ワーママには休憩がなくてもいいの?誰でも通園制度に対して思うこと【子育て】

誰でも通園制度には様々な問題点がある。

他の様々な論点に関してはあえて省くとして、ここでは私が疑問に思っていることのひとつ、「なぜ就労していない人は育児負担軽減のために子供を預けることが許され、ワーママには許されないのか。」という点に焦点を当てて書きたいと思う。

そもそも、認可保育園に預けられる時間は決まっている。

自治体によって多少異なるかもしれないが、基本的には勤務時間+通勤時間だ。園によっては、「有給を取るなら子供を預けるのは禁止」「スーパーに寄ってからお迎えに行くのも禁止」などとしているところすらある。

これまでに通った・見学に行った認可保育園のうち、園によって、どの項目がOKで、どの項目がNGかは様々だったが、預け時間の原則が勤務時間+通勤時間であることについては、どの園・自治体も同じである。

この原則通りなら、ワーママには、原則休憩時間というものはない。ワーママには育児負担軽減のために預ける時間はないということだ。

もしかすると、勤務時間中のランチタイムがあると主張する人もいるかもしれない。しかし、これもきちんとランチタイムを取れる会社もあれば、取れない会社もあるし、実質勤務先での1時間のフリータイム中に家事ができる訳でもなければ、買い物ができる訳でもなかったりして、在宅勤務の人を除けば、非常に用途の限られた休憩時間である。

余談だが、私は子供が産まれる前、そして出勤していた頃、このランチタイムが非常に嫌いだった。なぜなら、上記の通り、非常にやれることが限られた無給の時間だからだ。たまの同僚とのランチは楽しいこともあったが、多くは休憩1時間を取らなくてもいいので、1時間早く帰らせて欲しかった。

話を戻して、誰でも通園制度は就労の有無を問わずに保育園を利用できる制度だ。

就労のために預けている人には「就労時間以外の利用は禁止」と言っておきながら、そうでない人には「育児負担軽減」と門戸を広げるのは少し疑問だ。就労している人は、スーパーに寄って、ほんの数分時間を節約することも許されないのに、なぜ就労していない人の育児負担軽減はウェルカムなのか。

もちろん、就労していない人は預けるなという意味ではない。

ただ、誰でも通園制度を始めるなら、就労している人・していない人含めて全員に「育児負担軽減枠」、つまり仕事帰りにスーパーに寄って帰っても文句を言われないくらいの時間があっても良いのでは?と思う次第だ。

もちろん、保育士不足などの問題は理解しているので、それよりもさらに根本解決を望んでいるのは言うまでもない。

そして根本解決の方法はやはり、自治体が園児たちを各保育園に振り分ける制度ではなく、保護者側に補助金を出して、保護者・保育園の双方が双方を選び、保育園間の競争原理を働かせる制度にすべきだと思っている。そうすれば自然と、有能な保育士さんの給料は上がるだろうからだ。

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