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見えない胃袋

冨樫作品が好きな読者は多いだろう。
私も例に漏れずハンター×ハンターの完結を心から願う読者の一人である。
中でも【レベル-E】という作品が強く印象に残っている。
概要は
現在、地球には数百種類の宇宙人が生息してる。
その事を知らないのは(一部を除いて)地球人だけである。~始まりドグラ星の王子が地球人を巻き込んで騒動を起こす、ブラックユーモアたっぷりの作品である。



不意に思い出すお話がある
同作品中の【食人鬼編】
最愛の異性を食べる事で受精し、繁殖する星の家族が星の崩壊と共に地球に来て、成り済まし平凡に暮らしている。
(本来のお話はここから始まるが)ある不良中学生グループが林間学校(?)中を抜け出しサボっていた所に同級生の女子が食べられていくのを目撃してしまう
同級生の中に食人鬼がいるとして距離を置くために犯人捜しに奔走する物語

最終的に見つけ出すのだが、先に述べた通り
「食べる」事でしか愛情と性欲を発散出来ない
そんな中で女の子を食べた異星人を責めることが出きるのだろうか?
そして最後に綴られのが「見えない胃袋」

物語はフィクションであるが、
核心は身近な事だ、星?いや、国?
それよりもっと近い、隣の住人?もしくは今すれ違った人、
他人の性的嗜好、発散方法なんてわからないのだ、あまつさえ自分のだって的確に理解できているのだろうか?

腹が減ったら食うし、異性とはsexしたい
ただの生理現象が否定される世の中は生き難い
そう考えさせられる作品だ
LGBTが声高らかに問題視されてる昨今に考え方の一つとして読んで頂ければ幸いだ

あなたは、消化できてますか?
「見えない胃袋」を…

ではまた

2022.09.5

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