100%平等なんてあり得ない、兄弟の経験格差【子育て】

以前、兄弟格差について書いたことがあるが、上の子が3歳、下の子が1歳となった現在、今回は兄弟の「経験」格差について改めて考えてみたいと思う。

以前、3歳までの経験については、圧倒的に下の子が有利だと書いた。

なぜなら、上の子が今の下の子くらいの時はコロナと下の子の妊娠・出産があったからだ。

コロナでの行動制限・行動制限・行動制限。

旅行も自粛要請。児童館や子供向けの遊び場もクローズしていたり、人数制限をしていたりして、思うように行けなかった。

そして、私は妊娠している時の体調がすこぶる悪く、上の子は本当にどこにも連れて行ってあげられなかったと思う。でも、これは前回までと同じ視点。

今回、ひとつ大きく感じているのは、下の子がいかに何か経験をするのに有利かだ。

例えば、上の子の場合は保育園や習い事など、全てが手探りだ。保育園はなかなか希望と一致せず、何度も転園している。大好きな水泳教室だって、長いことキャンセル待ちをした上で、ようやく2歳を過ぎてから入ることができた。

下の子は上の子の失敗を活かして最初から洗練された道が用意されている。保育園は散々上の子が試行錯誤を繰り返した上で、上の子の兄弟ポイントで最終的に良いと思っているところに入りやすい。水泳教室だって6ヶ月から通っている。実は、長いキャンセル待ちをせずとも、ガラガラの平日枠に通っていれば優先的に休日枠に通わせてもらえることを、上の子の時に学んだからだ。

唯一下の子が不利だと思うのは、いつも待たされていることだろう。

例えば、公園に行っても我が家は大抵ワンオペなので、上の子だけが遊び、下の子は基本的にベビーカーから上の子を眺めている。下の子も遊ばせてあげたいけれど、上の子を追っかけるのに必死だ。

家にいるときも同じで、上の子のトイトレに必死になっている間、下の子には基本的にベビーガードの中にいていただく。上の子はどんどん経験している中、下の子はひたすら待っている。この「待つ」という体験は上の子にはなかったように思う。

親としては兄弟の経験格差を作りたくて作っているわけではない。

必死で2人を同じように育てても、どうしても環境やスタート地点が異なってしまって、自然と格差が生まれるのだ。

100%平等なんてあり得ない。

ただ、色々と試行錯誤する中で、ひとつだけ気をつけていることがある。

それは、(1)絶対に上の子の選択肢をケチらないこと。そして、これは上の子も下の子もだが、特に上の子は(2)選択できる部分は極力自分で選択をさせること。そして、(3)悪い方に合わせないことだ。

特に(1)に関しては、上の子は常に何が良いのか分からないまま手探りで進んでいき、下の子は常に上の子の経験が活かされた経験ができるため、圧倒的に下の子が有利だ。だからこそ、上の子の選択肢をケチってしまうと、上の子ばかりが貧乏くじを引きがちになってしまう上、下の子も良い選択肢を良いと知らないまま選択させられることになるので、上の子の時には特に気をつけたいと思っている。

また、(2)の自分で選ばせるところは、まだ我が家は1歳と3歳なので早いと感じる部分もあるが、特に上の子は少しずつ自我が出てきているし、こだわりも強いので自分で選ばせるようにしている。

最後の(3)に関しては少し補足が必要かもしれない。(1)とも少し似ているが、例えば、上の子の時には質が良いけど値段の高い選択肢Aと、質はまあまあだけど値段の安い選択肢Bがあったとする。でも、選択肢Aは下の子の時にはなくなることが確実だ、となった時に、「下の子が選べないから」という理由でAを選択肢から外すようなことをしないということだ。

なぜなら、結局下の子が選ぶ段階になった時、質も良く値段も安い選択肢Cが出てきたりするのだ。BとCを比べた時、さすがにBを選ぶことはしないだろう。

無理に平等にしようとすると、かえって不平等が広がることだってある。

100%平等になんてならないからこそ、先に選択する時が来てしまう上の子には、特に気を使うのだ。

▼以前に書いた兄弟格差

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?