我が家の兄弟格差【子育て】

兄弟格差、と言っても、我が家の場合はあえてどちらかを贔屓する、どちらかをぞんざいに扱うなんてことは絶対にない。可能な限りどちらにも全力で愛情を注いでいるつもりだ。

しかし、どんなに平等に扱ったとしても、ある部分、これは家庭によって、あるいは生まれた年などによって様々だが、兄弟格差というものは必ず存在する。「絶対になくせないもの」というのも事実である。

例えば、我が家の場合の兄弟格差をいくつか挙げたいと思う。

コロナ、妊娠・出産による行動制限

まず大きく違ったのは、コロナと妊娠・出産だ。

上の子が生まれたのは2020年。コロナの第一波・第二波の辺りである。例えば、児童館に行くにしても、臨時休業や人数制限などで、入場のハードルが非常に高かったし、旅行なども行きづらかった。しかも、下の子の妊娠・出産もあったので、本当に外に出ない日々だったように思う。

対して、下の子が生まれたのは2022年。感染者数自体は上の子の時よりも随分多かったが、行動制限はだいぶ緩和されていた。私が妊娠・出産で動けないなんてこともないから、1歳に満たないうちから随分とお出かけしたり、旅行に連れて行ったりしているように思う。

そう考えると、少なくとも3歳になるまでの体験格差は歴然としている。下の子の方が圧倒的に色々な刺激を受けていると思う。

たくさんのお古がいいか、少ない新品がいいか

子供が生まれるまでは、当然ながら、家の中は大人仕様だった。おもちゃも少ないし、危ないところだらけで、少しずつ時間をかけて子供仕様にしていった。そういう意味では、上の子はおもちゃに触れる機会も、家の中で思いっきり遊べる機会も少なかったように思う。下の子は生まれつき子供仕様のお家で、おもちゃに囲まれて暮らしているので、ここでも兄弟格差が生まれているかもしれない。

ただし、これは裏を返せば、上の子は好きなおもちゃをたくさん買ってもらっている。

下の子は自分用に買ってもらったおもちゃはほとんどない。

これは洋服にも同じことが言えて、上の子は常に新しい、好きな洋服を買ってもらっている。しかし、いつも数が足りず、使い回しに四苦八苦している。下の子の場合は、一部季節や成長度合いなどが違って買い足したものを除いて、8割がたお古である。しかし、いつもたくさんのお洋服、しかも残っているのは使いにくかったり、思ったほど可愛くなかったものが処分された後の、厳選されたものばかり。

どちらが良いのか。これは今後、二人が成長するにつれてわかってくるだろう。

今現在で言うならば、我が家の場合は、上の子は2歳になる前から相当こだわりが強く、気に入ったおもちゃしか遊ばない。気に入った服しか着てくれない。それに対し、下の子はまだ自分で選んだりしないし、恐らく上の子ほどこだわりが強くなさそうなので、今のところは満足しているようだ。

保育園・病院・習い事

保育園・病院・習い事などは、上の子の時は随分迷いがあった。以前にも書いたが、保育園などはなかなか希望と一致せず、何度か転園している。

しかし、下の子の場合は上の子の失敗などを活かしているので、最初から洗練されたものが与えられている。この点に関しては、下の子の方が有利かもしれない。

ただし、引っ越しなどがあれば、また事情が変わってくる可能性はあるが・・・。

お金

たいした金額ではないが、お金に関しては上の子の方がたくさん貰っていると思う。なぜかというと、友人や親戚からもらうお祝いというのが非常に気まぐれだからだ。上の子だけ貰って、下の子は貰っていない(忘れられている)というケースが多々ある。下の子だけ貰うというケースは少なくとも我が家の場合はなかった。

しかも、上の子の時はコロナの補助金があったり、児童手当などが改悪される前だったので、公的機関から上の子に支給されたお金は、下の子に支給されたお金よりも随分多い。

ただし、これは「運」の要素も強いように思う。政府も少子化対策に乗り出しているし、もう少し時が経つと、下の子の方がたくさん補助をもらえる可能性は十分にあり得る。

パパ・ママ

子供が1人だった時代。上の子はパパ・ママの愛情を完全に独占していた。でも、パパもママも育児初心者だったから、全てのことにおいて手際は悪かったように思う。

下の子の場合は、すでに上の子がいるから、愛情の独占というのは物理的にあり得ない。上の子のことでバタバタしていると、下の子から少し離れている(安全などはもちろん確保したうえで)ことはしょっ中ある。上の子の時は、そんなことはなかった。

ただし、全てのことにおいて、パパ・ママの手際が良いように思う。オムツだって、上の子は何度も漏れたし、変えるのに結構苦労したが、下の子はしっかり対策されているのでほとんど漏れない上に、ササッと変えてもらえる。上の子はパパ・ママがミルクを作るのに散々待ったかもしれないが、下の子はササっと作ってもらえる。ただし、上の子のことに構っていて、あげるのが遅れることはある。

上の子にとって、あるいは下の子にとって、どちらが良いのかは分からない。同じように接していても、そもそもスタート地点やその時々の環境が意外と違う。二人の個性も違う。兄弟による環境の違いはどうしたって出てくる。

でも、差を無くすことが本当に大事なのだろうか。

ゲームは配られたカードで勝負するしかないという言葉があるが、配られるカードを無理やり平等にするよりも、いかに手元のカードを活用するか、考えられる子に育てた方が良いのかもしれない。


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