「ふりかえり」をする組織(LTSの社員総会)
LTSの文化についてはフワッとした言葉(いい人多いよね)や雰囲気(とにかくいい人多いよね!)で共有されることが多く、これをちゃんと明文化したい!という話を最近社内でよくしています。
文化を作るのは活動なので、LTSでやっている活動を色々な観点で紹介します。今回は、本日実施された「社員総会」の紹介です。
社員総会は会社全体の「ふりかえり」の場
LTSでは、LTSグループ全体の総会を年に2回実施、そしてLTS単体の社員総会も2回実施しています。
会社規模が小さい頃から、4半期ごとに社員全員が本社オフィスに集合して全体会議→飲み!というイベントがありました。その当時から色々と形を変えてきていますが、現在もオンラインの社員総会という形で続いてます。
今回はLTS単体の社員総会でリアルタイムの参加者が260名以上。業務の関係でリアルタイム参加できない社員もいるので、社員総会は動画であとから視聴もできるようにしています。
今回、社員総会に参加してあらためて感じたのは「会社全体でふりかえりをする文化がある」こと。
(とはいえ、ふりかえりが不足しているテーマももちろんあります)
これまでの活動で良かったこと、そしてうまくいかなかったことをしっかり認めて共有し、現状を再認識、そして次のアクションを共有する、という当たり前の文化があること、です。
昨年までのふりかえり、できたこと・できなかったこと
弾み車がうまく回っているのか?
LTS社員が多く読んでいる本として筆頭に上がるのは「ビジョナリー・カンパニー」で、その中の用語が当然のように社内で使われています(LTS社員で知らなかった!という人がいたらごめんなさい…読んで)。そして、最近の社員総会で毎回出てくるのが「弾み車」という言葉です。
今の会社の状況を「LTSの弾み車」と「LTSの負のはずみ車」という表現で、代表の樺島から説明がありました。
そして、この課題認識に対するアクションが(大まかに)共有されます。
余談ですが、本を読むことを通して前提や共通認識を得ることがよくあり、これはLTSの特徴かもしれません。社長の樺島がやっている「樺島塾」も読書会からの学びを通じて次世代リーダーを育成しています。読書ベースの共通認識構築は非常にリーズナブルで効果があるので個人的にもおすすめです。
今年やること、PLとBSの観点で
「弾み車」の話のあとは、会社の各テーマでの現状認識が共有されます。
この現状認識を整理して共有する(そして反応を確認する)ということが、とても大事だと思っています。
会社の現状を単に伝えるのではなく、また経営の意思や目標だけを伝えるのでもなく、現在の状況をどう認識しているのか?を伝えることが大事です。
仮に経営と現場で認識がズレていれば対話が必要ですし、把握できていない事象があれば追加する必要もあります。
現状認識を共有するというのは「できていない可能性があることも含めて開示する」ことなので、これはもともとLTSに情報開示の文化があることで成り立っているのかもしれない、と感じました。
オープンな文化があると感じること
情報開示ができるオープンな文化は、しっかりと目標と進捗が報告されることからも感じられます。2021年12月期の決算説明資料でも2022年の目標が公開されていますが、こういった社員総会の場でその目標の内容と各種の状況が説明されます。
会社全体の基盤整備や改善活動を整理・設計する時に、LTSでは「PLとBS」という分け方をしています。「ある年のPLがよかったとしても、会社の基盤であるBSの成長がおろそかでは成長できない」という考え方です。
会社全体で「ふりかえり」をするのに必要な前提となるオープンな情報開示が会社に根付いているな、と感じます。
トップダウンではない「認識と共有」の場
まとめです。
今日はLTSの社員総会からどのように会社の文化が感じられるだろうか?考えながら、社員総会に参加していました。
感じたことの一つはタイトルの通り「ふりかえり」をちゃんとやる会社だな、ということ。これは情報開示が必要なので、その文化も根付いているのだと思います。
そして、これを書いていてもう一つ感じたのは、トップダウン・ボトムアップに偏らない相互連携の組織だということ。
アクションは自分で決める
「自分には何ができるだろうか?」これを起点に社内での自分の役割や、やるべきことを考えています。
この記事では紹介していないですが、社内各部門の目標や「やりたいこと」も社員総会で発表されており、ほとんどがいわゆる「上からの指示」ではなく能動的なアクションの宣言です。
上から指示される、もしくは上に要求する、という行動ではなく、全体の目標や周囲の状況をふまえて自ら考えること・対話することが思考の基礎にあるのでは、と感じました。
2011年に実施した「問題発見セッション」
さいごに。
2008年リーマンショックからスタートした苦難の時期がありました。
その後2011年に会社全体で問題を認識した時にCPS(問題解決セッション)を実施しています。
これはLTSがサービスとしても提供していた課題解決の手法です。詳しく知りたい方はこちらの本を。
今日の社員総会では、当時のことを代表の樺島さんが語りました。
この時期に色々な課題を認識して「それではどうするか?」を色々と議論して決めています。思い返すと、今につながっている意思決定も多いです。
こういったエピソードや当時の葛藤を共有することも、認識と共有の場としての社員総会の意義ではないかな、と思います。
以上、会社全体でふりかえりするLTS社員総会の紹介でした。