぎです。


35、Rebelion - Modulate (2020 Scantraxx)

ゴリゴリのXtra-Rawなのに大人気なアーティストです。
RebelionはGearbox DigitalというRaw特化のレーベル出身で、Q-DanceやScantraxxを経て、現在はDirty Workzのサブレーベルかつ自レーベルであるAcid Reignに所属しています。
曲調はとても激しいもののライト層にもウケが良く、Defqon.1のメインステージにも普通に出演してます。

この曲はThe First Doseというアルバムに収録された一曲なのですが、
Youtubeにあがったプレビューで一目惚れならぬ一聴惚れしました。
なんといっても2nd Dropの前のフェイクドロップ、最高です…
音圧のすごいフェイクドロップから落ち着いた2nd Dropになって、そこからまたブチ上がる…曲展開が本当に素晴らしいですね。


36、Rooler - The Rules (2019 Aggressive Records)

現在ノリに乗ってるRoolerの一曲です。
RoolerはGearbox Digitalを経て、自レーベルであるAggressive RecordsをMalice、Sickmodeと共に立ち上げました。3人ともイタリア出身です。
RoolerがSickmodeと仲が良いのは初期にユニットを組んでいたからです。
最近ではYoutubeに曲をあげれば100万再生を普通に超えるアツいアーティストです。

ブレイクからのビルドアップが本当にカッコいいですよね。
Roolerのキックは今流行りの高ピッチキックを多用せず、低ピッチでベースが強いキックを取り扱う印象です。


37、Cryex - Monster (2019 Gearbox Digital)

今では有名アーティストとコラボを重ねているCryexの初期の曲です。
CryexはOverwatch Music、Upcoming Recordsを経て、現在はAPEX Recordsに所属しています。
APEX Recordsに移行した辺りからSickmodeとのコラボやQ-Danceへの曲提供があり、着実にその知名度を伸ばしていきました。そして2022年にはWarfaceやRadical Redemptionとコラボをするまでに至っています。
この曲はGearbox DigitalからリリースされたアルバムDedicated To The Futureに収録されていました。所謂ルーキー用のアルバムって感じです。

当時自分は「最強のRawキックを使用した曲ってないんかな~」と思いながら曲を掘っていた時にこの曲に出会いました。
2nd Dropを初めて聴いた瞬間にこのキックには敵う曲無いわ~ってなりました。自分がRawstyle好きになったのはこの曲を聴いたからだと思います。
当時のCryexはまだ全然名が知られておらず、日本で知ってるのも極僅かだったと思います。当時自分も布教していましたが、今ではあんなにBIGになっていてちょっと驚いてます。


38、Ncrypta & Thyron - Surrender (2019 Gearbox Digital)

Ncrypta、Thyronどちらのアルバムにも収録されたコラボ曲です。
NcryptaはGearbox Digitalから自レーベルであるIdentity Recordsへ移行しています。手がける曲はクオリティが高いものが多いです。あと大変イケボ。
ThyronはFusion Records、Gearbox Digitalを経て、現在はI AM HARDSTYLEに所属しています。I AM HARDSTYLEに移籍してからはXtra-RawではなくRawphoricを中心に制作している印象です。

とにかく厳つく激しい曲です。ザ・Xtra-Rawって感じ。
ThyronによるパワフルさにNcryptaの丁寧な感じがとてもマッチしています。
ドロップの入り方がとてもカッコいいですよね。またドロップを重ねていく度にキックがどんどん重くなっていくのも聴き応えがあります。


39、Riot Shift & Thyron ft. Last Word - MUTILATE (2020 TC Records)

X-tra Rawの真骨頂って感じがします。
Riot ShiftはTheracords(現TC Records)に所属しており、かの有名なレーザー音みたいなキックを作り出したRawアーティストです。
そして先ほど紹介したThyronとコラボした結果がこの曲です。
Last Wordは主にRawstyleで度々登場するボーカリストです。

Xtra-Rawの激しさを全て詰め込みました!みたいな曲で、
フェイクドロップもあればキックの音色もコロコロ変わり、
全ての要素から力強さを感じられる一曲ですね。


40、Caine - Bring the RAW (2019 GPF Recordz)

世界一治安が悪いHardstyleアーティストはこちらです。
CaineはTheracordsを経て自レーベルであるGPF Recordzを立ち上げました。
GPF RecordzはGreazy Puzzy FuckerzというヤバいHardcoreユニットを打ち出しました。Caineはそのメンバーでもあります。

音圧と高ピッチキックに関しては彼の右に出るものはいません。
ドロップでは最早キックで音色・リズムを奏でています。
曲もカッコいいし、このMVではかっこいい感を醸し出していますが、実際はクセのあるアーティストなので上級者向けのアーティストかもしれません。


41、Sickmode - GO STUPID (2022 Aggressive Records)

Sickmodeの良さが全て詰まっています。
元々Maliceの一員でしたが、2019年に脱退しSickmodeという名義でソロ活動を開始しました。
しかし現Malice・Sickmode共にレーベル移行はせず、Aggressive Recordsにて活動を継続しています。

Sickmodeといえばキックがドスドス…という感じでベース部分がとても強めである特徴があります。
またブレイクではファンキーな曲調であることが多く、そのギャップがとても良いです。
この曲もフェイクドロップが多く、2nd DropのメロディがとてもSickmodeっぽさを感じられて好きです。


42、Delete - Louder (2018 End of Line)

Rawstyleのレジェンド、Deleteの一曲です。
DeleteはまだRawstyleという単語が無い時代からダークで激しい曲をリリースし、Rawstyleの礎を作り上げました。Vazardと共に立ち上げたSpoontech Recordsが最たる例です。彼に影響されたRawアーティストはとても多いと思います。
そしてTheracordsを経てEnd of Lineへと加入しますが、2022年4月30日に30歳の若さで逝去しました。
自分も大好きなアーティストだったのでとても悲しいです。

DeleteはGated kickと呼ばれるキックを使用し、ファンキーながらもダークな曲調を得意としています。
この曲はブレイクの入り方や3rd DropのメロディがとてもDeleteらしく大好きです。


43、Warface, D-Sturb & Delete feat. Artifact & Killshot- Strive For Domination (2019 End of Line)

32番ではMinus is Moreでしたが、こちらはEnd of Lineクルーによる全体曲第一弾です。
WarfaceはXtra-Rawを作るアーティストにしては人気が高く、大きなステージにも度々登場します。End of Lineの創設者でもあります。
D-SturbはGearbox Digitalを経てEnd of Lineへ加入したRawphoricを得意とするアーティストで、何度もアンセムを担当しているほど人気があります。
Deleteは先ほど紹介したので省略します。
ArtifactもGearbox Digitalを経てEnd of Lineへ加入しました。丁寧なRawstyleをつくる印象です。
Killshotは17年に突如現れたXtra-Rawアーティストで、野性味溢れる厳つい曲を作ることが多いです。

そんな5人+Carolaによるボーカルが織り成すこの曲は完成度がとても高く、各アーティストの特徴がとても良く表現されています。
誰がどのパートを担当しているのかは公表されていませんが、彼らの曲を聴き続けていれば自ずと分かるかもしれません。


44、Genox & The Purge - Stand as one (2020 Spoontech Records)

ここからはダークなRawstyleを紹介します。完全に自分の好みです。
GenoxとThe PurgeはSpoontech Recordsを経て、Ace、Mind Dimensionと共に自レーベルであるSavege Squad Recordingsを設立しました。
Genoxはキックロールを多用する曲が多いです。
The PurgeはSickmodeのようにドスドス…といったキックが特徴で、ファンキーな曲調も多いです。

この曲はその2人の特徴が良く出ています。
2nd Dropでは途中でThe PurgeのキックからGenoxのキックへと変わるのがよく分かりますね。


45、Vyral - Mind Control (2021 Spoontech Records)

この曲はアルバムA Decade Of Spoontech - 10 Yearsに収録された1曲です。
VyralはSpoontech Recordsに所属するアーティストで、ゴリゴリのRawstyleというよりかはテクノっぽいキックを多用するアーティストです。

この曲は普通のRawstyleとは曲展開が異なり、いきなり1st Dropが始まります。
ドロップを重ねていく度に盛り上がりを見せ、最後のドロップではとても盛り上がるパートがとても印象的です。
Vyralの曲はとてもスマートでカッコイイので是非聴いてみてください。


46、Vazard & Delete - The End (2014 Spoontech Records)

先程紹介したDeleteと、共にSpoontechサウンドを作り上げたVazardとのコラボ曲です。
VazardはDeleteと共にSpoontech Recordsを立ち上げ、多くの新しいサウンドを作り上げてきました。
2018年リリースのアルバムChapters Of The Mindをリリースしてから、活動の頻度は落ちていきています。

この曲はEPのB面曲であるにも関わらず、Spoontech曲の中でもかなり人気が高い曲です。
聴いた瞬間からSpoontechサウンドマシマシで、とてもダークな印象を受けます。
そしてブレイク・ビルドアップを抜け、2nd Dropが始まった瞬間、サイレンのようなスクリーチがバチバチを脳を刺激してアドレナリンがドバドバ出てきてしまいます。
これで貴方も立派なSpoontech Fan…


47、Criminal Mayhem - Rampenlicht (2020 TC Labs)

Spoontechサウンドっぽいですが、別レーベルからリリースされた曲です。
Criminal MayhemはTheracords LABS(現TC Lab)を経て、親レーベルであるTheracords(現TC Records)へ昇格しました。
TC Recordsになってからは黒いジャケットの曲が多いですが、この曲はサブレーベルであるLABS時代の曲なので緑色っぽいジャケットになっています。
またCriminal Mayhemは「Riccardo Giuseppe Fortunato」という名義で音楽家としても活動しています。彼の音楽へ対する姿勢がRawstyleにも反映されているようにも感じられます。

ブレイクの音作りもとても丁寧で、ドロップの入り方もとてもカッコいいです。
それでいてキックが重く勢いもあります。2022年のCriminal Mayhemはかなりキックが激しめだったので少しこの時期のダークさが恋しかったりします。


48、Unkind - Fuck You (2017 Spoontech Records)

曲名からして終わってます。
UnkindはSpoontech Recordsを経てGearbox Digitalへと移行したRawstyleアーティストです。実はNOTYPE名義でAggressive Recordsから曲をリリースしています。
Spoontechではダークながら勢いのあるサウンドを特徴としており、Gearbox Digitalへ移行した後もその特徴を残しています。

最初のビルドアップから治安の悪い曲名を叫びまくります。1st Dropのノリノリさ加減が本当に好みです。
前半に比べると後半はシンプルでとてもスマートなのがカッコいいです。
昔のSpoontechはこういうスピード感のあるRawstyleが中々無いので、異彩を放っている感じがあります。


49、Activator - The CC Flow (Mind Dimension & Unkind Remix) (2017 Activa Dark)

国内でこの曲を知っている人はどれくらいいるんでしょうか。
原曲はActivator - The CC Flowです。こちらもとってもカッコいいですよ。
Mind Dimensionはドッドッドッ…って感じの重いキックを使用しますが、曲調はとてもシンプルなものが多いです。
Unkindは先ほど説明した通りです。Activatorが設立したActiva RecordsのサブレーベルであるActiva Darkからのリリースです。

原曲のボーカル・メロディに、Mind Dimensionのシンプルかつ厳ついキック、Unkindによる勢いのあるリードが見事にマッチしており、とてもスマートな曲調に仕上がっています。
ビルドアップが本当にカッコいい。Unkindの作る曲はブレイク・ビルドアップが本当にカッコいいんですよね。


50、Hardstyle Mafia x Jouni Herranen - Strong (2020 Spoontech Records)

今の自分が一番好きなHardstyleです。
Hardstyle MafiaはSpoontech Records所属のアーティストで、活動している時期も長いです。
最初期は3人でしたがすぐに2人体制になりました。その後2019年に解散し、2020年に3人になって復活しました。その時にリリースしたのがこの曲です。
現在のHardstyle Mafiaは既に2人辞め、その後アルバムの発表と共に引退するという話でしたが、それを取り消し現在は1人で活動しています。
Jouni HerranenはHardstyle Mafiaの曲を何度か担当しているボーカリストです。

Hardstyle Mafiaの特徴といえばやはりその壮大感です。
ブレイクからビルドアップから何から何まで壮大で、ドロップもSpoontechサウンドらしい低音デカキックと聴き取りやすいメロディできっちりとまとめています。
その激しいサウンドにJouni Herranenのシャウトが見事にマッチしています。
満点です。



以上、50曲紹介しました。いかがだったでしょうか。
世の中にはまだまだ名曲が沢山あります。
今回紹介したアーティストから調べていっても良いでしょう。
また説明文を読み込むよりも、実際に動画見てHardstyleを聴いてくれ~!!
その素晴らしさを肌で感じ取ってください。

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