見出し画像

#136 意外と知らない手の手根骨

人の身体はおおよそ206個の骨の組み合わせで支えられております。

また人の身体には全部で
約260個の関節があります。

体表からみてみますと、
どの関節がどの骨で構成されて
どうなっているのかは
分からないのではないかと思います。

患者様やお客様を
施術させていただいていて、
説明している場所で驚かれますのが
手首、手関節になります。

手関節には、前腕の橈骨、尺骨と
手根骨と呼ばれる小さな8つの骨が
存在します。

手根骨の8つは以下になります。
・舟状骨
・月状骨
・三角骨
・豆状骨
・大菱形骨
・小菱形骨
・有頭骨
・有鈎骨

この中で舟状骨、月状骨、
三角骨、豆状骨を近位手根列、
大菱形骨、小菱形骨、
有頭骨、有鈎骨を遠位手根列と
呼んでいます。

上記の小さな8つの骨が
絶妙なバランスで組み合わさることで
手関節の様々な動きを
可能にしていたりします。

日常生活で手首をよく使う方や
軽く転んでしまって
手を衝いてしまった時は、
近位手根列の月状骨や三角骨の
位置が若干ズレてしまうことがあります。

この場合は、
手を衝いたときに痛みを伴ったり、
手首の動く範囲が狭くなったり
することがございますので
接骨院や整形外科など
しかるべき場所でチェックして
いただくことを推奨します。

また、特に野球選手で
比較的多くみられますのは、
有鈎骨の骨折になります。

こちらは通称グリップエンド骨折と
言われており、
有鈎骨にあります有鈎骨鈎と
呼ばれる小さな突起が
繰り返される外力、または一撃の強力な外力によって骨折してしまうものです。

有鈎骨骨折は保存療法と手術を行う治療と
2つのパターンありますが、
血流不全になりやすく、
後遺症が残る可能性があることから
手術療法が適応されるケースの方が
多いと言われております。

手首にあります手根骨は、
意外と知られていなかったりしますが
日常生活動作やスポーツ動作で
細かい動きができるのは
これらの骨が絶妙に組み合わさっている
おかげであります。

手根骨のズレは調整ができますので、
気になる方はご相談ください。