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自分を大事にすることの大切さ


第2話 書けなかったホメホメクラブ

うつから抜け出す為に様々な治療や代替療法を試す中出会ったのが久美子さんだった。久美子さんの長期講座にに入り、最初に毎日やる宿題が出た。

それが『ホメホメクラブ』だった

毎日、Facebookのグループページに
1、今日嬉しかったこと

2、気付き

3、自分を褒められること

4、魂の願いの為にしたこと

この4つを投稿する
毎日、3の褒められることが書けなくて1時間以上悩んでいた
この投稿をするのに夕方6時にその日の投稿のページをアップしてから自分の投稿は夕食を挟んで8時や9時になっていた

なんて書いていいのかわからない

久美子さんは
「日常の小さなことでいいよ」と言ってくれるのだけど
それさえもわからない

いつも 3のところだけ空欄にしてソファに寝転びながら悩んでいた

それくらい、自分自身を褒めることが出来なかった

何か特別なことをしないと褒めるに値しない

そう、自分自身を縛り付けていた

とにかく自分に厳しい

そうやって、自分自身を雁字搦めに縛り付けることで更に自分を痛めつけていた

その当時の私は、それがどれだけ自分に対して酷い扱いをしていたかなんてことには全く気付かず、ホメホメクラブを書けない自分を責め、何としても書けるまで悩み続け、もがき苦しんでいた

そもそも、そこまでする必要はない

それでは、本来の自己肯定感をアップさせる、自分を大事にするところからかけ離れてしまう

毎日欠かさず続けて無理やり自分を褒めてひたすらストイックに取り組んでいいた

自分を大事にするためのワークをしながら自分自身をむしろ追い込んでいたことにその頃の私は気づきもしなかった

そんな日々を繰り返しながらも頑張ってホメホメクラブを書き続けて行くうちにいつの間にか自然と自分のことを心からに褒めることが出来るようになってきた

このホメホメクラブは、講座が終わってからも続け、2年以上もしていた

自分自身を戒めたり、貶したりばかりしていた私が自分自身のいいところに目を向けることができるようになってきていた

出来ない自分を責めるより、今できていることを受け入れること、自分自身が認めてあげることがどれほど重要かをこの毎日のワークを通して理屈ではなく体感覚で味わい、いつの間にか会得することが出来ていた

長い時間をかけて、じわじわとこのワークの本質に気づき楽しんで書けるようになっていった

だから、みんなが半年なところを2年以上も続ける必要があったのかもしれない

続けることで自分に自信がついたし、何かをやり遂げることで自分をちょっとだけ好きになっていった

久美子さんと出会った当時、私は自傷行為が止められない状態だった。何度もERに行って縫合してもらわなければならない程、自分自身を心だけでなく身体までもリアルに傷つけていた

それが、転院を経て適切な治療もへうこうしていたことも重なって、自傷行為への衝動が治まっていった

その時のありのままの自分を私自信が受け入れること

それが、自分自身を傷つけない為に必要なことだったと、今振り返って痛切に思う

できていないことではなくて、今できていることにフォーカスすることで目の前の壁がさほど高くないことに気づくことができるだろう




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