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#76 膝関節主導から股関節主導へ

人の身体を施術させていただく
職業をしておりますと
職業病のような感じで、
人間観察の要領で
立ち姿や歩き方などが
気になってしまいます。

その中で気になる身体の使い方として
股関節主導で動けているのか
膝関節主導で動いてしまっているか
になります。

元来、日本人は、床生活が主流でした。
床から立ち上がる場合、股関節主導
股関節周囲の筋肉を始めとした身体全体の
筋肉をを自然と連動させなければ
上手く立つことができませんでした。

そのため、日本人は自然と
股関節主導で動くことができていました。
和式トイレの使用も難なくできていました。

股関節は肩関節と同じ可動性が高い関節で
日常生活動作の中でバランスを
取ってくれる関節となります。

股関節を使えなくなると、
転倒のリスクが高まる可能性があります。

転倒のリスクは、年齢を重ねれば
自ずと高くなりますが、
近年では若くても、
転倒によるケガが増加しております。

私自身の幼かったころは
まだまだ床生活でしたが
現在の若い世代は、生まれた頃から
椅子生活が普通になってきているか
と思います。

第二次世界大戦後、
日本では椅子を使用した
洋風スタイルが普及し始めたと
言われております。

椅子から立ち上がる場合、
膝関節主導になりやすく
主に大腿四頭筋という太もも前面の筋肉を
メインに使った動作になります。

膝関節主導が当たり前になってしまいますと
大腿四頭筋への負担が大きくなってしまい、
筋肉が硬くなりやすくなってしまいます。

そのため、骨盤が前傾しやすくなってしまい
反り腰などの姿勢異常になりやすく
なってしまいます。

また歩き方も膝関節主導となりやすく、
膝関節周囲の筋肉や膝関節から下の筋肉、
特にふくらはぎの筋肉を
多用することになり、
ただ普通に歩いているだけで
疲れが溜まりすくなります。

膝関節主導の身体の使い方ですと、
スポーツ動作におきましても、
ケガを誘発・助長する方向に
働いてしまいます。

膝関節の靭帯のケガは場合によっては
選手生命に関わるものが
多かったりしますので
膝関節主導から股関節主導の
身体の使い方にしていくことは、
パフォーマンスアップには
欠かせないファクターになるか
と考えています。

股関節主導にするためには、
片足立ちがとても重要になってきます。

片足立ちは下肢の関節の連動性や
アライメントが整っている
ことが前提条件になるのですが、
疎かにされていることだと考えております。

股関節主導について気になる方が
いらっしゃいましたら
お気軽にお問い合わせください。